13-10 Side・三人称、王城におけるギリワン伯爵の待合室。その手前にある、廊下の隠し部屋にて
「さて、そろそろか。みーあ」
「そうね。マキリ。お嬢様と話したけど、もうすぐつくそうよ」
「そうか。じゃ」
「ええ、やるとしましょう! 皆さん! 準備OK?」
「OKOK!」
「大丈夫!」
「いつでもいいぜ!」
「ヒャッフーーー!!!」
王城の4階。
そこにある隠し部屋……シャンデリアや、ベッド、暖炉、ポーカールームに、バーも設置され、多くの人間が悠々暮らせる、豪華絢爛な部屋にて!
そこを作り上げ、潜んでいたPKたちから! わァァあ!!! っと、歓声が上がった!!
そう!
「しゃァ! やってやるぜぇ!! ウイーーー!!!」
「マキリ楽しそう」
「おう! 楽しみだぜ! デス!!」
そこにいるPKたちこそ! 素手の、ムエターイ・マキリに、破壊の悪魔娘・デス!
「興奮して失敗しないでね。初めは、私たちなんだから」
「わーってるよ! フーーー!!!」
「もう。ふふ」
「にゃー」
興奮している彼にそういうが、自分も早くやりたい! っという顔が見える。
ナイフを持つ、ホワイトメイド・みーあと、幽霊猫の悪魔娘・みゃー子!
「……」
「よーし、行くよ! 以蔵! いっぱい暴れちゃおう!」
「いつになくやる気だな? リンネ」
「そりゃあねぇ! お父様とリンネ王女が結婚するんだし~? やっぱ娘として盛り上げたいって思うじゃん!」
「ああ、そういうことか」
「そういうこと! だから、以蔵も頑張ろう!! お父様と、リ ン ネ 王 女 のために!」
「そうだな」
「 リ ン ネ 王 女 のために!」
「……ひょっとして、名前が同じなの気に入ってる?」
「~~~♪♪♪」
「え、マジ? 単純すぎない? お前」
忍び刀と手裏剣を持つ、行動不能忍者・以蔵と!
蝙蝠の炎の悪魔娘・リンネ!
「やってやりますよー! ええ!!」
悪役令嬢・ラミィの秘書A子。
「武器はOK!」
「やってやるぜ! ええ!!」
そして、見守り隊たち!!
大海原では、悪魔の海賊団としておそれられ!
シャンデリア王国・王都でも、敵対商人を皆殺しにして来た! 悪魔の軍団が!
そこにいたのであった!!!
そして!
「遅れて申し訳ありませんわ」
「待たせた」
そんな悪魔の集団に! もっとやべぇ奴らが合流!!!
うん!
「おお! ラミィ! 待ってたよ!」
「暴れましょうね! お嬢様!」
「ええ、頑張りましょう! 皆さん! 敵は皆殺しですわ~!」
『『『『『「「「「「イエーーー!!!」」」」」』』』』』
隠し部屋の扉を開けて入ってきたのは、一人のドレスの女!
悪魔の海賊団の首領にして、ビリー・ロジャーと結婚した、やべぇ奴!!
悪役令嬢・ラミィ・ロジャー!!!
「特に問題はないか?」
「ああ、ないな。盛大に暴れよう」
「あんたと一緒に暴れられて、楽しみだぜ! ええ!!」
「ああ、俺も楽しみだ。やろう」
もう一人は、金髪にスーツの男!
ビリー・ロジャーとジョリー・ロジャーの弟にして!
大魔法使いであり、暗殺者であり、実業家であり、天才!!
ディエゴ・ロジャー!!!
そんな、2大ビッグ・ネームが合流し!
「では、行くぞ! これより、ギリワン伯爵とその仲間を殺す!!」
「地獄を見せてやれ!!」
『『『『『「「「「「ウイーーー!!!」」」」」』』』』』
ビリーの仇! ギリワン伯爵と、その取り巻き貴族・兵士のいる部屋へ向かって!!
隠し部屋を、飛びだしたのであった!!!
「む? なんだ? さわがし」
「あ?」
いきなり、複数人が動く音。
それに気づいた、兵士……ギリワン伯爵にやとわれて、彼の待合室の前を守っていた彼らは。それ以上、言葉を発せなかった。
なぜなら!
「アイス・ホワイト。氷結」
―― カ ッ チ ィィィンンン!!!
部屋の入口は、既にホワイトメイド・みーあにより! 氷結され!!
兵士二人は、氷漬けとなったからである!
そして!!
「兵士は排除したわ。じゃ、マキリ」
「任せろ!! おっらァァあ!!!」
同じく! 凍り付いた扉に、ムエターイのマキリが走り込んで!!
「カオローイ(破壊の飛び膝蹴り)!!!」
――ドォォォンンン!!! バッキィィィ!!!
っと、飛び膝蹴りで破壊!!!
何重もの魔法が掛けられていた扉が、いとも簡単に破壊され!
思いっ切り、開いたのである!!!
そして!
「「「「「!? な、なんだ!? 何が!!」」」」」
『『『『『!! し、侵入者! 侵入者だ! 貴族たちをまも』』』』』
「遅い。行動不能魔法! 発動!!」
「「「「「『『『『『!? うぐ!?』』』』』」」」」」
動き出そうとした、貴族と兵士を! 以蔵が止めて!
「鏡斬り! 分身アタック! リンネ!」
「はいはーい! 爆発炎上・音波魔法! ファイア・チャクラム! 分身投げ! イエーーー!!!」
――斬斬斬斬!!! ボォォォ!!!
『『『『『「「「「「!?!? ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』
悪魔娘のリンネと、ともに!!
