デブフェチのド変態2
今回はデブフェチのド変態2の話です。
匂いフェチとレズのド変態女二人が専属侍女兼側近に、ナルシストとマゾと女装マニアのド変態男三人が側近に選ばれてしまうなんて、絶対に納得いかない。
ダイアル嬢に仕えたい気持ちはあのド変態達には負けていない。
どうすればダイアル嬢に仕える事が出来るだろうか。
僕が他人より誇れるのはケーキ作りだけだ。
そうか僕にはケーキ作りの才能があるんだから、その才能をもっと伸ばせば良いんだ。
そして王宮の料理人になろう。
今日からケーキだけでなく、色々な料理を作ろう。
そしてあの五人のド変態に試食させて、アイツらを篭絡しよう。
先ずは筆頭ド変態の匂いフェチ女だ。
「カグヤ嬢のお好きな料理は何ですか。実は料理作りに嵌まっていて、試食をお願いしたいのですが、最初はお好きな料理にしようと思いまして」
カグヤが食堂に一人で居るのを見計らって、声を掛けた。
「私の好きな料理ですか。え~と、クリームシチューですね」
「クリームシチューですか。それでは昼までに作っておきます」
「・・・・何を企んでいるんです。分かりました。下剤でも仕込むつもりですね」
「違います。純粋に料理の腕を上げたいだけです」
「・・・・そうですか。疑ってごめんなさい。お詫びとして、喜んで試食に協力します」
「ありがとうございます」
「ちょっと、待って下さい。カグヤ様だけなんて、ズルいですよ。私達にも作って下さい」
「その通りだ。私達にも作るべきだ」
「嫌とは言わないでしょうな」
「贔屓は駄目ですよ」
「四人共、無理を言うのは駄目ですよ」
いつの間にかダイアル達が居て、ダイアル以外の四人が試食を要求した。
「・・・・分かりました。お作りします」
「フトテル様、本当に良いのですか」
「はい」
「それではお言葉に甘えさせて頂きます。私もクリームシチューをお願いします」
「私はグラタンをお願いします」
「私はミートソースをお願いします」
「私はハンバーグです」
「私はピザです」
「・・・・申し訳ありません。同じのにして下さい」
「「「「えぇ」」」」
「我が儘は駄目ですよ」
「「「「クリームシチューをお願いします」」」」
ダイアルに我が儘は駄目だと言われて、四人は渋々クリームシチューにした。
「ダイアル嬢、ありがとうございます。それでは直ぐに取り掛かります」
「待った。その六人だけなんて、ズルいぞ」
「そうだ。我々にも作れ」
「寮生全員の分を作れ」
「・・・・ふざけるな。寮生全員の分なんか作れるかよ」
フトテルは寮生達の余りの我が儘に遂に激昂してしまい、料理による篭絡計画は不成功に終わった。