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-part36-気を利かせる

 「なんでこっちに連れて来たんだよ」とは、今にも泣きそうな、咲良さんの前では言えなかった。


 「さぁ。祐翔。()()で、咲良さんを学校案内しよう」


 何言ってるんだ。


 「何言いてるんだ」


 俺が思っていた事を、晴人が代わりに言ってくれた。


 「祐翔は俺といるから暇はない」


 「馬鹿。そんな訳あるか!」


 慌ててツッコミを入れたが、悪手だった。


 「へぇ。じゃあ祐翔、暇だよね。一緒に学校案内行けるよね」


 ニコッと笑う芽里さん。


 「はぁ。分かったよ。でも、その前に、咲良・・・さん。いいの?」


 元々、俺が助けた方がいいって言ったのだから、学校案内くらい付いて行ってもいい。だが、その前に確認をしておきたかった。


 「えっと。何がでしょうか?」


 「その。晴人じゃなくて」


 自分なりに気を利かせ、俺ではなく許嫁である、晴人と一緒に行く方が、咲良さんも気が楽なんかじゃないかと思ったんだ。

 なのに、晴人はあからさまに嫌そうな顔をしていた。

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