コミカライズ二巻記念閑話 お姉様達とのお茶会(下) ヴェルマリア視点
問題なのはラルフシーヌに子が出来ない事でした。二人が結婚してもうすぐ丸二年。まだ不妊を云々するのは早いのですけど、事が皇統の継続に関わる事ですからね。途端に周囲がうるさくなってきます。
もちろんですけど、不妊の原因は女性だけにあるわけではございません、ですけど、皇太子殿下に不妊の疑いを向ける前に皇太子妃が疑われるのはある意味仕方がないことでございます。
ラルフシーヌは子供が出来ないことを非常に気にしていましたよ。お妃になる前から気に病んでいたようです。そのため私が二人目を妊娠した際には非常に羨ましがり、どうやったら妊娠するのかしつこく聞かれて参りました。そんな事は私にも分かりませんよ。
正直私もカリエンテ侯爵家の女性は多産の家系なので、その内出来る筈だと思うのですけどね。ですけど周囲が待ってくれないのです。
何しろ今やセルミアーネ様はたった一人の皇子です。もしものことがあれば皇統が途絶えてしまいます。ですからセルミアーネ様がお子を作る事は皇統継続のための絶対条件なのです。
この場合、必要なのはセルミアーネ様のお子であるので、ラルフシーヌが産む必要はないわけです。ですから皇統の継続を危惧する方々はセルミアーネ様にご愛妾を娶るように打診するわけですね。
これにセルミアーネ様が反発したのは先に言った通りですけど、ラルフシーヌも怒りましたね。
「私に子供が産めないっていうのですか!」
と矜持を傷付けられたといった様子で激怒しておりました。あの娘は人一倍誇り高くて負けず嫌いですからね。ただ、この問題に関しては頑張ればどうにかなるという問題でもありません。
カリエンテ侯爵家としては、もちろんラルフシーヌが子供を産むのが最善ではあるのですが、必須であるとまでは言えません。
ラルフシーヌは正式な皇太子妃ですからね。その地位は公的なものでもう揺るがないのです。ですからセルミアーネ様がカリエンテ一族から愛妾を得てお子を作る分には、カリエンテ侯爵家としては全然許容範囲内なのですよ。
ただ、心情的にはやはりそうではありません。私としてはやっぱりあれだけ愛し合っている二人に子が生まれて欲しいですし、ラルフシーヌの頑張りも報われて欲しいと思っていますよ。
ヘイルリーゼお姉様がちょっと同情気味の口調で言います。
「妃殿下の気持ちも分かるのですけどねぇ」
ヘイルリーゼお姉様は夫の公爵と、四年に及ぶ大恋愛をして、幾多の反対を愛の力で跳ね除けて結婚した方です。それなのでもちろん今でもご夫婦には愛妾も愛人もいません。それなのでラルフシーヌに愛妾を認めるようにと強くは言えないのでしょう。
「そうですね。ラルフシーヌは皇太子殿下の事を本当に愛していますもの」
フィシュアーネお姉様も頷きます。このお姉様の場合は悋気が強く、夫が愛妾を娶るのを認めないという噂でした。夫婦仲が良好であるという意味でもあるのでしょうけど。
ちなみに、私の夫とチェリシュお姉様の夫には愛妾がいます。我が家などは経済状況も潤沢とは言えないのに、親戚から押し付けられてやむを得ず娶ったのですよ。幸い愛妾とは上手くやっておりますけどね。
フローマリーお姉様の所にも愛妾はいませんが、これはお姉様の夫が内気な方だからだそうですね。ただ、フローマリーお姉様はセルミアーネ様とラルフシーヌの関係を愛でていらっしゃいますから「二人の間に混じる異物は認めない!」と以前に叫んでいらっしゃいました。
そもそも私たちのお父様お母様からして、お互い愛し合うあまり愛人も愛妾もいなかったご夫婦なので、ラルフシーヌに強く愛妾を認めろとも言えないのですよ。高位貴族では愛人愛妾は認められるべき存在だと言っても、両親にいないのではイマイチ説得力が出ません。
