20-6 関ヶ原で、最後の戦い!! 三人称!!
「まだやれる! いっけぇぇえ!!!
暴風・爆裂ミサイル! っらあああ!!!」
「!? っぐ!」
酒呑童子の自爆から! パワーUPされたPKたち!!
そして、変更された勝利条件!
それらを把握し、一番最初に動いたのは! 爆弾魔のリオンだった!!
彼女は、即座にミサイルブッパ!!
黒い暴風を加えた、破壊力増し増しの必殺技を! 千手観音の力を帯びた晴明に叩き込み!!!
その爆発! 一撃一撃が、視界を埋め尽くし、大地を揺らす程の爆撃を受け!
千手観音の手のほとんどを、ガードに使うのは必須であった。
故に!
「今! 剛力盗み! 返し投げ!!」
「! が!!」
リオンの姉であるキャミーが、その腕の力を盗み!
晴明を投げ、関ヶ原の大地にぶつけたのも! 当然であったのである!!
「!! 晴明!」
「この!」
「させるか! トール・ハンm」
それを見たプレイヤーたちは、当然! これ以上の追撃を阻止しようと!
インターセプトしようとした。
っが!
「アイス・タイム! 時止め!!」
―― カ ッ キ ィィィ!!!
ホワイトメイドのみーあが! 時を氷結!!
彼らの動きを、停止させ!
PKタイム続行!!
それにより!
「診察! 弱点看破! そこぉ!!
ワープ斬り! はいいい!!!」
クリティカル!!!
ドスヤクザのワープ斬りが、安倍晴明に炸裂!!
彼の頭をカチ割り! 大ダメージを与えたのサァァあ!!!
その結果!
「ぐふ! このままでは死ぬな。なら!
冒険者たち! 君たちに、託す! どうか、勝ってくれ!!」
晴明は、自分の死を予感し! 託すことを決意!!
残る力をプレイヤーたちに移し! 彼らを強化して!
――晴明消失! 勝敗条件変化!
――PKとプレイヤー! 蘇りがなくなった状態で、殺し尽くした方が勝ち!!
っと、したのである!!!
すなわち、強化プレイヤーVS強化PKにしたのであった!!!
こうして!
「! 千手観音! 消えかけとるやんけ! 少しは頂戴な! 『力食い』!!」
消えかけている千手観音も、己の力にしようと! 人食いの傀が食らいつくが!
「させるか! セイバー・ビーム魔法流! トール・ビーム・キャノン! はァァあ!!!」
「死ね! 人狼ビーム流! デストロイ・ヴォイス! GGGGGAAAAA!!!」
「砕け散りなさい! エクター・アイアンメイデン! 退魔の剣砲! 極大斬! ドラァァあ!!!」
時間停止解除された、茜、桃、唯の放つ! トリプル・キャノンでぶっ飛ばされて! さすがに、インターセプト!!
消えゆく千手観音の力は、プレイヤーたちの方へ飛んでいき!!
「え、私!? マジで!? え!?」
「おお! 凄いじゃん綾香!」
「やったね! 綾香! 千手観音・ゴーレム・ロボじゃん! かっけえええ!!!」
そう! ゴーレム・からくりロボに乗ってた、大石綾香が纏い!
千手観音・ゴーレム・からくりロボとして、大暴れ!!!
ヒューーー!!!
「凄い! 攻撃するたびに千手観音の手が、追撃! 敵を面白い位打ち破ってくれる!」
「おかげで、私たちも自由に動けるよ! アイドル・ショーで、バフ盛り盛り! フーーー!!!」
「サキュバス・タイフーンも決まりまくり! おかげでめっちゃ強くなれた! これはいけるね!」
「うおおお!!! 綾香殿たちに続けぇ!!」
「このまま勝つぞ!! おおお!!!」
その強さに、活気づいたプレイヤーに武将たち! おとぎ話の英雄たちも、彼女たちに続き!!
PKを押し込んで、ぶっ飛ばし!! 勝つかと思った。
っが!
「負けるかァァあ!!! うおおお!!!」
「勝つんだ!! ここまで来て、負けるのは嫌なんだ!!!」
「勝つのはPK! 負けるのプレイヤー! おおお!!!」
『『『『『「「「「大妖怪化ァァあ!!! ウイーーー!!!」」」」」』』』』』
それに対し、PKも! 鬼の力と合わせた、大妖怪変化で!
味方武将・妖怪たちと一緒に突撃し! 暴れ回ったのである!!!
かくして!
