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19-5 安倍晴明の中の人。坂本翔平


「皆のお陰で、分身を飛ばすことが出来た。これからは、私も戦おう」


「「「「「「『『『『『!!! おおお!!!』』』』』」」」」」


 おお、凄い歓声。


 けっこう喜ばれてるな。よしよし!


 っという訳で、どうも、安倍晴明です。


 シーズン4も進んで、関東や中部地方が安定したことで、イベントが進んだおかげで、出てきたよ。


 じゃ!


「五行封じ! 極大!!!」


『『『『『「「「「「!? ぐわ!?」」」」」』』』』』


 封印術で、敵全体……PKと一向宗の動きを止め! 


 更に!


「泰山府君祭! はじめ!!!」


 そう! 泰山府君祭を踊ったのさ!!


 はァァあ~~~♪♪♪


「!!! うおおお!!! 美しい!!!」


「アメージング!!!」


「ソー・クール! ジャパニーズ・トラディショナル・ダンス! 舞!!」


「ビューティホー!! フーーー!!!」


「写真撮るのが止まらねぇ!」


「めっちゃきれい!!!」


「わあああ~~~♡♡♡!!!」


「え、やばい! 動きが美しすぎて、目が離せないんだけど!!」


「曲と動きのマッチがすごく綺麗!! ガチの舞じゃん!!!」


「!? やっば!! 見てるだけで感動してきた! ええ!?」


「俺も、体が動いちまうよ!!」


「心が揺さぶられるなァ! ああ!」


「なんつーかよ! 踊り見てると、清楚っつーか! 清涼つーか! なんか雰囲気変わった!!」


「歴史の重みがあるわァァあ!!!」


「すっげえええ!!!」


「本気出してきたな! 坂本プロデューサー!」


「世界よ! これがファンタジア・エルドーンだ!」


「坂本プロデューサーの本気! 生で拝んで、驚きやがれ!!」


「HHHHHUUUUU!!!」


「後で投げ銭しよ」


「これは金取れる舞! マジで伝統芸能だよ!!」


「ありがたやァァあ~~~!!!」


「美しィィィ!!!」


「ヒューーー!!!」


 おお、皆夢中で見てくれてるね!!


 いい手ごたえ!!


 まァ、このためだけに、アメリカから日本の実家に帰って、資料を引っ張り出してきたからな!!


 舞の動きに、足の踏み方! 手の動きに、音楽!!


 全てを美しく、ゲームチックにして! 見惚れるほどの芸術に!!


 本気で磨き上げてきたんだ!!


 この反応は嬉しいぜ! ヒューーー!!!


 ――加賀一向宗が死亡。全滅しました。


 ――PK達のHPを削り取りました


「「「「「『『『『『!? え!?』』』』』」」」」」


 お! 効果が出てきたな!!


 うん! 加賀一向宗の全命と、2丁マシンガンたち! PKの命(体力)を削り! 


 ――上杉軍! 大回復! 死者蘇生!


 ――プレイヤーも、回復しました!!


「「「「「『『『『『!!! おおお!!!』』』』』」」」」」


 上杉軍を大回復・死者蘇生!!


 プレイヤーも回復させて、勢力を盛り返したのさァァあ!!!


 故に!!


「さァ! 必殺技を叩き込んでやれ!!」


「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」」


「食らえ! 必殺・『1000年拷問』!!!」


「ぶっ飛べ! 『巨人の剣』!! はあああ!!!」


「うおおお!!! フェニックス・アタックぅぅう!!! チェケラァァあ!!!」

 

「全部、ぶっ壊す!! 超シールド・アタックぅぅう!!! ウイーーー!!!」


「「「「「『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」」


 動き止まってる奴らに、必殺技を叩き込んで!


「ぎえ!? ぐっひ!」


「ぐわあああ!!!」


「そ、そんな馬鹿なァァあ!!! あああ!!!」


『『『『『「「「「「ぐえええ~~~!!!」」」」」』』』』』


 ―― ド ッ ガ ァ ァ ァ ン ン ン !!!


 ――2丁マシンガンたちを倒しました!! 勝利!!!


 PK達を、ぶっ飛ばしたのだよぉぉお!!!


 ヒューーー!!!


「よーし! 勝利勝利!」


「勝ったぞぉぉお!!! うおおお!!!」


「あー、スカッとした!!」


「やっぱ必殺技はいいね!」


「うんうん!」


「しかし、良い勝ち方だな。こうして倒せて、体力もまだあるし……」


「そうだな。謙信! 晴明!」


「皆、勝利である!! って、む。当麻。どうした」


「何かな」


「はい! このまま、越中を平定しませんか! 領土広げましょう!!」


「それはいいな!! ぜひそうしよう」


「反対する意見はない。任せよう!」


「っしゃ! じゃあ皆!! 越中を飲み込むぞぉぉお!!!」


「「「「「『『『『おおお!!!』』』』」」」」」


 次は、越中平定か。


 できるとは思うが、さてどうなるかね。


 そう思いながら、当麻たちと一緒に。


 越中の奥まで進むと!


「「「「「む」」」」」


「え」


「あ」


「い!?」


「おや、軍勢か。しかも、PKの」


「「「「「!?!? えええ!?!?」」」」」


 そう! 越中の真ん中で、万を超えるPKたち!!!


