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-prologue-幼い頃の約束
小学校へ入学する、ほんの少し前に告白された。
「俺は君を一緒に幸せにする。だから。大人になったら、俺と結婚してくれ」
とても、もうすぐ小学生になる子供が言うセリフではない。
「いいよ」
何も考えずに、返事を返してしまった。
「じゃあ、約束のキスをしよう」
「うん」
両手を繋いで、キスをした。。
これが全ての間違えであった。
何故だって、彼は男で、僕も男。二人とも男であったからである。
「俺が、絶対に幸せにするからな」