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桜井さんと vol1

お決まりとなったパート分割。

「九条くん、明日空いてる?」

「空いてるけど、まさか…」

「そのまさか、一緒に出かけよ?」


さあさあ、僕がこよなく嫌う外出の誘いだ。別に断ればいいじゃんと思うかもしれないが、ここは殺伐とした


(本人談)教室内、しかも他クラスから多くの男子生徒が来ている。すでに美少女としての噂が知れ渡っている桜


井からの外出の誘いを断ったとなれば、『女泣かせ』にプラスして『女たらし』の称号まで頂戴してしまう。そ


れは不味い、すでに失われつつあるが僕の平穏な学校生活が消滅してしまう


「分かった、行こうか」

「九条くん、思考が長い…」

「なんで僕がお前の読みやすいように考えないといけないんだ…」

「あと、美少女はやめてって…」

「あ、それは普通にすまん」


ついつい読まれてること忘れて好き勝手考えちゃうんだよなぁ、もうどうしようもなくないか?


**********


「兄さん、明日出かけるんですよね?」

「あれ?言ったっけ?」

「いえ、私が風花さんに兄さんを誘うように頼んだんです。たまには外に連れ出さないと」

「お前の差金か…」


僕の貴重な休日ぅ…


「まあ、本当に行きたいのは彼女でしょうけど…」


**********


「やあ、お待たせ」

「あ…」


桜井の私服姿は初めてだな。予想に反して黒一色、まあイメージ通りとも言えるな。


「九条くん、失礼じゃない?」

「だって、桜井に黒は見当違いだなって」

「九条くんはどういうのがいいの?」

「ギャルファッションじゃなかったらなんでも」

「その心は?」

「紫音がそうならないようにという願望も込めて」

「生粋のシスコンじゃん」


違う、断じて違う。僕はシスコンではなく、妹想いの優しいお兄ちゃんなのだ。


「それで、九条くんだって量産型じゃん」

「いいじゃないか、パーカーは正義なんだ」


これは全世界の人に声を大にして言いたい。パーカーほど使いやすいアイテムなんてないのだ、老若男女美男美


女、パーカーを着ていればそれなりにはなるのだ。


「じゃあ行こうか」

「今日、ホラー映画見るんだっけな」

「何、怖いの?」


桜井にしては珍しく笑っている。まあ間違いないく煽られてるのでいい気はしないが。


「そっちこそ、怖さで抱きついてくるなよ?」


この後、まさかあんなことになるとは…

なんかフラグっぽいのもをねじ込んでみたり。

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