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-part14-押し寄せ
「なんだ。俺、生きているんだ」
奈留に状況を説明して誤解を解いた。
その間、晴人は遊園地に来た子供の様に目をキラキラさせて、部屋をきょろきょろしていた。
「触るなよ」
予め釘を刺しておいた。
「祐翔?」
「なんだよ」
「ベット使っていいか?」
「やめろ」
断ると晴人は部屋の隅で落ち込んだ。
めんどくさい奴だ。てか、いつまでいるんだよ。早く帰れよ。
「・・・きゃー」
窓の外から悲鳴?
外を見ると、そのには大人数の女性が押し寄せていた。
「お兄ちゃん。ごめん。グループメッセージで【今、晴人様が家に来てまーす♡】って送ったら、みんなが来ちゃった」
部屋に結香が来て、謝ってきた。