桜井さんと vol3
みなさんマクドナルドの略称は「マック」「マクド」どっちですか?
僕はマック派です。
「あの、本当にここでいいのか?」
「うん、私好きだよ?」
映画を見終わった後、僕たちは某ファストフード店『マ●ク』である。どうでもいいけど、この店マ●ク派と
マ●ド派に分かれるよね。
「僕としては、喫茶店的なところに行きたがると思ってたから」
このビル、映画館が入っているだけあって飲食店も充実している。
「私、ああゆう所苦手なんだよね、なんか露骨にお洒落というか…」
「まあ、分からんこともない」
僕に言わしてみれば、「そもそもお洒落の定義ってなによ?」って話になってくる。僕は訳のわからないインス
タを意識した料理よりハンバーガーにお金を落とすね。
「あと、これからはこういうことするなよ?」
「うう…たまには焦ってる九条くんが見たい…」
「お前、もしかしてSか?」
「それは全力で否定させてもらう」
そう言うものなのだろうか?まあ確かに、天然だとか、ドジっ子がいいって奴もいるしな。僕らが推しを語り合
う時と同じようなものなのかもしれない。
「そういえば、この間千葉に出たモンスターが北上してきてるとか」
「マジか…討伐隊は何をやってるんだ」
以前にも話したが、この世界では一定確率で動物が変異する。今回の場合は千葉県で犬が変異し、大型の肉食モ
ンスターへと姿を変えているそうな。僕と違って戦闘系の超能力を持った討伐隊というのが対処に当たるのだ
が、中々手こずっているようで北上を許してしまっている段階だ。このままだとここ東京にも来そうだな。
「九条くん、脳内でフラグ建てすぎ」
「まあ、回収されることは無いだろうけどな」
「また…」
「え、今のもダメ?」
中々難しいぜ、フラグ建設の世界は…
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「今日はありがとう」
「いいよ、楽しかったし」
「それで、その…」
「ん?なに…」
桜井にしては、珍しく頬を赤らめている。何を言い出すつもりだ…?
「私を、名前呼びしてくれない…?」
「名前呼び?」
「うん」
「どうして急に」
「いや、日菜さんが呼ばれてるの見て、羨ましいなと思って」
そういうものなのだろうか?(本日2回目)中々自分から名前を呼ばれたがる人っていないと思うんだが。しかも異
性に。僕がおかしいのかなんなのか…
「まあいいけど。僕下の名前知らないな…」
「え⁉︎」
心底驚いたと言った顔をされた。だから何度も言うが、異性の下の名前なんて覚える機会がないんだ…
「風花、桜井 風花だよ。忘れたら許さないからね?」
「分かったよ、風花」
「…‼︎!」
恥ずかしいのだろうか、顔が赤くなっている。そんなことなら頼まなければ良いのに…
「う、うん。良い感じ…!」
「そうなのか?」
疑問しか残らないが、深追いは危険だと本能が教えてくれる。
長かった気がしないこともないデート編は終了です。
そして着々とタイトル回収…




