12-9 まさかの挟み撃ち!! 九州と北海道が、襲い来る!!
「え、挟み撃ち!?」
「近畿地方と、東京に来てるって!? ええええ!!!」
「ど、どうすれば!?」
「まずは目の前の敵でしょ!」
「後ろをとられるのはヤバイ!! 引くべきだ」
「えっとォ……」
挟み撃ちに慌てるチーム。
意思がバラバラではまずいな。ここは。
「静まれ!! 静まれぇぇえ!!!」
「「「「「『『『『『!!!』』』』』」」」」」
俺が、まとめるか。
「俺としては、ここで目の前の敵を倒すべきだとともう。東京の守りには、育ててきたNPCもいる。そうそう落ちんし、落ちてもすべては取られん。また取り返せばいい」
「しかし、近畿地方が落ちるのは痛い。ここは、東京よりも銭をかけてないからだ。まだ育成の余地ある街を、失うのは避けたい」
「そこで、迫りくる軍団……みーあ率いる、九州・中国・四国チームを、ここで倒そう!」
「ど、どうやって?」
「やり方はある。こちらの世界にも、寡兵が勝つ方法はあるからな。それこそつまり」
「釣り野伏せである!!!」
「「「「「『『『『『!!!』』』』』」」」」
うん。言うのはここまででいい。
なんだかんだ言って、纏まったら動けるプレイヤーたちだ。
最初だけでいいだろう。
「……そうか、釣り野伏せ! あれなら!」
「ああ、できるかもしれんぞ! これ!」
「……よし、分かった! 釣り野伏せでやる!! 東京は金掛けて育てた店員に任せる! 数店舗は落ちるが、その分! 目の前の敵に集中できる時間があるだろう!!」
「よしやるか!」
「具体的な策は、一応ひらめいたぞ!」
「いいね! やるぞぉ!」
「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」
ほらな。
落ち着けば、動けるのサ!
では!
「いくぞぉぉお!!!」
「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」」
12月の大阪にて、九州・中国・四国チームと、対戦じゃあああ!!!
「ふーん! どうやら相手は大阪で受けるようね! よし!
みーあ船団! 大阪湾へ! 迎え撃ちますよ!」
『『『『『「「「「「イエッサー!!!」」」」」』』』』』
「では、俺達は兵庫県から陸を行く。大阪湾に引き付けて、横っ腹をぶち抜け!」
「「「「「『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」」
大阪湾と、兵庫県から攻めてくる!
医者・みーあと、刑事・ロメリオ率いる! 軍団たち!
それに対し!
「よし、作戦通り! いけ!」
「よっしゃあああ!! お前ら! 俺に続け!」
「私とドスヤクザ率いる部隊は、東京へ行くわよぉぉお!!!」
「「「「「『『『『『うおおおお!!!』』』』』」」」」」
俺たちは、こちらの戦力を半分に分け! 半分は撤退!
この時、撤退する部隊……ドスヤクザと綾香の率いる部隊は、東京へ向かう!! といって退却しながら。
「よし、急いで隠れろ! 大阪の店の中に!」
「できれば地下があるビルに隠れて! 破壊されても、見つかりにくいし! 大勢隠れられるから!」
『『『『『「「「「「ラジャー!!」」」」」』』』』』
実は大阪都市部の店や、会社! ビルに隠れるのだ!!
これが、奇襲部隊!
包囲殲滅陣の鍵となる部隊である!!
っで!
「さて、まずはみーあの船団が付くな。殴るか」
「そうね! そこで殴りながら、ロメリオのチームが来たら引くと」
「んだな。それが自然か」
「じゃ、そんな感じで! いくでぇぇえ!!!」
『『『『『「「「「「ウイーーー!!!」」」」」』』』』』
残った半分……俺と、ラミィ、伝次郎、人食いの傀が、指揮する! 大阪前線部隊は!
「「はい! 那由多の料理に! ヒダールの音楽!」」
「「それに乗る、唯のダンスと、アイドル・ビーム!」」
「「三奈のシャンペンに、リオンの花火で! いっくよおおお!!!」」
「「「「「「イエス! アイドル・パーティー・タイム! イエーーー!!!」」」」」」
――ドガガガガガガガガガ!!! ズッガァァあ!!! ~~~♪♪♪
『『『『『「「「「「!?!? ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』
「行きますわよ! 私のNPC洗脳と!」
「俺の警備員の技!」
「わたしの陰陽ビームに」
「俺の、ムエタイでぇぇえ!!! っはァァあ!!!」
「「「「ぶっ飛べぇぇえ!!! おっらァァあ!!!」」」」
『『『『『「「「「「!? ぎゃあああ!!!」」」」」』』』』』
「実業家である、俺が金をかけ!」
「ギャンブラーである私が回す! はい!
成功すれば、敵に大爆破! 失敗で、味方死亡! 祈れ!! それ!」
「「む! 連続成功! 大爆破! イエーーー!!」」
―― ド ッ ガ ァァァンンン!!!
「「「「「『『『『『いや、インチキだろォォお!!! それァアあ!!! ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」
っと、医者・みーあの率いる、船団を殴り!
足止め!!
で!
「っく! しぶといぞ! こいつら! 予想以上に強い!」
「ええ、このままじゃ上陸できないわ! 何か手は、あ!」
「見ろ! みーあの船団に食いついて、敵の横っ腹は開いている! 食いつけぇぇえ!!!」
「「「「「『『『『『ヒャッホーーー!!!』』』』』」」」」」
兵庫県から来た!
