密談(仮)
本部にエマリーとライラを放置しウドルグは長官のいる最上階に向かう。
カウンターで秘書官を呼び出し、アポを取る。
「ライラックを頼む」
「かしこまりました」
そう言うとカウンターが左右に開きドアが現れる。
「どうぞ奥へ」
ウドルグはその間を通り奥へ向かう。
ウドルグが通り過ぎるとカウンターは元に戻る。
5Mはあるような通路を1番奥まで歩き続けると1番奥にある扉が開らく、そこに立っているのは長官であった、まるで、俺がくるのがわかっていた、ように感じる。
「ウドルグ君か掛けたまえ」
長官はウドルグにソファーを勧める。
「いえ、結構です」
が、ウドルグは断る。
「命令だ」
「わかりました」
そういい、渋々、ソファーに腰掛ける、対面する形で長官も座る。
「で、ここに来たて言うことはかなり、不味い事になったんだな」
長官は事態を大体の話を理解したのかため息をつく。
「えぇ、長官は映画でホラー系統を見ますか」
「生憎、映画は見ないんだ、小説なら読むがね」
「そうですか、まぁ、見てもらった方が早いですね、」
そう言いテーブルの上に置いたパソコンの電源を入れ、ファイルを開く、それを長官の方へ向ける。
「今から、映るのは、事件現場の防犯カメラ映像です、かなり、キツイ、場面もありますので無理しない様に、」
「あぁ、大体は慣れている、事件現場行くと、そんなことよくあるからな」
と長官は少し昔を思い出している。
目の前で鮮血を流して腕に抱かれて虫の息となっている部下、銃撃音が警察車両に突き刺さる。
『おい、死ぬな。ラング!』
『ルュグナー…、あ、あとは頼む、』
ここまで考えると長官は思考を切った。
ウドルグそんなことを考えてるとは知らず再生ボタンを押す。
約5分の映像を見終わり、長官はおもむろに目を擦る
「かなり、不味い、これか、コイツが今になって動くとは」
長官は何か知っているそれもかなりの爆弾を、その事を察したウドルグは身を乗り出し問い詰める
「コイツ、とは、正体を知っているのですか長官は!」
声を荒上げるウドルグは長官が何か重大なことを隠して居る事に気づく
「あぁ、少し長くなるが昔話をしよう、
これの状態についでだ」
人型の方はアマンドロス型自立指揮ロボット言って、昔、戦争でロボット軍の指揮を担うアンドロイドだったと長官は話す
そして触手型の方はアスロ型ロボット、
簡単に言えばアマンドロス型が指揮をし実行するのはアスロ型ロボット、
しかし国際条約で自立型アンドロイドの使用が禁止となり、研究所の奥深くに電源を切り、バッテリーも抜いた状態で、保管されてそうだ、そして、この映像の2台は初号機である、初号機も研究所奥深くに眠っていると話す、そこから今現在脱走の報告はないそうだ
「それがなんらかの理由で外に出てしまったか、いや、故意に外に出されたと考えるが自然か」
そう言い、長官は疲れた様に笑う
「研究所は壊滅と見て間違いない、急いで、確認を取って国に軍隊の派遣の要請を出さないと、ウドルグ君も、ロボット担当として駆り出すからなそれで、今は戻れ追って連絡する」
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長官室を半ば追い出されの形で追い払われて本部に戻ったウドルグを待っていたのは、1人の日本人であった
特殊捜査課で待っていたのはシンジ・ウエムラ、彼は約5年近くに渡りラステル国の反政府組織にスパイとして潜入し、情報の横流しをしていた、彼がここに居ることは、何か大きな事態があったとしか考えられない
ウドルグかなり遠くに立つシンジの姿を目に捉えると、急いで走り出す
「シンジ!なにがあった」
ウドルグの声に気づいたシンジが振り返り、声を上げる
「ウドルグさん、かなりヤバいものを反政府組織ラグロスが持ってました、これを」
シンジが一枚の紙をウドルグに差し出す。