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バランス調整、 ヨシッ!(全然良くないです)

暑すぎワロタ。

「…つまり?」

「さっきの授業みたいに、意図せぬタイミングでテレポートが暴発しちゃうの」

「…」


言葉を失った。正直僕の超能力も中々の無能っぷりだったが、斎藤に関しては


デメリットのほうが断然大きいじゃないか。


「それはまた随分と…」

「まあ、九条君みたいに発動にクールタイムは無いから、すぐ戻ってこれると言えばそうなんだろうけど…いきなり目の前に人が現れた時の説明がね…」

「まあ、そうだろうな。そう簡単に理解してくれる人ばかりじゃないだろうし」

「この前、そういうホテルに飛んじゃった時はどうしようかと思ったよ…」


どうやら、この世界に存在するかもしれない神は、バランス調整が苦手らしい。


僕や斎藤を含むこのクラス在籍生徒の殆どが、メリットよりデメリットの方が大


きいと感じる能力持ちばかりだろう。


「どっちがいいんだろうね。発動に制限があるか、制限がなさすぎるか」

「…そもそも何かしらのデメリットを選ばないといけない前提なのか」

「しょうがない。私達は国から見て器用貧乏という位置づけだから」

「結局ないものねだりなんだねー」


曰く付きの能力持ち同士で共感し合う。ちなみにこの時、クラスに居た人たちが


同情するような目でこちらを眺めていたらしいが、そんなことは知る由もない。


**********


「なんか九条君とは仲良くやっていけそうな気がするよ。ということで、LINEのID教えて?」

「話のつなぎ方が下手なのは見逃してやるが…僕LINEやってないよ?」

「「へ?」」


きれいにハモりますやん。


「九条くん、私でさえやってるよ…」

「だれと?」

「…家族とか、日菜とか」

「僕は親しい知り合いなんて居なかったし、必要ないかなって」

「大丈夫だよ。今は私達がいるから…」

「おいやめろ」


因みにこのあとちゃんと交換しましたよ。風花がなんかホクホクしてた。


可愛かった。

4連休だワーイ!!(早すぎる夏バテ)

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