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桜井さんと vol2

夏休み中に短編を投下予定。

「九条くん、ポップコーン買う?」

「そうしようか」


映画館といったらポップコーンだろう。ネット配信で映画が見れるこの時代、最早ポップコーンと付け合わせの


飲み物が欲しいまである。


「私は塩派なんだけど、九条くんは?」

「キャラメル派だ」

「…外道」


知ってるか?外道ほど美味いときもあるんだ。ちなみに僕は小さい頃から塩は食べてない気がする、根っからの


外道キッズだったんでね。


「あとはペプシコーラを…」

「僕はコカ・コーラかな」

「このペプシorコカ・コーラも永遠の課題だね…」

「本当だな…」


きのこvsたけのこ、iphone vs android、世の中はどうしてこう対立関係を作りたがるんだろうか。不思議でなら


ない。


「それで、なんの映画見るんだ?」

「『あの日の夜に』だよ。新作のホラー映画」

「あれ、結構怖いって噂だぞ」


口には出さないが、僕は桜井がホラーに耐性があるとは思えない。


「九条くん、私が思考読めること忘れてない?確かに耐性は無いけど…」

「いや無いのかよ」

「なんかいける気がする(フンス)」


大丈夫だろうか…


「買った後だから言うけど、映画館の収入の7割がポップコーン含む飲食物らしいぞ」

「そう言うことは言わないで欲しかったなぁ、まあ私はわかるんだけど」

「今更だが…大変だな」

「うん」


**********


「こ、怖い…」

「気がしたのは気のせいらしいな」


開始30分、桜井が抱きついてきた。案の定というか何というか…桜井はホラー苦手らしい。


じゃあなぜ今回見ようとしたのか?それは誰にもわからない。


「九条くんは平気なの?」

「僕はそんなに耐性ないけど、これそんなに怖くないよ?」


内容をざっくりまとめると、昔馴染みの友人がある日行方不明になり、殺人鬼に姿を変えて主人公の前に現れ


る。どちらかというと感動系といった感じだろうか。人が殺されるシーンは気合が入っているのかやけにリアル


だが。


「おかしい…怖くて私に抱きついてくると思ったんだけど」

「もしかして、僕のそう言う反応が見たくてこの映画見たのか?」

「(コクリ)」


この女、中々に性悪か?


「九条くん、私は性悪じゃない。腹黒って言って」

「それは同類だ。てかこのくだり前もやらなかったか?」

「そうかも」


ちなみに、桜井と途中から話し始めたせいか、ホラー映画がホラーしてなかった。なんか味気ない気がするけ


ど、まあいいか。

あと1話続きますよ。

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