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特殊捜査課  作者: 雄太
特殊捜査課
2/66

始まり


 そして、ウドルグ一行は本部の地下にあるウドルグの運転する中古の高級車に乗り現場に向かう、車内はところどころカスタマイズされ、中古とは思わせない、

 カラーリングも黒のボディに、白のアクセント、が目立つ


 地下駐車場からはエンジン音の重低音が響く、公道に出る坂を上がり切るとライラが声をかける


 「ねぇ、今回の案件は?」


 と後部座席に乗り込んだ、ライラが椅子の間から顔を出しそう聞く


 「ん、そうか、言ってないか、今回は違法麻薬だそうだ、長官の話によると、ある建物で麻薬の密売が行われてると言う情報を掴んだ、本当かどうかも知らんがな、ともあれ、それで組織課の連中が乗り込んだそうだ、そうしたら中にいたのは、人じゃなくてロボットだっだと、2体居たとか言ってたな、長官は、で組織課はロボット案件を担当しているがそれは通常タイプの話だ今回は、そのロボットが銃撃してきたそうだ、乗り込んだ奴らは10人中3人死亡、2人は入院中」


 組織課とは主に組織犯罪を担当する部署と、

 ロボットなどによる犯罪を担当する組織課ロボット犯罪対策課、対外的同一だか内容はまるで違う、そして組織課ロボット対策課は通常、ドローンによる爆撃や麻薬の移動、ネズミ型ロボットなどでも機密施設への侵入などを主な任務となっている。


 通常ロボットに攻撃をできる装備は付けない、そして今までは人型などは造れないとされて居たが、それが今回使われたことでウドルグたち特殊捜査課に依頼が来たとのこと、特殊捜査課とは、案件としては通常の部署では対処できない特殊犯罪でのみ捜査が許されている、公には公開されて居ない部署である、その特殊捜査課の1人


 シンジ・ウエムラは今現在、この国アステル国の反政府組織に潜入し内部情報の横流しをしている。


 「ロボットが銃撃、・・・そんなことできるの、それに人型なんでしょ、それ」


 ライラはイマイチ内容を理解できていない、

 まあ、俺も最初聞いただけじゃわからないからな。


 ウドルグはバックミラーを少し見て視線を戻す。


 「あぁ、そうだ、不思議なことに、通常、武器なんか乗せねぇーが、今回のは乗せてたそうだ、」


 「ねぇ、その人型のは腕に銃を構えていたの人間みたいに、それとも、腕の中に仕込まれてたの」


 エマリーが腕を組みながら目を瞑り考えてる。


 「それが分かればいいんだかな、実際見たやつは今頃天国だろな」


 まぁ、一度見ただけじゃ目を疑うな、そう、ウドルグは付け加える、そして再度、バックミラーを見て、サイドミラーを見る。


 「ライラ、エマリー、よく聞け、後ろは見るな、良いな」


 「なんで、」


 ライラが後ろを見ようとするがぎりぎりのところでエマリーに肩を掴まれ止める。


 「だめよライラ、」


 「つけられてる、どこの車かは知らんが、さっきから適当に撒こうとしてるが撒けない、」


 10分近く前から、ウドルグの車はずっとつけられていて、ウドルグは撒こうと適当に曲がったり、していたが、敵は追跡がバレてもいいって言ってるように荒い追跡をしてきてる。


 「ねぇ、ウドルグこれってそんなやばい案件なの、」


 エマリーが後ろが気になるのか少しサイドミラーを見ながら聞く。


 「長官ご指名だ何が出てもおかしくはない、」


 カーブを曲がりながらそう、つぶやくが、後ろの車は10M程度離れたところをピッタリついてくる。


「ちょっと荒い運転になるぞどっかに掴まってろ」


 エンジンが音を上げる、それでも後ろの車同じようにスピードを上げてついてくる、直線をブレーキを踏まずに駆け抜ける。


 そのまま、車の間を縫いながら、カーチェイスが続くそして市街地に入ろうとしている時。


 ライラが全力で叫ぶ。


 「赤!」


 「いや、いい突っ込むぞ!掴まれ、」


 赤信号の交差点に突っ込む、横からはトラック迫りくる、トラックはクラクションを最大限鳴らす、ブレーキランプが点く、ウドルグはハンドルを切りながら避ける、トラックの前数十センチのところをドリフトしながら通過する。


 そして、後ろの追跡してきた車は止まりきれずにトラックの後方に突っ込んで火が吹いている、爆発が起きる、その衝撃波がウドルグの車にまで伝わる。


 「あれ、なんなの……」


 ライラの声は恐怖で染まってるどちらかといえばウドルグの荒い運転の方のそして吊り手から一向に手を離そうとしない。


 「そんなもん、俺が知りてーよ、だが、厄介なことになる」


 ウドルグはそう、呟くだけであった。


 その後は何事もなく、ドライブは続くが、車内はエンジンが回転する音以外聞こえない、そして時々街中の音楽が車の中に漏れてくるのみ、ライラは放心状態でエマリーが髪をゆっくりと撫でて、何か言っている、しかしそれはウドルグのところまでは聞こえない程度の声量だった。


