ボッチは回避してやった、HAHAHA★
ちなみに作者はボッチをギリギリで回避するスタイルです。(血の涙)
いや、なによ特別クラスって。確かに宣伝欄に「超能力持ちの生徒への配慮もバッチリ!」って書いてあったけ
ど…これを配慮だと僕は認めない。
「お前、特別クラスの…」
「羨ましいぜまったく…」
そうかい?是非変わってあげたいね。わかると思うけど、コミュ障の僕にハーレムクラス(今名付けた)は無理が
ある。まともに学校生活を送れると思うか?答えは否だ。
「ここか…」
正直言って教室に入らず家に帰りたくないと言ったら嘘になる。これまでも学校を特別楽しいと思ったことはな
いけど、ここまで憂鬱なのは初めてだ。
「………」
無言の圧、大方「なんで男が…」ってところだろう。
「ねえ、ここは特別クラスよ?」
「知ってるけど…」
「じゃあ、早く自分のクラスに戻ったほうがいいよ?そろそろHRも始まるし」
「いや、僕このクラスなんだけど」
「えっ⁉︎」
めっちゃ驚かれた、それにしたって現役JKが出していい声じゃないだろう。
「な、名前は…?」
「九条 冬馬」
「冬馬って男だったの…てっきり男っぽい名前の女の子かと」
まあ、僕以外全員女だしね。
「えっと、僕の席は…」
なんとビックリ、窓側の1番後ろである。はいもう勝ち、僕の天下が始まるぜ!
席替えまでの間…
「えっと、よろしく…」
「ん…」
初日から机で爆睡…いや、これは僕と同類の予感がする。ははーん、さては手持ち無沙汰で机に突っ伏してた
な?分かるぞわかる、話し相手がいない休み時間は苦痛なんだ…
「悪いことは言わないから、私に近づかない方がいいよ?」
銀髪の少女が話す。今更だけど地毛なのかな?
「なんで?」
「今、この銀髪は地毛なのか?って思ったでしょ」
「え?なんで…」
「私、人の心が読めちゃうの。しかも、無条件に」
「つまり、制御できないと?」
「(コクリ)」
大きく頷く、可愛い。
「ちょ、何思ってるの!?」
「あ、ごめん…!」
「今わかったと思うけど、これが私に関わらない方がいい理由。私と関わってると思考が筒抜けになっちゃうの。幸いにも私と話したりアイコンタクトを取ったり…何かしらで関わろうとしない限り思考は読めないから」
「うーん」
正直、ここで交流をもった以上今後関わらないというのはなぁ…
「なんで、危険性を示しても私と関わろうとするの?」
「うーん、運命みたいな?ここで席が隣り合ったのも何かの縁だと思うし」
「…」
沈黙が続く…
「分かった、けど…」
「けど?」
「1回関わったなら、今後距離を置くとかはやめてほしい」
「今のところそんな気配は感じないけどな。まあ友人として、今後もよろしく」
「うん…」
とりあえず隣人との交流確保、ボッチは回避した。
「あなたもボッチだったんだ」
「…」
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桜井 風花
超能力:思考解析『ブレインダイブ』
お疲れ様です。
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