桜井さんと vol1
お決まりとなったパート分割。
「九条くん、明日空いてる?」
「空いてるけど、まさか…」
「そのまさか、一緒に出かけよ?」
さあさあ、僕がこよなく嫌う外出の誘いだ。別に断ればいいじゃんと思うかもしれないが、ここは殺伐とした
(本人談)教室内、しかも他クラスから多くの男子生徒が来ている。すでに美少女としての噂が知れ渡っている桜
井からの外出の誘いを断ったとなれば、『女泣かせ』にプラスして『女たらし』の称号まで頂戴してしまう。そ
れは不味い、すでに失われつつあるが僕の平穏な学校生活が消滅してしまう
「分かった、行こうか」
「九条くん、思考が長い…」
「なんで僕がお前の読みやすいように考えないといけないんだ…」
「あと、美少女はやめてって…」
「あ、それは普通にすまん」
ついつい読まれてること忘れて好き勝手考えちゃうんだよなぁ、もうどうしようもなくないか?
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「兄さん、明日出かけるんですよね?」
「あれ?言ったっけ?」
「いえ、私が風花さんに兄さんを誘うように頼んだんです。たまには外に連れ出さないと」
「お前の差金か…」
僕の貴重な休日ぅ…
「まあ、本当に行きたいのは彼女でしょうけど…」
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「やあ、お待たせ」
「あ…」
桜井の私服姿は初めてだな。予想に反して黒一色、まあイメージ通りとも言えるな。
「九条くん、失礼じゃない?」
「だって、桜井に黒は見当違いだなって」
「九条くんはどういうのがいいの?」
「ギャルファッションじゃなかったらなんでも」
「その心は?」
「紫音がそうならないようにという願望も込めて」
「生粋のシスコンじゃん」
違う、断じて違う。僕はシスコンではなく、妹想いの優しいお兄ちゃんなのだ。
「それで、九条くんだって量産型じゃん」
「いいじゃないか、パーカーは正義なんだ」
これは全世界の人に声を大にして言いたい。パーカーほど使いやすいアイテムなんてないのだ、老若男女美男美
女、パーカーを着ていればそれなりにはなるのだ。
「じゃあ行こうか」
「今日、ホラー映画見るんだっけな」
「何、怖いの?」
桜井にしては珍しく笑っている。まあ間違いないく煽られてるのでいい気はしないが。
「そっちこそ、怖さで抱きついてくるなよ?」
この後、まさかあんなことになるとは…
なんかフラグっぽいのもをねじ込んでみたり。




