余命宣告 vol1(深い意味はないです)
今回予想以上に長くなっちゃったんで、2パートに分裂します。
「えっと、今日から部活動の見学期間が始まります。みなさん、この間にどの部活に入るか考えておいてくださいね」
「…」
絶望。最早余命宣告。
いいか?よく考えてみて欲しい。コミュ障、ヲタク、運動音痴の3拍子揃った僕が部活に入るとでも?答えはノー
だ。中学時代は帰宅部一択だ。
ただなぁ、内申点に影響するらしいしな…
「九条くん、さては私と同じ悩みを抱えているね?」
「何故だろう…桜井の欠陥能力を活用されると、やけに悔しい」
「欠陥じゃない、個性的と言って」
「それは同類だ」
僕はせいぜい遅刻のカバーぐらいなのになぁ…
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まあそんな訳で、放課後櫻井と見学に行くことに。ちなみに日菜も誘ったんだが、「僕はバスケ部一択だか
ら!」って言われた。流石陽キャ、格が違うぜ…
「やあ君、新入生かい?」
「そうですが…」
「ならサッカー部こない?ここだけの話だけど…モテるよ?」
参考までに言っておくが、この学校のサッカー部は弱小だ。というか、(自称)進学校なので、運動部の活動はあ
まり積極的ではない。だから、新入部員が足りないと余裕で廃部一直線、死へのロンドだ。
そんな最悪の状況を避けるため、非科学的理論まで持ち出して勧誘に励んでいるわけだ。
「大丈夫です、すでにモテてるんで」
嘘ですハッタリです許してくださいなんでもはしませんが。
「勧誘の先輩さん、この人ハッタリかましてます」
「桜井!言わなければバレなかったものを…」
「お、おう…」
引かれちゃったじゃないですかあらやだ。
「と、とにかくお断りということで…」
「分かった…」
どのみち運動部に入るつもりはない。戦力外通知RTAがあれば優勝間違いなしだろう。
…自虐ネタって意外と精神削るんだよ?もっと笑ってくれないと割りに合わない。
「九条くんの思考は面白い。支離滅裂…」
「それ、遠回しじゃなくてもディスってるね?」
「バレたか…」
だから嘘が下手なんだよ。まあ、思考が読める上に話術まで秀でていたら強すぎるもんな。神様のバランス調整
をありがたく思うべきか…
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「なあ、いっそ帰宅部を貫き通すと言うのは…」
「九条くん…女の子の前でそういうことを言うのはダサいと思う」
「…はい」
ぶっちゃけもう諦めちゃいたい。ただ内心が…!僕はちょっとでもいい大学に入り人より多くお金を稼ぐんだ。
この辺の固い意志は、僕の生い立ちに関係してくるんだが…まあその話はまた今度。
「ここは…」
案内用紙を見ると『漫画、アニメ同好会』。この学校にもあったのか…ラノベ主人公御用達のハーレム形成系
部活。え?偏見だって?異論は認めない、いいね?
「お、お邪魔します…?」
桜井が恐る恐ると言った感じで入っていく。中から出てきたのは…
「おお!もしかして入部希望か?」
黒髪ロング、スタイル抜群、しかし身に纏うのは白衣…ヤバい雰囲気満載の美少女先輩だった。
「えっと、一応そうなりますか…ね?」
「いいぞいいぞ、見るだけみていってくれ…と言いたいところだが、正直すぐにでも入部してほしい」
「何故ですか?」
「部員が、部長の私1人しかいないからだ!」
まあ、薄々予想はしてたけどね?こんな人だし、人が寄り付かないのも納得である。
「先輩、この人失礼なこと考えてます」
「ちょ、おま…」
「もしかして噂の超能力持ちか?いいぞいいぞ!ラノベ主人公!」
「少なくとも僕じゃないと思います…」
本家超能力ある系のラノベ主人公なら、すでにハーレムを形成してるはずだ。異論は認めない。
そろそろこの催促も鬱陶しいかなと。
九条君、メタ発言はその辺にしといて…




