20-1 シーズン4最終決戦! 開始!! 天下分け目の、関ヶ原!!
「ついに来たな!」
「ああ、決戦の時だ!」
「両軍すげぇ数!」
「ヒューーー!!!」
「勝つぜ! 勝つぜ!」
「勝利を安倍晴明に!」
「勝つのはPK!」
「ウイーーー!!!」
「空気張りつめてるな!」
「マジの緊張感! いいぞぉぉお!!!」
「はやくやりてぇ!」
「ぶっ飛ばしてぇ!!」
「へへへ!!!」
さて、シーズン4最後の決戦である、関ヶ原の戦い!
そこでは、PKの西軍と、Pの東軍がにらみ合い! 緊張した空気で満ちていた!!
ちなみに、ユーザー数はこの時点で170万人!
プレイヤー90万! PK80万!
それぞれに味方武将・妖怪・おとぎ話の英雄を連れての勢力である!!!
まさに大戦争と言えるだろう!!
――イベント開始前に、再度ルール確認です!
――勝利条件は、酒吞童子と安倍晴明の、どちらかを殺した方が勝ち!!
――プレイヤーやPK殺せば殺す程、能力が強化されます!!
――ユーザーは、何回死んでも蘇られる!! NPCには、復活アイテムや手術をしてください!
本日、何度目かのルール再確認!
それを行って!
――では、イベント! スタート!
――天下分け目の関ヶ原! 開始ィィい!!!
「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」
最終決戦がスタート!!!
「龍族! はなてぇぇえ!!! ドラゴンブレス!!」
「「「「「『『『『『GGGGGAAAAA!!!』』』』』」」」」」
「しゃァ! からくり戦闘機で攻めるぜぇ! マシンガン掃射! ボム投下! そーい!!」
「よし! 空飛ぶバリア・モンスターたちも、攻撃! やっちまえ!!」
『『『『『「「「「「わあああ!!!」」」」」』』』』』
「く~~~!!! 皆で攻撃! すごくいいのぉ! じゃ、儂もやろう! からくり・ドラゴン!! ミサイル! ブレス! 放てぇ!! 炎に電撃! 氷に重力の欲張り魔法攻撃! 開始じゃあああいいい!!!」
「GGGGGAAAAA!!!」
――ドガガガガガ!!! ズガガガ!!! ドガガガガ!!! ドォォォンンン!!!
まずは、遠距離爆撃が、始まったァァあ!!!
空は、龍族の魔法攻撃や、ブレスを始め! からくり戦闘機に、空飛ぶバリア・モンスターの攻撃が爆発!!!
プレイヤー側では、MITの学部長が作ったからくり・ドラゴンの、ミサイル! ブレス! 炎・電撃・氷・重力魔法が繰り出され!
「からくりヘリコプターで飛んで! 呪ィィい!!!」
「ジェットで飛んでからの! 放火魔・火炎放射ァァあ!!! ヒューーー!!!」
「毒の龍よ! いけ!!」
「破壊の銃撃! うおおお!!!」
「氷の雨!」
「火山・大噴火!」
「影斬り!」
「落とし穴で、重力堕とし! 隕石堕とし! オラァァあ!!!」
「行動不能魔法!」
「混乱魔法!」
「人食い鬼パイロット! 出動!!」
「大砂嵐!」
「同士討ち!」
「ナパーム弾! 炸裂ぅぅう!!」
「「「「「『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」」
PK側からは、からくりヘリコプターや、ジェットで飛んでからの! 広範囲カルマ攻撃や、ナパーム弾が炸裂ぅぅう!!!
ヒューーー!!!
「からくり戦車・撃ちまくり!! ファイァァァ!!!」
「からくりバイクで、走りながら! マシンガン! ミニガン! イエーーー!!!」
「陣営から、スナイプだ! よく狙って、そこ! HIT!」
「ヘリを式神化して、ヘリ娘の攻撃!! やれ! ――はい! それぇぇえ!!! ドカドカドッカァァァンンン!!! 大炸裂!! ヒューーー!!!」
「カノン! 融合! ――はい! よっしゃ! ロボとなって、巨大波動砲! いっけぇぇえ!!! ―― ド ッ ガ ァァあ!!!」
一方の地上では、からくり戦車、からくりバイク、突っ込み射撃しつつ!!
ミニガン! マシンガン! スナイパー! これでもかって撃ちまくり!!!
特にプレイヤー側は、式神化して戦力を上げたり! 武器娘と融合しての攻撃で、ドッカンドッカン! やりまくりながら!!
「三枚のお札の小僧さん! 山火事! 大海! 声分身!!」
「雪女の吹雪! 凍りなさい!!」
「雷神様の、太鼓ライブ! 雷ドッカーーーンンン!!! ヒューーー!!!」
おとぎ話の英雄も参戦して、全てを飲み込む火炎や、渦を巻く竜巻に、雷! 山を飲むほどの津波など!
多彩な攻めを見せつけッッッ!!!