「困りましたねぇ。皇太子殿下が受け入れるかどうかは別として、紹介だけはせざるを得ないのではなくて? 一族の者の不満を和らげるためにも」
フィシュアーネお姉様の意見に私は反論します。
「セルミアーネ様のあの様子では、紹介しただけでお怒りになられる可能性が高いと思います。『殿下はご自分に媚を売ってくる侍女を、片っ端から遠ざけてしまう』と侍女長が嘆いていましたから」
まぁそれは、ラルフシーヌの悋気から侍女を守るためだとも思うのですけどね。あの気性ですからね。ラルフシーヌが本気で嫉妬したら何をしでかすか分かりません。
「そこは妃殿下を通して皇太子殿下に『断ってもいいから』と事前にお話を通せばいいでしょう」
「無理ですよ。ラルフシーヌは殿下に侍女さえ近付けないと言いましたでしょう? 愛妾候補を殿下に近付ける提案なんかしたら、私がラルフシーヌに怒られます」
「貴女、姉でしょう? そこは上手い事貴女が説得なさいな」
フィシュアーネ姉様は怖い顔で私を睨みますが、私だってラルフシーヌに嫌われたら困るのです。
そもそも私はラルフシーヌと仲は良いですけど、他の姉妹に比べて付き合いが長い訳でも深い訳でもありません。何しろあの娘は平民育ちですから、未だにその考え方が理解できないことも少なくありませんからね。
そこを深く考えず、触れないことで私とラルフシーヌは上手くやっているのです。それなのにラルフシーヌに一方的な貴族の都合を押し付けたら、彼女の強い拒絶を招き、関係が壊れてしまいかねません。
「お姉様だってあの娘の頑固さはご存知でしょうに」
「……まぁ、そうね」
フィシュアーネお姉様にも、ラルフシーヌとマルロールド公爵夫人が揉めた時に、説得しようとして断念した経験がございます。ラルフシーヌが一度決めたら梃子でも動かない性格なのはご存知なのです。
そもそもフィシュアーネお姉様とラルフシーヌは誇り高くて気性が強く、頑固な性格がそっくりで、育ちは正反対に違うのに凄く気が合うようなのですよ。お茶会などで一緒になると、他の出席者をそっちのけで話し込んでいる事があるのです。
ご自分が夫に愛妾を許さないのだから、ラルフシーヌだって絶対に許さないだろうとはフィシュアーネお姉様にも分かるのでしょう。
「そうね。今無理に勧めても逆効果かもね。まだ皇太子妃になって日も浅くて、色々大変な時期だし。もう少し落ち着いたら話をしてみましょうよ」
チェリシュお姉様が言いました。それにヘイルリーゼお姉様もフィシュアーネお姉様も頷きます。一安心です。チェリシュお姉様の意見はなんでか上の怖い二人のお姉様も受け入れる事が多いです。おっとりとしたお人柄によるものでしょうかね。
お茶が入れ替えられて話題が変わります。
「で、お父様とお母様は本気で領地に引き篭もる気なの?」
ヘイルリーゼお姉様が若干呆れたような口調で言いました。
お父様には隠居願望があるのは知っています。昔から「早く領地に住みたいものだ」と言っていましたからね。私が子供の頃からです。
一年前にまだお若いにも関わらず、早々にお兄様に家督を譲ったのは念願の隠居のためだったのでしょう。
ところが、丁度その頃にラルフシーヌの皇族入りの騒ぎが起こりました。おかげでお父様もお母様も隠居どころではなくなってしまったのです。カリエンテ一族総出でラルフシーヌのフォローをしなければなりませんでしたからね。
しかし、ラルフシーヌが皇太子妃になり、ようやく情勢が落ち着いた事もあり、お父様は再び隠居を考えだしたのでしょう。帝都から馬車で十日以上も掛かる辺境の領地に住みたがるなんて、お父様お母様も大概変わっています。
