冗談だと思ってましたよ!?
新作は闇に葬ったので、終末以外毎日投稿でっせ。
伝わってない気がするのでもう一回告知。
「ただいまー」
「おかえりなさい。兄さん、さっきのあれは…」
紫音が僕の後ろにいる存在に気づいたらしい。固まってるし。
「おーい、紫音?」
「兄さん!冗談じゃなかったんですか!?」
「違うよ?」
「なんで(この子何言ってるんだ?)みたいな顔ができるんですか!」
「いやだって、ちゃんと事前に伝えたし…」
「あの素っ頓狂な話を鵜呑みにする人がいるわけないじゃないですか!?」
確かに、言われてみれば…
「あの、私喋っていい感じですか?」
「喋った!?」
「ダメでしたか…」
何この即興コントみたいな掛け合いは。
「取り敢えず兄さんと幽霊さんは中に入ってください…」
紫音がひどく疲れ切った顔をしている。オカルト系に関わるとこうなるわけだ。
明日の自分だと思って身構えておこう。
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「それで、屋敷から離すために自宅に招き入れようとしたと」
「だって、正直めんどくさかったし」
「あなた、本性を表しましたね…」
だってそうじゃん?これ以上オカルトに余計な思考回路を使うとろくなことにな
らない気がする。
「そうですか…それど、その人には今後どうしてもらうんですか?」
「取り敢えず僕の部屋に住んでもらおうかなと」
「お世話になります」
「おのれ…幽霊という縦を使いよってからに…!」
なんか紫音の口調が大河ドラマみたいになってしもうとる。深く追求するのはや
めておこう…
**********
「特に紹介するような場所でもないけど…ここが僕の部屋だよ」
「私は今日からここで生活するんですね」
「そう言えば、フィリアって食事とかどうするの?」
「特に何も必要ないですが…食べようと思えば食べられます」
「じゃあ、食事も一緒に取ろうよ」
「いいんですか?」
「勿論。引き取った(?)からには面倒をみるよ」
「そうですか」
改めて、僕の部屋に黒髪ロング幽霊がいるこの絵面、ヤバいな。
「明日からオカルト番組を馬鹿にできなくなるぞ…」
「逆に今までバカにしてたんですか」
「だって、非科学的だし…」
「あなたの超能力も非科学的でしょうに」
「うぐっ…」
この幽霊、中々痛いところを突いてくる。 とゆうか、フィリアずっと浮いてる
んだな。
「なあフィリア、寝るときも浮いてるのか?」
「その気になれば地に足つけることもできますが、面倒くさいので基本空中生活ですね。それとも、一緒に添い寝でもしてあげましょうか?」
「来てそうそうからかうなよ…」
中々強めのメンタルしてると思う。まあ、このぐらいないと人の家に無断で居座
るなんてできないか。知らないけどさ。
「そうですか、残念です。それではおやすみなさい」
「おやすみ野菜」
「ん?なにか言いましたか?」
「なんでも無いです…」
僕にお笑い芸人の才能は無いらしい。
皆さん夏休みは楽しいですか!?僕は学校なんですけどね!