対するPK側も! 悪魔娘やNPC妖怪たち! 人魚姫たちと融合しながら! 広範囲攻撃を繰り出し!!
そうして、数百名の死亡通知が、両陣営から出るほど! 殺し合っていると!
「謙信が進む! 毘沙門天の加護ぞある!!」
「よし! 俺たちもいくぞ!!」
「「「「「『『『『『ウイーーー!!!』』』』』」」」」」
プレイヤー陣営に動きあり!
そう! 東軍であるプレイヤー陣営の、北に布陣していた龍族・上杉軍&当麻たちが! 凄い速さで進軍!!
目の前のPK西軍に、襲い掛かったのである!
イエーーー!!!
しかし!
「させるか! 行くぞ!! リオン達! 島津軍も続けぇぇえ!!!」
「よっしゃァァあ!!! 行くよ! ピッキー!!」
「ワニャ―!!」
「私たちも行くね!!」
「やります! おおお!!!」
「「「「「「うおおおお!!!」」」」」」
そのスピードに慌てることなく! PK陣営の北にいた、ヒダールたち&九州島津軍が! 衝突!!
真っ正面から、龍へと食らいついたァァあ!!!
「来たか! 島津軍! 迎え撃――呪い! !? ぎゃ!」
「「「「「おおお!!! チェストォォお!!!」」」」」
『『『『『「「「「「!? ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』
これで、被害が出たのは! 上杉軍の方!!!
ヒダールの呪いで崩したところに! 鬼島津たちの特攻コンボ! 炸裂!!!
炎の呼吸・煉獄の息吹で、相手を燃やしつつ!! 防御不能の剣戟で、斬り捨てる!!!
そんな高火力ダメージに! 龍の先頭が崩れた模様!!
「く! 呪いか! あれは見られるとまずいんだ! 火炎魔法で壁を作れ!」
「土魔法でもいいわ! それ!」
「島津軍は任せろ! 爆撃インコをフラッシュ弾にして! 辺り一帯! 混乱させる!! その隙に!」
「私が盾で突っ込みます!! ヒダール以外をぶっ飛ばせ!! それぇぇえ!!!」
「「「「「!? ぐわあああ!!!」」」」
立て直そうとする当麻たちも、普通に強いが!
しかし!
「なるほど。視界を奪って、呪いを封じてきたか! だが! 音楽魔法は放てる! あ、爆破ァァあ~~~♪♪♪ 雷撃~~~♪♪♪ 斬撃~~~♪♪♪ 混乱~~~♪♪♪ っとォ!!」
「ヒダールが動きにくいなら、私たちの出番だよ! それ! ロケラン乱れ打ち!! ヒューーー!!!」
「いくわよ! エイナ!」
「OK! 合体!」
「「盗賊の反英雄! 高速盗み斬り!! イエーーー!!!」」
――斬斬斬!!! ザッシュゥゥう!!!
「やるよ! バトバト! 合体!」
「「音波攻撃ヒャッハー!! ボイス・スラッシュ!! 吸血蝙蝠! 血を吸って、ああ♡! ブラッディ・スラッシュ・ソング!!! あああ~~~♪♪♪」」
『『『『『「「「「「!!! ぐえええ!!!」」」」」』』』』』
流石に、ヒダールたちも強く! 被害甚大!!!
このままやれてしまうのか! このまま勝てるのか!!
っと、放送を見ているリスナーたちが! 手に汗握った。
その時!!
「反撃ぞ! 回転して氷のブレス! 車懸かりの陣・八寒地獄!!!」
「「「「「『『『『『か、体が凍って! うわあああ!!!』』』』』」」」」」
上杉が反撃! 島津軍にダメージを与えたのである!!
ユーザーの勝負ではPKが勝ったが!
NPCでは、氷ブレスで相手の能力を下げて殺す! 上杉がやや優勢となった!!!
さァ、分からなくなってきた!
NPCの有利で、当麻たちが勝ちきるか!
はたまた、ヒダールたちがPKの強さで龍を飲み込むか!
乱戦が加速する!!
「っく! 上杉の車懸かりの陣か! 止め」
「させるかァァあ!!! 紳士なのぞき魔! 1000年拷問!!」
「が!? んっほおおお~~~!!! いでえええ!!! 呪ィィい!!!」
「!! ぎゃああああ!!! は、早く! んっほおおお~~~!!!」
ヒダールに1000年拷問与えて、自分も呪いで苦しむが! 足止め成功の当麻!!
「ナイス当麻! その犠牲、無駄にしないわ! それ! 八寒地獄を、受けた! 見えざる手! これで、ヒダールを握り潰して! 封印し」
「させない!!」
「!? うわ!!」
ドッガァァァンンン!!! 大爆裂!!!
リオンによる爆発ハンマーの一撃で、氷の『見えざる手』を撃たれ! ぶっ飛ばされる! 彩音!!
