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ダイアル公爵令嬢はド変態達に好かれてる  作者: 神無月蓮晃
【学園編】
15/15

深まる亀裂と新たな絆

今回が最終話です。

最後までお読み頂いて、ありがとうございました。

「お姉様達、ナルカ様達と喧嘩をしているのですか」

「アイツら、カグヤお姉様とダイアルお姉様を無視して、ライカ皇女と一緒に行動していますよね」

「喧嘩ではありません。単に私達とナルカ様達で見解の相違が発生してしまい、暫く距離を置いているだけです」

「私とダイアル様を見限り、ライカ皇女の取り巻きになっているだけよ」

ナルカ達がライカ皇女と一緒に行動するようになったので、私達と喧嘩をしているのかと、ユリカは心配していて、ナメカは激昂しているので、今の状況を説明した。

「・・・・分かりました。私が生徒会長の権限を使い、あの裏切り者達を二度とお姉様に接触出来ないようにします」

「賛成です。アイツらを以前の私と同じ目に合わせましょう」

「そんな事はしないで良いですよ。それに生徒会長の権限を私事で使うのは止やめなさい」

「他のメンバーの迷惑になるでしょう」

「私事ではありません。お姉様の問題は学園全体の問題でもあります。私にお任せ下さい。それでは失礼します」

「私も協力します」

「待ちなさい」

「落ち着きなさい」

私達の制止を聞かず、ユリカとナメカは立ち去ってしまった。


『生徒会から緊急連絡があります。トスカーナ公爵家子息ナルカ様とムエタイム子爵家子息エムル様とウソップ伯爵家子息ジョイ様がカシワ公爵家令嬢ダイアル様に接触するのを絶対に阻止して下さい。理由は三人がダイアル様を蔑ろにしたからです。国王陛下の婚約者を蔑ろにするなど、万死に値します。必ず国王陛下が三人を処罰されるでしょうけど、このまま三人を放置したら、全生徒が処罰されるかもしれません。繰り返します。全生徒が処罰されるかもしれません・・・・』

生徒会から全生徒に向けて、再び緊急連絡が通知された。

それはナルカとエムルとジョイの三人がダイアルに接触するのを阻止しろという内容だった。

今回も生徒会長のユリカが権限を使い、強引に通知させたのだ。

「「「・・・・」」」

ナルカ達は真っ青になり、慌ててダイアルに謝罪しようとしたが、ナメカの時と同様にナルカ達はダイアルに接触出来なかった。

当然クラスも生徒会長権限で別になった。


「ダイアル嬢を蔑ろにするとは、絶対に許さん。ナルカ達を厳罰に処せ」

「あの双子め、やってくれたな」

この事が王宮に報告されて、国王陛下が激昂してしまい、ナルカ達は側近候補から除外されてしまい、王命により、ダイアルへの接触を正式に禁止され、更に王宮への立ち入り禁止を言い渡された。


「ライカ皇女、陛下に口添えをして下さい」

「お願いします」

「このままでは破滅してしまいます」

「申し訳ありませんが、この国の問題に関わる事は出来ません」

ナルカ達はライカに口添えを懇願したが、あっさりと拒否されてしまった。


「カグヤ嬢、すまなかった」

「ダイアル嬢に謝罪したいんだ」

「ダイアル嬢に接触出来るようにして下さい」

「泣き付いて来ても、知らないと申し上げた筈ですよね。それに既に王命により、接触は正式に禁止されているから、諦めなさい」

「裏切り者のクセに図々しい」

「私達の前から早く立ち去れ」

今度はカグヤ達に懇願したが、冷たく拒否されてしまった。

王宮への立ち入り禁止により、貴族として生きていく道を完全に断たれてしまい、ナルカ達の身体は崩れ落ちた。


後日ナルカ達の代わりにナメカが専属侍女兼護衛候補に選ばれた。

 

「ダイアル嬢、カグヤ嬢、昼食のおかずを作り過ぎてしまいましたので、少し食べて下さい」

最近になって料理に嵌まっているフトテル様が作り過ぎたおかずを少量だけくれるようになり、昼食を御一緒するようになりました

最初は再び私を太らせようとしているのかと、警戒しておりましたが、本当に少量だったので、今では遠慮せず、頂いております。


「「ダイアル様、カグヤ先輩、御一緒して、宜しいですか」」

ネアンナ様とショコラ様も御一緒するようになりましたが、私は様呼びで、カグヤは先輩呼びです。

お二人はカグヤ狙いのようです。


ダイアル嬢が僕の作ったおかずを警戒しないで、受け取ってくれるようになった。

これで王宮料理人になるという目標に一歩前進した。


ダイアル様から可愛い天使という二つ名で呼んでもらい、愛玩動物みたいに可愛がってもらうという望みは完全に諦めましたが、せめてダイアル様の卒業までは昼食を御一緒させて頂きたいと、声をお掛けしましたら、快諾してもらえました。

とても嬉しいです。


ダイアル様をお姉様とお呼びして、精神的にも、身体的にも、愛し合うという夢は完全に諦めましたが、せめてダイアル様の卒業までは昼食を御一緒させて頂きたいと、声をお掛けしましたら、承諾してもらえました。

とても感激しています。


こうしてナルカ達とは亀裂が深まり、疎遠になってしまいましたが、フトテル達と親しくなり、新たな絆が生まれました。

ダイアルのド変態達との学園生活はこれからも賑やかに続きますが、今回で取り敢えず終了します。

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