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特殊捜査課  作者: 雄太
特殊捜査課
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帰還

 

 シンジから手渡されたのは一枚のカラー印刷された写真、その写真にはアマンドロス型ロボットが写っている。


「これは、まさかラグロスが持っていたとは、また、長官のところに行かないと、シンジ、お前はどうする、潜入の任は俺が解く、戻って来い」


「わかりました、ウドルグさん、俺もついて行きます」


「そうか、なら来い、」


 そう言いウドルグ今来た道を引き返す、今度はシンジも連れて、その途中携帯を取り出し電話をかける。


「俺だ」

『・・・』

そうだ、緊急事態だ」

『・・・』

「かなりヤバいラグロスが一枚噛んでる、詳細は上で話す」


「アポは取れた行くぞ急がないと大変な事になる」


 そして今度はカウンターを通らないで長官室へ直接行けるルートをとる。


 そして長官室に向かう。


 ●


「長官!ヤバいですよ、ラグロスがアマンドロスを持ってます、」


「なに、なんでそんな事に」


 長官は窓の外を見て表情は分からないが声に驚きが滲み出ている、ら


「うちからラグロスに潜入していたシンジが持ってきた写真です、どうぞ、」


 先ほどシンジが持ってきた写真を長官の机の上に置く


 長官はこちらを向き、写真を手に取り顔の前に持ってくる。


「本当に、アマンドロス型だそれも初号機か、ハァ、・・・最悪だ、ラグロスが持ってると、とは、なら、アスロ型もそこか、研究所からの報告はない、さっきの映像から推測するに、研究所職員は絶望的だな、軍に要請をかけないと・・・この国が滅ぶ」


 諦めた様に長官は背もたれに寄りかかる、その表情は全てを諦めたような感じである。


 シンジが口を開く。


「アマンドロス型ってそこまでヤバいんですか」


 シンジはアマンドロス計画が頓挫した後に

 特殊捜査課に、来てこの5年はラグロスにスパイとして潜入してため、アマンドロス計画については一般人以上の知識はないのだ、そのことを知っている長官は説明する。


「シンジ君かこの事は国の存亡にかかるレベルだ、外部に漏らさないでくれ、それとラグロスへの潜入の任務は今日を持って解く、ウドルグのところに戻れ、」


「はい、」


「それで、アマンドロス計画だか、30年前に軍が開発した当時、最新鋭の、自立指揮型ロボットだこれは主に、軍部で言うと指揮系統に当たる、アスロ型は戦車部隊、だと思ってくればいい。戦車とはまるで違うがな。」


 長官は、悪いな、と言いタバコに火をつける。


「お前も吸うか?」


 長官はたばこの箱をこちらに傾ける。


「いえ結構です」

「私も大丈夫です」

「そうか、最近はみんな吸わないんだ、まぁ、話を戻そう」


「簡単に言えば、アマンドロスが指示を出し、アスロが実行する、そんなところだ、そしてそこには人の意向は介さない、だからどんな残虐なこともできた、避難所を狙ったり、民間人にまで銃弾の嵐を注いだんだ、」


 そこにシンジが手を挙げる。


「あの、バックドアは仕込まなかったんですか」


 長官はたばこの灰を落として話す。


「あぁ、仕込んだとも、だが、アマンドロス型に仕込んだAIはプログラミング型AIではなく、自律式学習型のAIであり簡単に言えばネットワークに繋がるだけでAI自らが学習をし応用をする、それも1分間に常人の1万倍以上を、その学習した中にバックドアの回避法も有ったんだろうな、」


 そう言い、たばこの火を灰皿に押し付け消す。


「まぁ、後はこっちでやる、もう、遅いから帰れ、それとさっきウドルグくんに行ったがラグロスに捜査が入る時に、君たちにも協力してもらうからそのつもりで」


 長官はソファーから腰を上げる。

 それに続く様に2人も立つ。


 入り口のドアを出る時長官がシンジな声をかける


「シンジくん、貴重情報ありがとう、これからはウドルグに力を貸してやってくれ」


 ●


 そして、部屋に残された長官椅子に腰をかけある所に電話をかける。


「あぁ、俺だ、」


「〜〜〜〜〜」


「そうだ見つかった、それもラグロスだ」


「!〜〜〜〜〜」


「そうだ、ラグロスが持ってる、」


「〜〜〜〜〜」


「研究所には俺があいつらを送る、お前はラグロス関係の資料集めてくれ」


「〜〜〜〜〜〜」


「わかってる、ラグロスは謎が多いそれだけ情報も集まりにくいがやってくれ、そうしないとこの国が滅ぶ、」


「〜〜〜〜〜」


「頼む、ああ、あと例の件も任せた」


 そう言い、電話を切ると、テーブルを叩く。


「なんで、こんな時に!ゴッン!アマンドロスを紛失しただけでも我が国は国際社会から厳しい目を向けられている、それなのに、その行き先がよりによってラグロスとは、最悪は重なる、か」


 そして長官はソファーに落ちるように座りうなだれる。


 ●

 翌日


 長官の指示を受けたある者は動き出す。

 政府内部の情報筋に接触を図る。


 ホテルの一室、ここは防音設備が良く、政府高官の密談には最適な場所なのだ。


 あとはいつも、汚い奴らがいろんな取引のをしてる。口には出せないほどの。


 対面する40代の少し小太りのいかにも小悪党ぽっい、かませ犬感満載の男。


「なぜ俺が、お前にスジを渡す必要がある」


 少し顎を上げて見下ろすように、脅す。


「なら、例のあの事を話してもいいんだかな」


 ある者は、圧力をかける、それほどあの事は重要な事と思われる。


 男は話しても無駄だと考え口元が緩む。


「ふん、そう来るか、本当にお前さんの常套句だな、お前が死ねば公表される、俺が教えなくても公表する、嫌な奴だよ」


「それが俺の仕事だ、汚れても返り血を浴びても進まなければならない」


「わかった、だが、核心に触れる事は言えない、俺だって命が惜しい」


「どこまでだ」


「マックバーグって知ってるか」


「マックバーグ?、誰だ」


「ラグロスの研究者だ、それ以上は言えない。」



 ある者は、これ以上の情報をないと見て、直ぐにここを離れる。


アマンドロスって簡単に言えばロボットだと思ってください。

犬とかじゃなくて

宇宙映画に出てくる感じのですかね?


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