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-part26-彼氏
「そうだ。他の女子も一緒に行こう」
男性達は他にいた女子達も連れて行こうとした。
もちろん。俺はそれを止めようとしたが、逆に床に押さえつけられてた。
「ちょっと、待った!俺の彼女に手を出したな」
大声で体育館に現れたのは晴人だ。
「またかよ」と男性達から呆れたような声が聞こえる。
「今度は誰の彼氏だよ?」
「お前が今、床に押し付けているのが、俺の愛しの彼女だ。さっさと汚いその手を彼女から離せ!」
今、床に押し付けられているのは俺しかいない。
「えっ。どういう事?女?男?訳分からん」
混乱する男性。
そして、数秒間俺を見つめて。
「・・・確かに、もう少し髪が長くてワンピースを着てたら、俺の好みどストライクだわ」
待って。え?マジでキモイ。俺の上から離れてくれ。
「そうだよな。一度、家までワンピースを持って行ったんだ着てくれなかったんだよ」
晴人と男性が謎の共感を始めた。いいから早く助け出してほしい。