「ヒダール! ヒダール! 逃げるよ! 一時撤退!!」
「それ無理! 痛みで動けん! そういう能力らしい!! あああ!!!」
「!? そんな!?」
「やってくれるわね! リオン! ヒダール任せた! ここは、私とアスナでしのぐから!!」
「任せて! バトバト!」
「あ~い!!」
「「破壊の歌! ぶっ放す!! あああ~~~♪♪♪」」
「おっとやらせませんよ! 身代わり盾! インターセプト!!」
アスナ&バトバトの爆裂音波を、盾でインターセプトする!
ナイスセーブの那由多!!
うむ! これは、素晴らしい攻防!!!
やってはやり返し! 激しい攻防が続き!
ヒダールたちが押していくが、当麻たちも食らいついて、あ、いや! これは!!
「「っちィ! 邪魔!!」」
「離れて! アスナ! バトバト! ピッキーと一緒に攻める!」
「ワニャ―!!」
「分かった! 私も援護……ちょっと待って! 一人足りな」
「待ってたぜ! この時をよぉ!! フェニックス・マーーーン!!! 封印・フェニックス! 氷結パーーーンチィィい!!! チェケラァァあ!!!」
「!! しま、――ドッゴォォォ!!! うわあああ!!!」
「「!? きゃああ!!!」」
――封印・フェニックス・パンチ炸裂!
――リオン達を吹き飛ばし! ヒダール! 氷結封印です!!
「ぐわあああ!!! 凍った! ぐわあああ!!!」
「ぐわあああ!!! 俺も凍った! あああ!!!」
「「「しゃあああ!!! 作戦成功!!」」」」
『『『『『「「「「「ヒダール氷結! イエーーー!!!」」」」」』』』』』
なんと! 当麻たち! クレバー!!!
初めから、封印作戦をプレイヤー&上杉で組んでいて! 飛田を温存!
そして、ここぞという所で、繰り出し! ヒダールを封印したのである!!!
それに気づいたリオン達や、他のPK達だが!
助けに行こうとするのを、当麻たちがぶっ飛ばし!! 大きく盛り返したァァあ!!!
ヒューーー!!!
これは、いける! ヒダールがいなくなったのはデカい!!
このまま攻めれば、勝てる!!
そう誰もが思った。
その時!!
「まだだァ! 妖怪化・生霊! うおおお!!!」
ヒダール! 奥の手ぇぇえ!!!
妖怪化・生霊で、封印を逃れ!
「しゃあああ!!! 分身憑依! 悪霊暴れ! そして、霊体魔法・乱れ打ち! 憑依傾奇者! 薙刀乱舞ぅぅう!!! イエーーー!!!」
「!? ぐわ! ヒダールの霊が中に入って! わ!? 体が勝手に! わあああ!!!」
「ぐわ!」
「ごへ!」
「暴れるな!? わ!」
「ま、魔法! 霊体魔法ヤバイ!! 防げないぞ!! うお!?」
「逃げても追ってくる!? え!?」
「!!! ぐわあああ!!! 魔法当たると、体から霊が出る! 動けなくて、うわあああ!!!」
「動けないところをやられる! 体乗っ取られる! やっべえええ!!!」
「うわあああ!!! 勝手に薙刀持って暴れちまう!! ズバンズバン! 斬りまくりィィい!!! あいいい!!!」
「「「「「『『『『『!!! ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」
憑依や攻撃・魔法・傾奇者の剣術などで、大暴れぇぇえ!!!
ヒューーー!!!
「よっしゃあああ!!! ナイス・ヒダール! 私も暴れるよ! それぇぇえ!!!」
「ワニャー! 斧二刀流! 爆炎斬! わあああ!!!」
「私たちも行くよ! 連続盗み斬り! 逃げ撃ち! 煙幕からの、不意打ち!! イエーーー!!!」
「いっくよおおお!!! イッツショータイム!! ウイーーー!!!」
「「「「「フーーー!!!」」」」」
更には、そんな彼の大暴れに連動し! リオン達も、荒れ狂う!!!
爆撃! 盗み! 音楽! チェストォォォ!!!
ありったけの技が、力が、狂気が繰り出され!!
龍の横腹を、食いちぎっている!!!
「くっそ! 下手に動くな! やられる! しっかりと止まって、防御に集中! 丁寧に対処しよう!!」
「「「「「『『『『『了解!!』』』』』」」」」」
そんな事態に、当麻たちと上杉軍は! その対処に追われて! 足が止まり! 膠着化!!
丁寧な守りで、これ以上の被害を出さないよう! 美味く立ち回ったのだ!!!
……確かに丁寧な対処は必要だ。
だが、足を止めての防御は、機動力が低下したこと! 攻めを捨てた事を意味する!!
故に!
「ここだ! ココで動くぞ! 毛利軍! 進撃!!」
「「「「「うおおお!!!」」」」」
その隙を逃さず! 今度は、PK陣営の南に布陣した毛利軍が、行動!!!
少数で、東軍のプレイヤー陣営に攻撃をしたのである!!!