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-part8-足りていなかった

 日が沈み、暗くなった夜道を歩いていた。

 目的は、探し者。今探している者こそ、僕に足りなていなかったものである。

 この考えに至るまで、様々な本を読んだ。そこで、気づいたのだ。

 俺には、仲間がいない。

 どの本にも、一緒に戦う親友や友がいるのに、俺にはいない。

 化け物を倒すには、仲間がいる。


 晴人倒すのに、ヒヨってる奴いねえよな。


 と、いう訳で、俺を入れてくれそうな族を探しに夜の街へ出た。

 

 「(・・・いないなぁ)」


 勢いよく家を出たまでは、良かったが、この町に族が、居なかった。

 テキトーに族が集会をやってるかもしれない広場を重点的に探してみたが、夜の散歩をする者、家に向かって帰っているであろう者。酔い潰れて、ベンチで寝ている者。

 夜も遅い。今日は諦めて、家に帰ろうと思った。

 そんな時だ。

 広場近くにあったコンビニで「ブブブンブブブンブンブブブン」とリズミカルなエンジンを鳴らしている、人がいた。

 

 「どうか。俺を仲間に入れてください」


 その人に駆け寄り、頭を下げて右手を差し出した。

 まるで、今、この状況は。


 「ママー。あそこでぷろぽーずしてる」

 

 「こら、見ちゃいけません」

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