「お父様お母様がいなくなると寂しいですわねぇ」
チェリシュお姉様がしみじみ言うと、私もお姉様達も思わず頷きます。
なにせ我が家は(ラルフシーヌを除いて)十二人家族。家族仲が良かったためによく集まってお茶を楽しんだり庭園でピクニックをしたりしたのです。その中心にはもちろんお父様お母様がいました。
娘達は結婚しても、頻繁に実家に帰ってきて、いろんな悩みをお母様に打ち明けて励ましてもらったり慰めてもらったりしていたのです。私だって出産や子育てについて助言をもらった事がありましたよ。
そのお父様お母様が帝都からいなくなってしまうのは、兄弟姉妹たちにとっては精神的な痛手です。なんとか考え直して欲しいものですけど。
「お父様は今の皇帝陛下とご関係がよろしくないですからね。お兄様が皇太子殿下の側近になる際に、妨げにならないように配慮なさっているのでしょう」
お父様のお母様は先帝陛下の妹で、つまり皇女殿下です。ですから今の皇帝陛下とお父様は従兄弟にあたります。
皇女の降嫁でカリエンテ侯爵家は格が上がり、お父様が家を継いだ時点では侯爵家の中で最上格となっていました。
しかしお父様は先の皇位継承争いの際に当時の皇太子殿下ではなく、その弟殿下を推して、結局は即位した現皇帝陛下の不興を買ってしまいます。
それで政界中央から遠ざけられてしまい、カリエンテ侯爵家は侯爵家順位が五位にまで落ち、不遇の時代を過ごしてきました。それがラルフシーヌが皇太子妃になった事で、権力の中心に返り咲く事になった訳ですね。
皇帝陛下と対立していたお父様は陛下の側近とも関係がよろしくありません。しかし、皇太子殿下がスムーズに皇位継承するには現在の大臣達の協力が不可欠です。そうしないとおそらく筆頭大臣になるであろうお兄様も困ってしまうでしょう。
だからお父様は帝都からも姿を消すことで、ご自分の影響力を弱めようとしている、という事なのでしょう。……どうでしょうかね。それに託けて以前からの念願だった田舎暮らしを実現しようとしているようにも思えるのですけど。
「お母様はどうなの? 帝都を離れる事に納得しているのかしら?」
フローマリーお姉様もお父様はともかくお母様にいなくなって欲しくないようです。
ですけど愚問ですね。あの仲良し夫婦が離れ離れに過ごす事を選択するなどありえません。お母様ならお父様が海の向こうで暮らすと言っても付いて行く事でしょう。
それにお母様も領地の事が好きですからね。以前から年に一度領地に魔力奉納に行く事を楽しみにしていましたから。まぁ、あの当時は現地にラルフシーヌがいて、会うのが楽しみだったというのもあるのでしょうけど。
「寂しいですわねぇ……」
お母様と特に仲の良いチェリシュお姉様はしょんぼりとしてしまっています。それを見て励ますようにヘイルリーゼお姉様が仰いました。
「しっかりなさい。大丈夫よ。きっと頻繁に帰って来て下さるわよ」
子供達が大好きな両親ですからね。きっと領地に行っても私たちの事を気に掛けて下さるでしょう。それに、ラルフシーヌが即位するまではまだまだ色々ある筈ですからね。両親だって帝都を放置はできないと思います。
気を取りなおすようにフィシュアーネお姉様が言います。
「そういえば妃殿下は最近、帝宮のあちこちで庭園の改装を手掛けているそうね」
「ああ、私も聞きました。皇妃陛下主催の秋の園遊会は妃殿下が改装した庭で行われるとか」
ヘイルリーゼお姉様が頷きます。私も聞いていますね。ラルフシーヌは庭の造営が好きで、皇太子宮の庭園を手始めに、帝宮のあちこちで庭園を改造しているのです。
「へぇ、意外な特技をお持ちなのね。妃殿下は」