「フェンリル・ブリザード! 両手に纏って、斬撃! 天狼白月!! はァァあ!!!」
「クリス! 合体! ――しゃァ! 任せろ! よし! 更に、限界突破ァァァ!!! あああ!!! セイバー・ビーム流、覇王・超神斬! 天 空 斬 ィィィ!!! あいいい!!!」
「フェニックス・マーーーンンン!!! ファイナル・フェニクッスぅぅう!!! バスター・インパクトぉぉお!!! んっほおおお~~~!!!」
「両手ってか、千の手変形! これぞ、千手観音・ウルトラビーム・バスターよ!! いっけぇぇえ!!!」
「いくぞぉ! ピッキー! ――ワニャ―! 破壊の連続! ロケラン鰐砲! 撃てぇぇえ!!! ウイーーー!!!」
「おおおお!!! 連続竜巻! トルネード・突きィィィ!!! そして、破壊のアッパー!! シャァァあ!!!」
「絶対命令・自害せよ!!」
「空食い! 大空砲! ボボボ!!!」
「運命をたぎり寄せろ! 運命斬り! イエーーー!!!」
PKとプレイヤーたちの、必殺技の打ち合いで! 大地は裂け、空は震え!
両陣営では、大勢が死に!
仲間である武将や妖怪! おとぎ話の英雄たちも、ぶっ飛ばされたのだ!!!
しかし!
「はァ! はァ!」
「フー! フー!」
決着、いまだ着かず!!
満身でも、HPが1で残っている!
ヒダールと茜が、生きていたがゆえに!
「「「「「『『『『『限界突破! 雷の加護! セイバー・ビーム流! 英雄魔法・奥義! フラルゴ・ルシファー・天を込めて! はァァあ!!!』』』』」」」」」
「「「「「『『『『『分身・天斬り! イエーーー!!!』』』』』」」」」」
茜の技は、必殺の威力を込めた、分身斬り!!
一つ一つが相手を絶対に殺す、バカ高い火力を秘めて! そのうえで、数でも攻める! 絶対に逃げられない大技!!!
魔法の英雄と、侍の技を合体させた!! 絶対に相手を飲み込み、屠る!!
究極の爆裂斬りであった!!!
「分身か! なら、龍脈狂化・大渦ハリケーン……いや!
獅子髪の、大渦ハリケーン!!! はァァあ!!!」
一方のヒダールは、茜の技を飲み込むことを決意!!
そのために、大渦ハリケーンを用いたが!
(これでは、分身を飲み込めきれない! 逆に飲まれる!!)
そう、直感し!
サブ職・傾奇者の技! 毛振りを用いて髪の毛を伸ばし! ブルンブルン! っと、獅子髪を! 振るイング!!!
これぞ、歌舞伎の大技! 獅子の毛振り!!!
連獅子を思わせる、真っ赤な炎のような髪! 1メートル80センチを超える、紅蓮の長髪を振るい!
作りたるわ、炎の渦! 紅の竜巻!!
全てを飲み込む! 獅子の大渦を! 誕生させたのであるッッッ!!!
これが、茜の分身に対するヒダールの答え!
紅の獅子竜巻にて、分身を全てのみ! 倒す!!
そう言った、巨大・大渦ハリケーンの奥義であった!!!
さァ! 御立合い!!
茜の分身が、ヒダールを飲むか!
ヒダールの獅子渦が、茜を飲むか!
飲むか飲まれるかの、戦いが!!
ここに、幕を開けたのである!!!
その結果は……!!!
――ガガガガガガガガ!!!
―― 斬 ! !
「!!」
「!!」
わずか、数秒の決着!!!
茜の分身たちが、ヒダールの大渦と! 真っ向から渡り合い!
ヒダールの長髪が、茜の分身たちの刀と! 本気で斬り合い!
目を焼くような火花散る!
とんでもない打ち合いを、果たし!!
「!? がは!!」
最後は、横一文字!!!
紅蓮の獅子髪が、茜本体の腹を切り払い!!
分身全てを、消したのである!!!
すなわち!!
――そこまで! 勝者・ヒダール! よって、PKの勝ち!!
ヒダールの勝利!!
紅き獅子髪を回転させ、目を回しながらも!
なんとか、その手に持った薙刀を地面に刺し! 踏みとどまる!!
奇跡的な、大見得を切りながら!!
ヒダールは、PKは、酒呑童子は!
勝ったのであったァァあ!!!
はい! これにて、終幕!!!
和の国中から、PK歓喜の叫びが爆発し! 和の国どころか、SNSのサーバーを落しながら!
シーズン4は、終わったのである!!!
完!!!