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俺の彼女がグレた。「だから、俺はお前の彼女でも女でもねぇから!」  作者: ステルススター
第二章 恋のライバル
21/59

-part20-告白

 俺が、毎日果たし状を貰うようになって一週間が経過した。人間には凄い適応力が備わっているもので、一週間この状況が続いているのにだいぶ慣れてしまった。

 

 「私はファンクラブ№・・・」


 「はい。そこ通る」


 学校へと登校する際に遭遇する晴人ファンクラブを軽くあしらって行く。

 そんなある日だ。


 「祐翔。体育館裏に来るように」


 担任の先生から呼び出された。

 少し考えれば、分かったはずだ。体育館裏に呼ぶなんて罠だと。

 案の定、体育館裏に着くとそこには先生はの姿はなく、女子が一人立っていた。

 女子と目が合って罠だと気づいた俺は、すぐにこの場を後に―――。


 「好きです。付き合って下さい」


 「えっ?!」


 世界が一瞬止まった。

 

 「まずは、謝らして下さい。あ、あの。手紙を下駄箱に入れたんですが、一切の反応がなかったので先生に頼んで呼び出して貰いました。騙すような事をして、ごめんなさい」


 あの捨てた大量の果たし状の中にラブレターがあったのか。

 それは申し訳ない事をしてしまったと思う。


 「わ、私。祐翔さんの事が好きなんです。付き合ってくれませんでしょうか」

 

 耳まで赤くして告白する女子に対して、俺は返事を返した。


    *   *    *   *  


 「はぁー」


 ため息をする。

 一緒に変える為に校門で待っているのだが、祐翔がなかなか現れない。

 クラスのみんなの話によれば、俺が少し祐翔から離れている際に担任が呼び出していたと。

 職員室に行ってみるか。

 そう思った時、祐翔がこっちに来る気配を感じ取った。


 「祐翔。遅かったじゃ――///!!」


 慌てて物陰に姿を隠してしまった。

 そして、目の前を女子と手を繋いで歩く裕翔を目撃した。

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