フローマリーお姉様は感心していますが、ラルフシーヌが得意なのは実は庭園の改装指示ではなく、庭仕事そのものである事を私は知っています。前に住んでいたお屋敷で泥だらけになって庭仕事に精を出していたのを見ましたから。
「ここの庭も妃殿下に見てもらおうかしら」
「いいのではないでしょうか。ラルフシーヌはここの離宮に興味を持っていましたから」
森の中の離宮と聞いて、羨ましそうな顔をしていましたね。
「冗談ですよ。そのような事をお願い出来る訳がないでしょう」
ヘイルリーゼお姉様は苦笑していますけど、私は首を傾げます。
ラルフシーヌは実は以前から「もっとお姉様達と仲良くなりたいのよ」と私に相談していました。もちろん、今でも仲は悪くないと思いますけども、ラルフシーヌ的にはもっと姉妹らしい、親密な関係になりたいと考えているようなのです。
しかしながら、私たちはラルフシーヌと姉妹の時間を持った事がありません。私はお姉様と遊んだり甘えたり怒られたりといった時間を通じて姉妹としての関係を構築していますけども、ラルフシーヌにはそれがないのです。
私はまだしもラルフシーヌが騎士の妻だった時代にも付き合っていましたし、入宮してからも頻繁に会ってどうにか姉妹と感じられるようになっていますけども、他のお姉様はほとんど社交でしか会った事がないのです。しかも相手は皇太子妃です。
これではやはりどうしても腰が引けた、一線を引いた付き合いになってしまうのは仕方がない事だと言えます。
しかしながら、この先ラルフシーヌを一族で支えて行く上で、やっぱりもう少し親密な、姉妹らしい関係を結んでおくのは大事だと思うのですよ。この先どんな困難がラルフシーヌやカリエンテ一族に待ち構えているか分かりません。そういう固く結束しなければいけない時に、ものを言うのは結局肉親の情です。
やっぱりもう少し、お姉様達はラルフシーヌと気の置けない関係になるべきですよ。そのためには……。
その時、サロンの外が何やら騒がしくなりました。ヘイルリーゼお姉様が眉を顰めます。
「なんですか。騒々しい」
すると、エベルツハイ家の侍女長が転がるようにサロンに飛び込んできました。
「お、奥様! 妃殿下が! 皇太子妃殿下がお見えです!」
さすがのヘイルリーゼお姉様が驚愕を露わにします。
「な、なんですって?」
やがてサロンの入り口に銀色の長髪が靡きました。
「お姉様達、ご機嫌よう」
独特の颯爽とした足取りで入って来たのは、濃いピンクという派手なドレスを身に纏った皇太子妃、ラルフシーヌでした。私たちは全員立ち上がって、頭を下げてお迎えします。
「こ、これは妃殿下。ようこそおいで下さいました。これ、早くこちらに席を用意しなさい!」
ヘイルリーゼお姉様はラルフシーヌを自分が座っていた最上位席に導こうとします。しかしラルフシーヌは笑って断ります。
「いいのですよ、お姉様。今日の私はお姉様の妹として来たのですから」
「え?」
「今日は姉妹の私的なお茶会なのでしょう?」
そう言うとラルフシーヌはさっさと歩いて私の横に席を設えさせ、座ると、私に向けてニッと笑います。
「ヴェルマリア?」
フィシュアーネお姉様が私をジロッと睨みます。そうです。私が犯人です。
先日ラルフシーヌとお茶をした時に、この姉妹のお茶会の事をうっかり話してしまったのですよ。
するとラルフシーヌは大変羨ましがり、自分も行きたいと言い始めました。この娘は一度言い出すと聞きませんし、それに、ラルフシーヌとお姉様達を馴染ませるにもいい機会だと思いましたので、私は妹を途中からお茶会に乱入させる手配をしたのです。
幸い、内城壁から出るわけではありませんから大袈裟な話にはなりませんでした。皇妃陛下が仲の良いマルロールド公爵夫人を屋敷に訪ねる事はよくあるそうですしね。