大多数を切りまくる鏡斬り、を分身で行いながら!
さらに爆発炎上! 殺しまくり!!!
ウイーーー!!!
更には!
「今です! 私たちも、ぶっこめぇぇえ!!!」
『『『『『「「「「「うおおお!!!」」」」」』』』』』
A子と、見守り隊も! 貴族たちに襲いかかり!
「く、くそ! 兵士を舐めるな! パワー切り!」
「なんの! その剣事叩ききる! クラフト武器・チェーンソー剣! どらァァあ!!!」
――ガガガガガ!!! ズバン!!!
「!? ぎゃあああ!!!」
相手の武器事殺す、チェーンソー剣で真っ二つ!
ゴリゴリ!!
「くそ! 防げ!!」
「盾など効かん! ハンマー・パイルバンカー! どらァァあ!!!」
――ドゴン! ドッチュゥゥウ!!!
「!? ほっげえええ!!!」
相手のガードを壊す、ハンマー・パイルバンカーで!
ドッガン! ドッチュン! 即死!!
「ええい! 不届き者めぇ! 我が魔法で、死ぬがいい!
ファイア! サンダー! ウインド! うおおお!!!」
と、貴族が魔法を放っても!
「はい! ラッパ銃! 魔法吸収! 打ち返しィィい!!!」
「?! ぐええええ!!!」
ラッパ銃で、吸い込み! 撃ち返す!
基本的海賊戦法で、やり返し!!
「ふ、ふざけるなァ! 私は、ここで死んでいい存在ではない! ここは、逃げるぞぉ!!」
「あ、逃がすか! オラ!!」
――ドリル・マシンガン! ダダダダダダダダ!!!
「!? んぎゃあああ!!!」
逃げようとしたら、自動追尾して相手の肉体に穴を掘る!
ドリル・マシンガンで、血祭り!!
イエーーー!!!
他にも!
「おら! アンカーランス!」
「水の刃と、水モンスターたちで、死ね! オラ!」
『『『『『「「「「「ほっげえええ!!!」」」」」』』』』』
っと、ジョリー・ロジャーから買った! アンカー・ランスによる! 水の刃と、水の生き物たちの召喚攻撃や!
「ブラッディ・フラッグ! 撃てぇぇえ!!!」
「「「「「『『『『『!!! ぎゃあああ!!!』』』』』」」」」」
ブラック・フラッグによる、海賊船召喚! 砲撃! 船で体当たり! 船員呼び出し、総攻撃などなど!!
ド派手攻撃で、一気に殲滅!!
「デス! 融合! はァァあ!!! 風神アパカ! 竜巻ブロー! 破壊のテッ! 膝地獄!! はい!
羅刹閃空! 黒天殺! 千手・阿修羅掌! どりゃあああ!!!」
「無限ナイフ投げ! アイス・エイジ! ブレイク!! 絶滅の吹雪! はァァあ!!!」
『『『『『「「「「ぐえええ!!! んっひいいい!!!」」」」」』』』』』
加えて、破壊のマキリと、みーあも暴れて!
ギリワン伯爵と、その護衛以外!
全ての貴族と兵士を、皆殺しにしたのである!!!
ヒューーー!!!
「く、くそ! 何をしている!! こいつらを、早く殺せ!」
「「「「「は!」」」」」
そして、ギリワン伯爵が、攻撃させようとすると!
「同士討ち!」
「「「「「!? んぎゃあああ!??!」」」」」
その仲間たちを! 悪役令嬢・ラミィが、同士討ちで倒しつつ!
「!? な、なにィ! くそ! こうなったら、私の魔法d」
――ドスドスドスドスドス!!!
「!? ぎゃあああ!!!」
のこったギリワン伯爵を、ディエゴの分身ナイフが、刺し! 空中に持ち上げ!
「!!! あああ!! ヤバイ!! これヤバイ! ナイフヤバイ! おお゛!
骨が、ねじ切られる! 肉が焼かれて、血管が蒸発! 神経が解けて! ああああ゛!!!」
うん! 骨をねじ切り、肉を焼き切り、血管に電撃を通して、神経を溶かしながら!
空中に固定したのだ!!
そして!!
『おうおう、無様だな。ギリワン』
「な、なにィ! 誰だ貴様って、は!? び、ビリー!? バカな! 死んだはずじゃ!?」
『あの襲撃では死んでねぇよ。まァ、その後色々あって死んだが、そこは置いといて。
よやり返しにきたぜ!! ギリワンよぉぉお!!!』
「ひ、ひいいい~~~!?!?」
幽霊のビリーは、凄みつつ!
妻であるラミィと協力し!
『「宝剣! 解放!! エクス・カリバーン!!! っはあああ!!!」』
宝剣! 解放!!
全てを貫く、白い光のビーム剣!
エクス・カリバーンを、放ち!!
「死ね。永遠の死」
ディエゴ・ロジャーは、魂を殺す禁呪!
永遠の死を、繰り出したのだ!!!
「!?!? ぎゃああああ!!! あ! あ! あ゛! あっぎいいい~~~!!!」
それにより、ギリワン伯爵は、消滅した!!
ああ、全てを塗りつぶす白い光で! 体を微塵に斬り刻まれ!!
追い撃ちによる、万物を殺す黒で! 魂を破壊されたのである!!
かくして!
「ギリワン伯爵! 討ちとったり!!」
「殺しましたわ! オーッホッホッホ!!!」
『『『『『「「「「「イエーーー!!! ウイーーー!!!」」」」」』』』』』
彼らは、第一の目標を、遂げたのであった!!!