 当麻たちは知らないが、ファンタジア・エルドーン・プロデューサーの立場で言うと! 彼らは、『2丁マシンガンぶっ殺し隊』である!!


 もっと言うと、越前の朝倉が、2丁マシンガンに滅ぼされ、奴の仲間になり! 


 2丁マシンガンの指示で、京都に攻め込んできたのだ!


 それで、ブチ切れたPK達が朝倉を滅ぼし! そのまま、進軍!!!


 さくっと越前を平定して、全ての元凶である2丁マシンガンたちを追っている!


 そんな、堺・京都・中国・四国・九州の、連合PK軍なのである!!!


 相当強いぞ! うん!


「うわ、ヤバいな。これ」


「あの数はすげぇ」


「俺らの数に、上杉軍の数を加えても。足りないもんな」


「やべぇ」


「連戦ってのもきつい」


「これは回避したいが……」


「どうすんべぇ」


 さすがにこの数は厳しい!!


 戦回避したいけど、どうするかなァ~っと、当麻たちが思っていると!


「まァ待て待て。俺らも戦をしたいわけじゃない。ちょっと話そうや」


「「「「「『『『『『!? え!?』』』』』」」」」」


「……酒呑童子、の分身か」


「おや、晴明の分身もいるのか。これは話が早い!! ははは!!!」


 PK軍の補佐役である! 酒呑童子が現れ!


 話し合いになったのである!!!


 ……うん。イベントだね。


 前から、安倍晴明の分身と酒呑童子の分身が合えば、話し合いをすると決めていた。


 戦国時代には、もちろん戦の華々しさと苛烈さもあったが、外交・戦略の話合いの面白さもあるあら、できれば反映したのである。


 もちろん、話し合いが不服なら、戦にしてもいい。


 ゲームってのはそういうもんだ。


「では、こうしよう。

越中を半分に割って、上杉とPKで統治する。

能登は、上杉にやる。

上杉と京・堺などの交易における税率を下げて、交易活発化! 

2丁マシンガンたちを殺す前提で、一時停戦の協力と」


「そうだな」


 話し合いってか、安倍晴明の分身も、酒吞童子の分身も、俺が中身なので。サクサクと話を進めて、まとめた。


 まァ、それぞれの立ち位置とキャラ関係的に。


 安倍晴明の分身は『ここで戦を起こしても、倒せるのは分身だけ。しかも、争いで本体の酒吞童子が強くなるかもしれんので避けたい』というスタンス。


 酒吞童子の分身は、『戦しても、領土GETでも、どっちでもいいな』っというスタンス。


 故に、『取引での一時停戦(酒吞童子は戦争でもいい)という提案』になったのさ。


 これを受けて、君は受けてもいいし、拒んでもいい。


 決めるのはユーザーたちだ。


 さァ、どうする?


「悪くないな。稼げるし」


「ああ、領土も増えたし、交易も活発化するならいい」


「PKとしても反対はない。儲けと、戦力強化になるからな」


「ああ、そしてなにより……」


「「「「「2丁マシンガンを殺せるなら、停戦する価値はある」」」」」


 うん! 交渉成立だ!! 


 では、俺と当麻たちに、上杉軍は! 越中の半分をゲット!!


 越中・越後の発展に! いそしむとしよう!!!


「ああ、2丁マシンガンを殺すため! そして、その次に絶対やってくるだろう! PK達に勝つために!!」


「戦の準備するぞ!」


「特産品作って、茶器作って、稼いでレベル上げ! 強くなるぞおおお!!!」


「「「「「うおおお!!!」」」」」


 内政で稼いで、レベルUP! 戦力UP!


 戦に備えるぜ! イエーーー!!!


 こうして、越中の戦いは幕を閉じ! 


 和の国中に、安倍晴明の分身と、酒吞童子の分身が出現したのであった!!!


 尚、この話し合いの時に。


「よろしく頼むぜぇ。ああ、話がまとまったお礼だ。どうぞ」


 っと、酒吞童子が作って持ってきた。


 ビリー、ジョリー、ディエゴ・ロジャーの茶器進呈で。


「!? うおおお!!!」


「すげぇ!! あの三人の茶器かよ! うおおお!!!」


「めっちゃきれい!! 色使いだけで、金銀財宝をほうふつとさせる! ビリーの茶器! 荒ぶる波と船と髑髏がかっけぇ! ジョリー・ロジャーの茶器! 魔法と銃と、リンネ王女とのダンスシーンが描かれた! ディエゴ・ロジャーの茶器!」


「こういうのでいいんだよ! こういうので!」


「「「「「うんうん!!」」」」」」


「いや、待て! これだけじゃないぞ!! これらに茶を入れれば、うっほおおお~~~♡♡♡!!!」


「!? うっま!! え!?」


「う、旨味が数倍に跳ね上がり、味が変化!! おお!」


「甘み、苦み、キレ、コク、喉ごしなど! お茶の味わいを、深く楽しめるように変わっていくぞぉぉお!! 素晴らしい!!」


「実用でも最高な性能! いいじゃない!!」


「やはり、鬼! 人が欲しいものをよくわかってる!!」


「自慢しちゃお!!」


「俺らだけが持ってる茶器! どうだ~い?」


「イエーーー!!!」


 当麻たちユーザーや、上杉軍は大満足!!! 


 持ってないユーザーたちが、掲示板で荒れたのであった。



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