ヘイルリーゼお姉様は少し呆然としていましたけど、ラルフシーヌは満足そうでしたよ。金色の瞳を輝かせて楽しそうにフルーツを食べていました。
気を取り直したフィシュアーネお姉様がラルフシーヌに声を掛けます。
「それで、妃殿下……」
するとラルフシーヌはニッコリと無邪気に笑って言いました。
「お姉様。今日は私は妹なのですから、妃殿下はやめましょう。そうね。『ラル』って呼んで下されば嬉しいわ」
これには私たちはびっくりしました。確かに、社交の場では私たちは姉妹でも階位の上下を守り、例えばフィシュアーネお姉様のことは「シューベルジュ侯爵夫人」と呼びますね。でも、こういう私的な場では親しく「シュアお姉様」と呼びます。ですから今日のような場ではラルフシーヌの事も名前で呼ぶべきでしょう。
ですけど流石に皇太子妃を愛称で呼ぶというのは……。以前からラルフシーヌは私に「ラルと呼んで」と懇願していたのですけど、さすがに皇太子宮内で妃殿下を愛称で呼ぶのは無理でした。
……ですけど、皇太子宮ではなく、私的なお茶会であるこの場であれば問題ないのではないでしょうか。お姉様方とラルフシーヌの距離を縮めるいい方法だとも思えます。私は頷きました。
「そういたしましょうよ。お姉様」
私はヘイルリーゼお姉様に勧めましたが、お姉様は困惑を露わにします。
「な、名前でいいのではありませんか? さすがに愛称は不敬では……」
「あら、でもシュアお姉様は愛称で呼ばれているではありませんか。ヘイルリーゼお姉様が付けたと伺っていますよ」
ラルフシーヌが口を尖らせて言いました。
姉妹でシュア姉様だけが愛称呼びなのは、上手く発音出来なかった幼いヘイルリーゼお姉様が、縮めて呼んだものが家族全員に定着したのだそうです。
「私は末の妹なのですからいいではありませんか。ね? お願いします」
ラルフシーヌに重ねて懇願され、ヘイルリーゼお姉様とフィシュアーネお姉様は顔を見合わせてしまいます。チェリシュお姉様とフローマリーお姉様は笑っていますから、後は年長のお二人次第です。
「……ふぅ。仕方ないですわね」
やがて、ヘイルリーゼお姉様は根負けしたようにため息を吐きました。
「みんな、私的な場以外では絶対に使わぬようにね。妃殿下を姉達が下に見て蔑ろにしてるなんて噂になっては困りますからね。妃殿下も、それでよろしいですわね?」
ヘイルリーゼお姉様のお立場としてはそういう配慮をせざるを得ません。ただでさえ皇太子妃の姉でありながら皇族の公爵夫人であるという立場は難しいのです。
エベルツハイ公爵夫人は姉である立場を利用して皇太子妃を操っている、なんていう噂を聞いた事があります。身分を弁えない。もしかしたら妹を差し置いて皇位を狙ってるのではないか、なんていう話にでもなったら大変です。ですから気を遣って、常に意識して過剰に遜るくらいで丁度いいのでしょう。
しかし、末の妹のたっての頼みということで決断をして下さったのでしょうね。さすがは兄弟姉妹が皆頼りにする我が家の長女です。
「はい、分かりました!」
ラルフシーヌが元気に応えました。その姿が、入宮のためにカリエンテ侯爵屋敷で必死に教育を受けていた、貴族社会の事が何も分からず私たちに頼り切りだった頃の彼女を思い出させました。思えば私たちが本当の姉妹になったのはあの時からでしたね。
それで、力が抜けた私たちはお互いに笑い合い、声を合わせてラルフシーヌにこう呼び掛けたのでした。
「「ようこそ姉妹のお茶会へ『ラル』」」
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