表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

156/311

13-6 王城1階のダンスフロアで演奏する、不死身のヒダール! 演奏暗殺会! 開始!!


「~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪」


 王城に入って、1階のダンスフロア。


 そこで、軽く演奏すると。


「!!! うおおおお!!!」


「すごい! なんという演奏! 美しい! ああ!」


「耳が幸福に包まれる!!」


「なんという名演奏だ! 素晴らしい!!」


「天上の美の神が、舞い降りたかのようだ!!」


「すっげえええ!!!」


「相変わらず、素晴らしい演奏だなァ!」


「!? あの方を知っているのですか!」


「ああ、知っているとも! 彼こそ、伝説の音楽家! ヒダール! 海での冒険を音楽にして演奏する、吟遊詩人! その歌と演奏は、神々や悪魔も魅了する最高の芸術だ! 地上に舞い降りたバードの神だよ!!」


「彼を冒険に連れて行って、歌にしてもらえるかが! 昨今の冒険者・貴族のステータスになるからな!」


「ああ、彼に歌われれば、もう英雄の仲間入りよ! それを狙って、多くの、冒険者、貴族、商人が彼に依頼をするが。それを退ける力もあるのだ。なかなかに、難しい天才だよ!! マジで!」


「なんと! それはすごい!」


「本当なのか? その話……いや、でも、そうだな。この音楽を聴けば、それが本当だと分かる! 素晴らしい演奏だ!! おお! おっほおおお~~~♡♡♡」


「しかし、そうなると誰もお抱えではないのでしょうか? できれば、即召し抱えたいのですが!」


「あーあー、やめたまえ。彼はアレで大商人でもあるし、ディエゴ・ロジャーとも懇意と聞く」


「うむ。それに、最近の、あー、ぽっとでの貴族たちとも交流があるらしいからな。辞めといたほうがいい」


「なんと。歌や演奏は素晴らしいのに惜しすぎる!!」


「なんとか、引き抜けんかなァ! 聞けば聞くほど、良い曲だ!」


「ううう~~~む!!! 難しい! 今は、この曲に酔いしれよう!」


「「「「「『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」


『『『『『「「「「「フーーー!!!」」」」」』』』』』


 NPC貴族も、兵士も。


 プレイヤー貴族もPK商人も。


 全員が俺の曲を聞き。見入る。聞き入る。


 これで、暗殺準備はほぼ完了だ。


 さァ、やっていこう!


「~~~♡♡♡ ~~~♪♪♪ ~~~☆☆☆」


「!? おお! ヒダールの演奏に合わせて、美しい美女が歌う! いいなァ!」


「あの紅のドレスの美女は誰だ?」


「聞いたことがある。確か、アスナといったような」


「美しい声だ」


「ああ、脳が痺れる! 蕩ける! おお!」


「おっほおおお~~~♡♡♡ ~~~♡♡♡ ~~~♡♡♡!!!」


 俺の演奏に合わせて、紅いドレスのアスナが歌う。


 いや、正確にはアスナと『蝙蝠の悪魔娘・バトバト』が融合した。吸血鬼・アスナが、だ。


 その歌声は、とても凛々しく、軽やかで。


 聞いている者の耳を癒す。


 同時に。


「ああ、いい曲だ。この曲を聞けば、何でもできる! うん! 死ね!」


 ――ドス!!


「!? ぐえ!?」


「ぎゃ!?」


「!? 貴様、風呂場で何を!? ――ゴキ! ぐえ!?」


「~~~♪♪♪ ~~~♡♡♡ ~~~♪♪♪」


 吸血鬼・アスナの声に操られ! 


 隣の部屋のプールや、風呂場で、殺し合いが起きまくり!!!


 ああ、隣の部屋のプールや、風呂場では! 吸血鬼・アスナの声に操られ! 


 眷属となったNPCが大暴れ!!


 暗殺ターゲットを殺し、血の惨劇となっている!!


 でも、人々は気づかない。


 俺とアスナの歌に、聞き入っているからだ。


 ヤバいね。ええ。


「よし、良い感じだね! じゃやろう! ピッキー!」


「ええ、やりますよ! リオン! わにゃー!」


「リオン達はあっちか。じゃ、私たちはこっち! いくよ! エイナ!」


「任せな! キャミー! 切り刻むぜぇ! ヒューーー!!!」


 まァ、そんな超絶魅了状態なので、俺らも好きに動く。


 うん。リオンは、マチェーテでターゲットを刺しながら! 


「くらえ! 爆弾変身・魔法突き! そいそいそーい!!!」

 

 っと、彼らの体を爆弾に作り替えていく! 爆弾変身魔法を連発!!


 どこで覚えたか全く知らんが、恐ろしい魔法だ。


 悪魔娘・ピッキーも人型の筋肉美女となって! それを手伝っているから、すごい勢いで爆弾が増えてる!


 これは凄い!(確信)


「いくよ! 魔法・スピードアップ! 風魔法・ウインドスケート! スリ斬り!」


「ハイエナ・ランニング! 滑り切り! オーレィ!!」


 キャミーも、相棒の『ハイエナの悪魔娘・エイナ』と一緒に、ダンスフロアを掛け抜け! 


 次々と、暗殺!!!


 うん! キャミ―の方は、スリの技で、相手の間をすり抜けるように移動しつつ! 


 ターゲットの心臓や首を! 斬! 斬! 斬!!! って! ナイフで切り!


 美女のエイナも、滑るように動いて! その爪で、ズバズバズバッッッ!!!っと、斬り捨て!!