 その後は追ってはなく、すんなりと現場に着く。


 そこは既に警察は撤収した後で静寂に包まれているが人々の目はまだ恐怖に染まっている。


 「このアパートの4階だ」


 ウドルグが4階の窓を見ながら呟き、建物の中に入る。


 アパートの外観はレンガ調のモダンな雰囲気を漂わせていて、とても事件が起きるような感じはしない。


    ●


 ウドルグたちはエレベーターを4階で降り、現場の部屋の前に着く、今もまだ、鉄の匂いが鼻を刺激する。


「さぁ、入るぞ、」


 ウドルグが、ドアノブに手を出して開けようとする。


 「入るの?私は嫌、」


 ライラが心底嫌そうな顔でウドルグを睨む


 「なら、さっきのチケットは返却だ」


 そう脅され、ライラは引き下がる、舌打ちをしながら。


 「さぁ開けるぞ今度こそ」


 ウドルグが今度こそ、確認する様に問いかける。


 「私もー」


 エマリーも嫌と言いかけるがウドルグに阻止される。


 「却下だ、賄賂は渡しただろ、貰ったんだから仕事しろ」


 そう言い再度、ドアノブに手をかけ、扉を開けようとする


 「もういいよな開けて」


 「……」


 反応がない、それはウドルグにとっては異論がないことを示す。 

 それを確認してドアをゆっくりと手前に引く。

 

ウドルグは拳銃を構え慎重に室内を進む。



 部屋の中には何もない,家具も、家電も壁紙も、あるのは床に残された血痕だけ。


部屋の中には血の鉄の香りが漂う。


 雰囲気はいかにも空室であるが、室内はひんやりしている、エアコンは停止しているが室外機から水が流れ出ている、流しにはコーヒーカップが一つ置かれている。


 「誰か、居たみたいだな、コーヒーカップか一つ、流しに置いてある、それにエアコンがついてた形跡もある、この感じだと、10分から20分って言うところか」


 ウドルグは室内を物色しながら呟く


 「私たちがつけられてる時ね」


 そうだな、俺らが受け回されてる時に逃げた、組織的と見るのが良いのか、だが杜撰にも見える。


 エマリーはウドルグつぶやきに適当に返して。床にの血痕に目を向ける。


 「この血痕、まだ新しいはね、ここ最近、だと思うわ、ウドルグ、事件前にこの血痕、あったか分かる、」


 「いや、報告書にはなかった組織課が乗り込んだのは玄関付近、ここまで奥く、じゃない」


 「ウドルグ、こっち来て」


 バスルームからライラが呼んでる。


「どうした」


 バスルームに向かうと、ライラの前には、お湯の抜けた浴槽に、びしょびしょに血とお湯で濡れた黒髪ロングの若い女性の遺体、その身体には何も纏ってなく左胸を包丁が刺さったまま放置されている。


 それを見たウドルグが記憶の奥深くを辿っている。


 「こいつ、見た事がある、」


 ウドルグは記憶を掘り出し思い出す。


 「ウドルグの知り合い?」


 「こんな美人が?」


 と、後ろから後を追ってきたエマリーが茶々を入れる


 「いや、俺の知り合いじゃない、こいつはCCCテレビのキャスターだ、」


 「あっ、本当だ朝のニュースに出てる」


 ライラもこの遺体の正体に気づいた様だ。


 「だけど、今朝、も出でたよ」

 「あぁ、俺も見た、」

 「へぇ、私は知らない」


 エマリーだけがどちらさんと言う感じの顔をしている。


 そんなエマリーをほっといてウドルグは口元に手を当て独り言をブツブツ言ってる。


 「これも,アンドロイドによるものなのか、いや、それなら刃物を使う理由がない、今は刑事課の方に回すか、だが、ここはアンドロイド関係の現場か,なら、組織課に回した方がいいか、」


 そう言い携帯と取り出す。


 発信音が3回鳴った時

 「俺だ、」

 『・・・』

 「あぁそうだ例の事件現場に女の死体があった」

 『・・・』

 「あぁ、刑事課に任せるか、それとも組織課がやるか、どうする」

 『・・・』

 「分かった連絡は任せる、」


 電話を切り、後ろにいる、エマリーたちの方を向く。


 「ここは組織課に任せる俺たちは撤収だ」


 扉に向かうウドルグ、その背中はまた、世の中のしらがみに巻かれている。


なんか、ちゃんと見てるつもりでも誤字脱字が多いですね。できる限り直していきます

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