22/59
-part21-初デート
俺に彼女が出来た。
相手は隣のクラスの大島 芽里さん。
先日。大島さんから告白を受けオーケーをしたのだ。
そして、休日である今日はその大島さんと初デート。
待ち合わせ場所に十分前には到着し、少しすると大島さんが来た。
「ごめんなさい。お待たせしましたか?」
「いや、俺も今来たばかりだから大丈夫」
まずは、軽く昼食を取って映画館へ。その後、ショッピングを少し行い、夕食を食べる予定だ。
今日一日、充実した日になる。そう思っていた。
「祐翔」
「晴人?!」
後ろから名前を呼ばれて振り向くとそこには晴人がいた。
「偶然だな。今日は映画を見に来てたんだ」
本当にか?
常日頃、付きまとわれている身からすれば、偶然など嘘にしか聞こえない。
まぁ、ここで晴人と会ったらと言って、どうしたという話だ。
「そうなのか?じゃあ、俺たちは昼飯を食べに行ってくるから」
晴人を置いて、すぐに二人で去ろうとするも。
「ご、ご一緒にお昼どうでしょうか?」
なんと芽里さんが晴人を誘ったのだ。