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-part42-婚約者は変態?

 教室に入ると、ガサガサとしている人がいた。


 「はぁはぁはぁ。晴人の匂いがするぅぅ!!」


 「何してるの?咲良さん」


 「・・・・・別に何もしてませんけど」


 「いや、見てたんだけど」


 咲良さんは、晴人の席に自身の頬を擦り付けていた。

 なんというか。腹黒じゃなくて、変態じゃないか?


 「・・・チっ」

 

 舌打ちした?!


 「なんだよ。私が晴人の席で頬っぺたスリスリした駄目なのかよ」


 いつものオドオドした口調の咲良さんではなかった。


 「そもそも、なんでなんだよ。私がせっかく色々と手を回して、晴人との婚約までこぎつけたのに。なんで、私じゃなくて、男のお前が晴人に選ばれるんだよ」


 床をバンバンと蹴って怒る、咲良さん。 


 「べ、別に好きで、今の状況になった訳じゃない。俺だって晴人から離れたいと思ってる」


 自分の意志ではなかった。晴人が勝手に俺に付きまとってくるんだ。

 だから・・・。

 

 「私をなめてるのか?お前」


 「はい?」


 何故、なめているのかと聞かれたのか分からなかった。

 

 「おい。聞いてるのか?」


 ドン!

 

 咲良さんから、壁ドンを受けた。


 「よく聞け。お前が本当に晴人から、離れたいと思ってるなら、もっと何でも出来たはずだ。イメチェンするだけではなく、例えば引っ越すとか、晴人と口を絶対に聞かないとか。なのに「離れたいと思ってる」なんて本気で思ってない事を言われて、私はなめられているとしか感じない」


 「・・・・・・」


 「都合が悪くなったら、だんまりかよ」


 「何してるんだい?」


 芽里さんが現れて、咲良さんの腕を掴み、俺から引き離した。

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