刑事・ロメリオのチームを見たら!
「撤退ィィい!!!」
『『『『『「「「「「うおおお!!!」」」」」』』』』
作戦通り、退却!
この時、大阪の街を通って、逃げるので!
「逃がすか! いけいけ! 続けえええ!!!」
「ロメリオたちに続いて! ディエゴたちを、押し込むよぉぉお!!!」
「いくぞぉぉお!!!」
「「「「「『『『『『ウイーー!!!』』』』』」」」」」
っと、敵チームが追ってくる!
故に!!
「今だ! やっちゃぇぇえ!!! 火炎料理! ファイヤー地獄! ドッガァァァンンン!!!
「うお! やっべ! 茜の炎に巻き込まれるな! チャカ撃ちしまくれ! オラァァあ!!!」
「忍法! 火遁・曼荼羅大炎龍! 炎の龍で、地を満たせ! わっしょい!!!」
「巨大ロボ召喚! 桃、いくわよぉぉお!!!」
「ヒャッハーーー!!! 任せてぇ綾香! はい! 巨大ロボで、ドガガガガ・ラッシュ! おらァァあ!!!」
「皆、暴れてるわね。じゃあ、お酒ブン投げて。火付け。炎の迷路で、死になさい! ふん!」
「うわ! カスミ。結構えげつないことするわね。じゃ、私はハッカーしまーす! 頼むわよ! ルデオ!」
「OK! いつも通りだな! キャミ―! ハッキングする君を、僕の重機が守る! そして、敵を攻める!! スクラップ・ビルドで、殲滅だァァァ!!! イエーーー!!!」
――ボォォォ!!! ズゴゴゴ!! ドォォォンンン!!!
『『『『『「「「「「!?!? ぎゃああああ!!!」」」」」』』』』』
大阪に潜んでた! ドスヤクザと綾香のチームが! バックアタック! 奇襲!!
みーあ&ロメリオ率いるチームに! 大打撃を与え!
「「!? え!?」」
驚かせた、その時!!
「よし、今だ! 反転攻勢!」
「「「「「『『『『『うおおおお!!!』』』』』」」」」」
逃げてた俺たちが、反転!
俺が金を出して、召喚した改造車に乗り!
逆襲の時間だァァあ!!!
どらあああ!!!
「はい、銃撃! 爆弾! 砲撃! レーザー・ビーム!! おらァァあ!!!」
「きゃ!?」
「ぐわ!」
「ぐえ!」
「ごっへ!」
「ぐひィ!!」
『『『『『「「「「「ぎゃあああ!!!」」」」」』』』』』
ああ! 銃撃と爆破で、ダメージ与えつつ! 奴らに特攻していくと!!
「この! これ以上はやらせん!」
「え、まさか包囲殲滅の危機!? さ、さすがにストップです!!」
っと、刑事・ロメリオや、医者・みーあ!
更には!
「これは、釣り野伏せ!? うおおお!!! 敵は、釣り野伏せを使ってきたか! なら、やることはひとーつ!!」
「何するの? 以蔵?」
「正面へ、特攻し! 敵を打ち破り離脱する! 返す刀で、大阪街に突撃! これしかないだろ! 彩音! 薩摩隼人的に考えて!!」
「!? ええええ!?」
「チェストォォお!!!」
言動からして薩摩武士の以蔵と!
『あの、私! インビジブル・ジャイアンないんだけど!? 姿消すならともかく! 姿晒して突撃するの!? マジで!? えええ!?!?』
っと、その作戦にドン引きしてる忍者・彩音!
「いや、でもマジでそれしかないっぽいぞ! 春香もそうだろ!」
「ええ、そうですね。後ろは奇襲でほとんど死んでますから! ここで方向転換して後ろに行っても、ディエゴ達にやられるし! 前に進むしかないです! 飛田!」
覚悟を決めた、プロレスラー・飛田と!
『いつもの死神の力はない! だから、OL忍術で決める!』
っと、戦意ありありで!
分度器・コンパス・ボールペン手裏剣に、メールビームを撃ちまくる!
OLの春香!
「じゃあ、進むしかないね!!」
「ああ、やってやるぜぇ! うおおお!!!」
銃を乱射してくる、ヒットマンのメリー!
羽を広げて空を飛び! ビームを放って来る! 悪魔の覇龍!
「全て斬る! 全て斬る! チェストォォォ!!!」
弁護士・人斬りの新兵衛なんかの有名どころが!
向かってくるのが見えるので!!
「よーし、待て、待て。引き寄せて。もう少し待って……今!」
「車から脱出! スイッチを押せぇぇえ!!!」
「「「「「『『『『うおおお!!!』』』』」」」」」
っと、改造車から文字通り飛び出て! 空を舞い!
「「「「「『『『『『え!?』』』』』」」」」」
っと、驚く彼ら彼女に! 車が迫って!
――ドッガァァァンンン!!!
『『『『『「「「「「!?!? ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』
大爆発!!!
うん! 敵全体を吹っ飛ばす! 大ダメージを与えたのである!
かくして!
――最後のプレイヤー! 刑事・ロメリオ・ディアヌ! 敗北!
――殲滅判定! ディエゴ・ロジャー・チームの勝利!!
俺たちは、勝利したのであった!!!
ヒューーー!!!