14-3 リンネ王女、目の前で自決するヒダールに困惑する。そして、さすディエ!
「!? な、なにィ!?」
「死のカウントダウンだと!?」
「KILLチート。いや、試合結果改ざんチートの応用か?」
「手が込んでるなー」
「クソチーターっぽくて草WWW」
「いや、言ってる場合じゃないって!」
「そうだよ! どうする!?」
「えーと、そうだなァ」
「誰か、呪いの逆探知できる人!」
「解除はできないか!!」
「うおおお!!!」
っと、ユーザーたちが慌てた、その時!!
「ディエゴ。この中で、呪いが使える人物はいますか?」
同じく、カウントダウンの出ているリンネ王女が!
ディエゴに、呪いが使える人を聞く!
「ああ、いるな。有名なのは、不死身のヒダールだ」
その問いに、ディエゴは不死身のヒダールを指名!
「!? え!? あの天才音楽家、ヒダールが!? 意外ですが……ううん! いいでしょう! ヒダール!」
それを聞いた王女が、驚きながら! ヒダールを呼ぶと!
「! ヒダール! おい! ヒダール!」
「ヒダールですね! すぐ呼びます!」
「おい! ヒダール! ヒダール!」
「リンネ王女がお呼びよ! 早く来て! ほら!」
「間に合わなくても知らんぞ! 早くしろぉぉお!!!」
「うおおおお!!!」
っと、プレイヤー、PK問わず! 全員でヒダールを呼び出し!
「え、あ、はい! 何ですか?」
ビックリして、若干きょどってるヒダールが!
リオンとキャミー、アスナに連れられて! やってきたのであった!
っで!
「今、我々は呪いが掛けられています。なので、あなたが呪いを発動させれば、おそらく! 術者に呪いが掛けられ、殺せr」
そう、リンネ王女が説明した瞬間!
「呪い! ふん!!」
――ドスッッッ!!!
漢ヒダール! 呪い発動!!
一撃死の刀で、己の心臓を抉ったのである!!!
そうして!
「「「「「!?!? ぎゃあああ!!!」」」」」
チート使ってた闇の軍団を、複数殺したのだった!!
「おお! 確かに殺せましたな! さすが、王女様! 頭いい!!」
「!? ひゃ、ひゃい!? あ、ありがとうございます! ……そ、その、ディエゴ? ヒダールさんて、こんな。いきなりする方なの?」
「そんな奴です。天才ですから」
「そ、そう。いきなり心臓刺すから、びっくりした。は~~~!!!」
「WWW ちょっと、ヒダール! 王女様に引かれてるじゃないWWW」
「確かに、急いだほうがいいですけど、目の前で心臓ぶち抜かれたら、ビックリするよねー」
「どんまい、ヒダールさん」
「……え、何? これ俺が悪いの? え?」
「驚いてる王女様、かわいかったなァ~!(そりゃあ王女様がビックリさせられたんだ。お前が悪い)」
「いいもん見れたわ! 感謝!(反省するんやで!)」
「クールな美人の驚く様! いいよね!(デリカシー、覚えような!)」
「いい!(いい!)」
「男どもはさ~」
「WWWW」
っと、ヒダール弄ったり、軽口を言いつつ!
「あー、まァ次から気を付けるよ。っで、だ。ディエゴ」
「なんだ?」
「なんかさ、殺した奴らの魂を、ディエゴに渡せってあるんだが」
「ああ! そうか! じゃ、くれ」
「あいよ」
ヒダールは、殺した闇の軍団の魂を! ディエゴに渡した!
その刹那!
「地獄のランタン。燃やせ!!」
ディエゴはカルマスキル・処刑人を発動し! 手に、ランタンを持つと!
そこに、断末魔を上げている! 魂を入れ!!
――ゴォォォオオオ!!!
「「「「「!!! ぎゃあああ!!!」」」」」
盛大に、燃やしたのである!!
『『『『『「「「「「!? え!?」」」」」』』』』』
これには、流石のユーザーたちも驚いた!!
流れる動作で、処刑するとは! 思わなかったからだ!
しかし!
「よし、出来た! これが、死のカウントダウンの儀式をしている闇の軍団の儀式場に通じる! ワープホールだ!!」
その、燃え盛る火あぶりの結果!!
周りには、ワープ・ホール!
敵の居場所まで通じる! 複数のワープ箇所が、できたのである!!
「おお! 有能!」
「方法はあれだけど、やっぱ有能ですわ!!」
「これは、さすディエ!」
「さすディエ!」
「ヒューーー!!!」
これにはユーザーたちも、ニッコリ!
早く入って、ふざけた野郎どもをぶち殺そうぜと! ノリノリだ!!!
故に!
「では行こう。お前たちも、一緒に暴れてくれるかな?」
「もちのろん!」
「頼まれなくても、ぶっ殺すぜ!」
「ヒューーー!!!」
「よし! よろしく頼む! では、お手を、プリンセス」
「ええ。エスコートは任せます。皆さんも、お気を付けて!」
『『『『『「「「「「お任せを!! ウイーーー!!!」」」」」』』』』』
ディエゴと、リンネ王女と! 全ユーザーが!
ワープに飛び込んだのであった!!!
イエーーー!!!