14-8 坂本翔平 VS 八幡信二! お前はここで死ね!!!
「死ねやァァあ!!! 坂本翔平ぇぇえ!!!」
そう叫んだ、ナイフをもった八幡信二。
黒のスーツとズボンをはいたそいつが、店の入り口から一直線で走りだし!
俺の個室へと、バンッッッ!!! っと侵入!!
その手に持った、鈍く輝くナイフを!
明確な殺意と悪意を持って、振り下ろした!
その刹那!!
「忍法・刃捻り」
「!? ぎゃ!!」
俺は、振り下ろされたナイフに、フォークを刺し。ひねり!
奴の手首をゴキン!! っと、破壊!!
その痛みで、ぎゃっと叫び!
怯んだ八幡信二の、その首に!
――ドスッッッ!!!
「!? が!!」
俺が、ナイフを刺し! 抉り!
貫通させたのである!!!
かくして。
「が、は、へ!」
目を白黒させている八幡信二は、口から血をブッシャー!!! っと、噴きながら!
ドシャッと、個室の床に倒れ!!
自らの血に溺れながら、死んだのであった!!
この間、わずか2秒。
あっという間の、瞬殺だった。
うん。
あっけなかったな。
じゃ。
「おい、生きてるか」
「は、はい! 大丈夫です! オーナー!」
「そうか。バイトの子も?」
「え、ええ! オーナーの指示で、昼休憩に出してたので」
「よし。んじゃ、ビデオは?」
「ばっちりです! 店の外からナイフ持って、突撃し! オーナーを襲って、返り討ちにされたところまで、バッチリ映ってます!!」
「見せろ……おし。OK! じゃ、警察呼んでくれ」
「はい!!」
っと、俺は奥からきて、従業員の無事を確かめ、監視カメラをチェック!
正当防衛の準備が出来てることを、確認し! 通報したのである!!
フーーー。上手くいったな。
ああ、八幡信二のスマホをハックして、俺の居場所を伝え、この店に突貫させ。
正当防衛で始末できたぜ。ええ。
……うむ。そうだ。この店は、俺の店。
従業員には、バリア・システムを与えて守り、監視カメラで証拠を作る。
はなから、『正当防衛で殺すための処刑場』だ。
だから、客が来なくても、俺の稼ぎで運営させてるんだよ。
こういう八幡信二みたいなやつ……金がなくなり、ハッカーも殺し屋も雇えない。
そこで諦めればいいものを。
ホワイトハッカーたちの調べで、ナイフや武器を買いそろえる怪しい動きをし。
なんども三国ファンタジアの地理や、出入り口を確認する。
そんな、『三国ファンタジアを襲おうとしていた』奴を、処理するためにね。ええ。
そして。
「ふむ。なるほど。分かりました」
「ビデオや、証言からも分かりましたし。これは、正当防衛ですね」
「もういいですよ。帰られて結構です」
「分かりました。では、失礼します」
「ええ。お気をつけて」
「店の方は、業者さんを紹介しますので。綺麗にしましょう。数日たって検査したら、また営業世化出ますので」
「はい、そうします」
少しして、やってきた警察は、予想通り。
監視カメラの映像と、証言を聞き! 正当防衛成立!
その場で、解散となった。
これで、日本に残していた、憂いを断って。
「まずはパジャマだな。新しいの買うか~」
アメリカへ、行けるぜ。
ヒューーー!!!