高校入学、不安因子
新作です!!
別作品、『過労死で転生したらブラコンの姉妹がいたので、魔法もシスコンも両方極めることにした』も連載中なので是非読めください‼︎
(更新のスケジュールはあらすじに記載)
「兄さん、兄さーん。朝ですよ?」
「うう…あと5分だけ」
「入学式から遅刻はダメですよ?それとも…使うんですか?」
「いや、やめておくよ、リスクが高いし」
現在時刻朝7時、小鳥も囀る良い時間と言って良いだろう。しかし、義妹に起こされたら起きる気にもなるだ
ろう。違うか?
「ほら、早く服着替えていください」
「今日の朝食もおいしいよ」
「そうですか…エヘヘ」
可愛い。
「兄さん、普通に行くならそろそろ出ないと…」
「紫音の学校は明日から?」
「はい、私もいよいよ3年生ですね」
僕の義妹、九条 詩音は今年で中学3年生になる。訳あって2人きりで生活してる都合上、家事等を任せてしま
ってる。ありがたい限りだが、今年から受験生なわけで…あまり任せっきりはなぁ。
「いってらっしゃいませ、冬馬さん!」
いつの間にか始まっていた恒例行事。『朝出かける時は名前呼び』なんだが…正直心臓に悪い。まあ、めっち
ゃ嬉しいけどさ。
「今日も金髪が眩しいな…」
僕の父の再婚相手、つまり義母の血の関係上紫音は地毛が金色だったりする。本人的には黒髪の方がいいらし
いが、僕がそのままが良いと言ったら染めずにいてくれた。
「もう…女の子にそういうことを言うのは反則だと思うんです」
「ハハッ」
「もぉ!」
僕の義妹は今日も可愛いです。
**********
先ほどから使うだとか言ってるのは、僕の『超能力』の話だ。この世界に一定数いるらしく、生まれつきでし
か持てないんだとか。ここだけ聞くと将来有望のように感じるが全然そんなことなく。実際超能力者の中には
はその力を生かして災害現場で救助活動したり、医療の現場で活躍したり、動物が一定確率で変異した姿の
『モンスター』の討伐に駆り出されたり…とまあ仕事につなげている人もいるのだが。ただ、僕の能力は
『テレポート』というなんとも微妙な感じなのだ。しかも色々と制限があり、1度使ったら5時間のクールタ
イムがあるだとか、一度行ったことのある場所にしか行けないだとか…まあとてもじゃないけど実用性はない
のだ。
「はぁ…本当は使いたいけど」
クールタイムの関係上、テレポートを無闇に連発すると本当に必要な時に使えないのだ。
全くもって微妙だ。どうせなら魔法とか使えても良いんですよ?
**********
今日は僕が通う『私立方正高等学校』の入学式だ。したがって僕は新入生、未来ある高校1年生と言うわけ
だ。正直こう言う場面での立ち回りを成功した試しがないが…まあボッチにはならないといいな。
「えっと、僕のクラスは…」
クラス割は完全ランダム、とは言っても知り合いなんていないから関係ないと言えば無いかな…
「あれ?特別クラス?」
名簿を見る限り、在籍12人、男女比1対11。全員超能力持ちの(悪い意味ではない)一癖も二癖もある感じ。
前言撤回、まともなクラスがいいです…
お疲れ様です。
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