 やられた方は、死んでることも気づかず! 俺とアスナの歌を、熱心に聞いてるぞ!


 これ、演奏終わりに死ぬ奴ですね。


 分かります。ヒューーー!!!


「さて、やりますか。アラコ」


「はい! マスターの音楽に合わせて、殺しましょう! メナス!」


 んで、人型モードに変形したメナスとアラコも、暗躍!!


 ウエイターの格好をしたメナスは、毒を入れた注射器に、首に巻いた毒蛇を使い!


「はい、料理をどうぞ(毒噛み)。こちら、お飲み物です(毒注入)。失礼します(毒注射・ドス!)」


 っと、ターゲットの持ってる料理や、飲み物! 


 もしくは、ターゲット本人に、毒を注射!


 いい手際だぜ!! ええ!!


「ああ、天井から聞くマスターの音楽最高! 聞きながら、仕事ができるのはいいですね~! ふふ~ん!」


「はい、絞殺・パーティー! イエイ! ふふ~ん♪♪♪」

 

 一方のアラクネも、壁を登って天井に張り付き! 糸を射出!!


 それが、音楽に聞き入るターゲットの首に巻き付! いつでも絞殺! いや、斬殺準備完了!!


 演奏終わりに、斬! ブッシャー!! っと、場を盛り上げるようだ!


 じゃあ!!


(フィニッシュといこう! それ!!)


「~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪」


 絡新婦型・鎌ギターをかき鳴らし! ラストスパートに入る!!


 吸血鬼・アスナの歌を活かしながら、ギターと高め合い! 昇華するように!


 ドンドン高めて、いかせまくりィィい!! 


 ヒューーー!!!


 そうして、溜めに溜めたテンションを! 


 その頂点で!!


(電撃演奏魔法! どりゃあああ!!!)


「~~~♪♪♪ ~~~!!! ~~~♪♪♪」


 思いっきり、放ったのさァァあ!!!



 その結果!!!


 ――ズッダァァァンンン!!! バリバリバリィィィ!!!


『『『『『「「「「「!?!? うっごおおお!!!」」」」』』』』』


 俺の演奏魔法で、複数のターゲットに!


 雷撃! 降り注ぎ!!


 それがスイッチとなり、リオン&ピッキーの作った! 爆弾死体が大爆破!


 更に衝撃で、キャミー&エイナによる! 死体たちから! 血の噴水が巻き起こって!!


 同時に、メナス&アラコの、毒と糸斬撃による! ブッシャー! ブラッディ・コーラスが! 


 所せましと、巻き起こりィィい!!!


「「「「「『『『『『!!! うおおお!!! イエーーー!!!』』』』』」」」」」


 それを見たオーディエンスは、大興奮!!!


 ああ、演出と思ったんだろうな! 


 城が揺れるほど、大熱狂し!!! 


「うおおお!!! すごいぞ!! ヒダール!!」


「音楽に加えて、演出もダイナミック! デストロイ! ヒューーー!!!」


「本物の爆発に、血の雨みたいだ!!」


「最高にロックンロール!!! HHHHHUUUUU!!!」


「イカスぜぇぇえ!!! ウイーーー!!!」


「こりゃあ、確実にアンコールもんだろ!」


「ああ、アンコールだァァあ!!! うおおお!!!」


「「「「「『『『『『アンコール! アンコール! アンコール! イエーーー!!! フーーー!!!』』』』』」」」」」


 エキサイトしてるぜぇぇえ!!! ウイーーー!!!


 ああ、アンコール! ありがとう!


 じゃ、もう一曲行くぞぉ!!


『『『『『「「「「イエーーー!!! ヒューーー!!!」」」」」』』』』』


 っと、オーディエンスの期待に応えて!


 全員が、俺に集中している間に!


「全ての死体ヨ! 我が眷属となれ! ヒダールの音楽に、踊るのだ!」


『『『『『「「「「「うおおお!!!」」」」」』』』』』


 吸血鬼・アスナの能力で! 全死体を、眷属化!!


 うん! 他の観客たちが、惨劇に気付かないうちに!


「ヒダール! おい! ヒダール! おい!」


「H! I! D! U! R! Uぅ! そい!」


「スカスカスカスカ! 透かしィィィ!!!」


「「「「「そんな下らん攻撃なんて、ドマゾに受けてGO!!!」」」」」


『『『『『呪ィィいーーー!!!』』』』』


 死体を、オタ芸のできる眷属へと! 隠ぺいしたのである!!


 かくして、俺たちは! 1階にいるターゲットをすべて殺しながら! しかし!


「~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪」


『『『『『「「「「「うおおおお!!! はい! はい! はい! はい! イケイケGOGO! はいはい! おい!!」」」」」』』』』』


「ヒュー! 流石ヒダール! 楽し~~~!!!」


「わにゃー! ダンスが止まらないよ! イエーーー!!!」


「ほんと、聞いてるだけで体が踊りだしちゃう!」


「さすがだよ旦那! シンに響くぜ! うへへ~~~♡♡♡」


「うおおお!!! ヒダール! ヒダール!」


「マスター! マスター! おい!」


「うおおお!!!! 最高ぉぉお~~~♡♡♡!!!」


「大好きィィい~~~♪♪♪ イエーーー!!! ヒューーー!!!」


 誰にも気づかれず! パーティーを盛り上げる!!


 完璧な暗殺を、こなしたのであった!!!


 結婚おめでとう! ディエゴ! リンネぇぇえ!!!


 イエーーー!!! HHHHHUUUUU!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