僕っ子属性はつおいよねって話(そうだけどそうじゃない)
やっぱローファンじゃない気がする。
けど超能力とか言ってる以上ラブコメにすることは出来ないし…
あ、あの後桜井は家に返しましたよ。本当だからね⁉︎僕にどうこうしようなんて勇気はないね。
んで、2日目だし授業は自己紹介とかで終わるかなーなんて思っていたんですが考えが甘かったですよ。
流石(自称)進学校、ガッツリ授業ありますやん。そして昼食の時間に妹手製の弁当を食べる僕、もう勝ち組でし
ょ。この学校は学食もあるので最初はそこを利用しようと思ってたんだけどね…紫音が「私が作ります!」って
聞かなかったもんで。
「ねぇ、それ君が作ったの?」
「ん?」
おそらく直接話すのは初めてだろうう(というか桜井以外みんなそうですすいませんでした)女子が話しかけてく
る。
「いや、妹だけど」
「へぇ、妹さんいるんだー」
この子、距離近くない?これ僕、勘違いしちゃうよ?僕に気があるんじゃないかって。
「九条くん、サイテー」
「ぐはっ…」
しまった、筒抜けだったか…⁉︎
「おお、思考が読めるって噂は本当だったのかー」
「私と話すと思考を抜き取られるから注意して」
「りょーかいです!で、九条君だっけ?君ももしかして能力持ち?」
「そうじゃなかったら僕はこのクラスに不法侵入してることになっちゃうよ…」
まあ今もこのクラスの人たちとお近づきになろうと奮闘する他クラスの男子が入ってきてるわけだが。
「えぇ⁉︎違うの?」
「おい、マジトーンやめろ」
周りの目が痛いだろう、声もでかいし。
「僕の能力は 空間転移『テレポート』…勿論曰く付きだけどね」
「ほほーう、ちなみに僕は 超人腕力『ストレングスアーム』。これも曰く付き」
僕っ子か、って考えるべきはそこじゃない。そもそも、こんな公立校上がりの学校に通ってる時点でろくな能力
じゃないのは明らかだ。本当に優秀なら国の管理下に入っているはずだからね。
「僕っ…子?」
「ああ…一人称が『僕』の女の子のことだよ」
これをちゃんと説明した僕偉くない?あと、格好も黒髪ショート、いかにもって感じだ。
「うーん、本当は直したいんだけどな…昔からの癖で」
「別に無理しなくてもいいんじゃないか?僕はイメージに合ってると思うんだけど」
「そ、そう?」
「むぅ…」
なんか急に赤面しだした。僕何か気に触ること言っちゃったかな?」
「朝日さん、この男鈍感だから」
「あぁ…」
ちなみにこの人の名前は今知った、当然1回限りの自己紹介で覚えれるほど僕は他人に興味はない。
「じゃあさ、折角だし下の名前で呼んでくれない?」
「えっと…」
「んー?やっぱり恥ずかしいんだ?」
めっちゃニヤニヤしてる。違うんだ、そう言うことじゃなく…!
「…下の名前知らないわ」
「ウソでしょ⁉︎」
いや、これに関しては意義を唱えてもいいんじゃないか?苗字はともかく(まあ僕はその苗字すら覚えてないわけ
だが)下の名前まで覚えてる人って少数派じゃない?
「ヒドイ、私はちゃんと覚えてたのに…」
桜井さんや、そういう問題かね?
「ほら、僕は朝日 日菜!はい下の名前で復唱!」
「…日菜」
恥っず!周りの嫉妬の目が痛いぜ…
「け、結構恥ずかしいね…」
「だ、大丈夫。仕返しできた…!」
そして美少女2人は変なところで意気投合してましたとさ。
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朝日 日菜
超能力:超人腕力 『ストレングスアーム』
お疲れ様です
是非、是非!評価とブクマよろしくお願いします‼︎
あと、能力の表記をカタカナから漢字に当て字に変えました。
…その方が厨二病感でるかなと。(当て字は正義なんですね)