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22 前話の解説

*現世の伝説と天文学資料

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大洪水とバベルの塔


ユダヤ系聖書の創世記『ノアの方舟』を御存知だろうか?


神の命令に従い、ノアの家族と全種の動物が雄雌1組づつ乗り込んで、この世の破滅から生き延びる話だ。


疑問に思わなかっただろうか?


全ての生物が雄雌一組なのに、なぜ人間は違うのかと。


年老いたノアと妻は兎も角、人間だけは何故に息子夫婦三組が乗り込んでいるのか?

人類の始りさえ、アダムとイブの一組から始まったとしている聖書が。


他の洪水伝説を調べるうちにインドの【プラーナ神話】に登場するマヌ (Manu) に行き当たった。


マヌは、魚に化けたヴィシュヌ神より、7日後に大洪水が起こることを教えられ、「船を用意するから7人の賢者とすべての種子を乗せるように」と命じられる。



お分かりだろうか?

ノアは動物の種を乗せ、マヌは植物の種を乗せている。


ノアは総勢八名の家族で船に乗り込み、マヌは賢者を含め八名で船に乗っている。


この話は、別々の物語なのだろうか?


この共通性は、インドと中東で偶然が重なっただけなのか?


たぶん、こう考えるのが合理的なのだろう。

『大洪水の直前、何者かが八人の人間へ、種の保存に努める様に命じられた』


これが、ある地域では動物と家族へと変化し、ある地域では植物と文化を残す学者へと変化したのだと。




実は世界中に多くの洪水伝説がある。


中東や欧州では

ギリシア神話

デウカリオーンの洪水


古代オリエント

シュメールの神話


アッカド

アトラハシス叙事詩


バビロニア

アトラハシス叙事詩


ギリシア

ギリシア神話


ゲルマン

古代スカンジナビアの神話


アイルランド

偽史書『アイルランド来寇の書』



アメリカ大陸では

アステカの神話

インカ神話

マヤ神話

ホピ族の神話

カドー族の神話

など



極東では

日本の「山幸彦と海幸彦」および「洪水型兄妹始祖神話」


中国大陸『史記』『山海経』



アフリカでも

中央アフリカのマンジャ族の神話



この様に世界中に洪水伝説が有る。


地球規模の洪水や気象異変が起きたのか、一部で起きた洪水が避難民によって広まったのかは分からない。


だが、面白い記述がある。

アメリカ大陸のカドー族等に伝わる伝説には、大洪水の前に【天まで届く程巨大に成長した怪物】が登場する点だ。


海に沈んだとされるアトランティス大陸の主神は、【天を支える】と言われている巨神アトラスである。


北欧神話に出てくるユミルの傷から流れた血の大洪水には、【天をまで届く】世界樹のユグドラシルがある。


ユダヤ神話のバベルでは【天まで届く】塔を建設して世界が乱れた。

『乱れた』は、何かから避難して各地にバラバラになった比喩かも知れない。

聖書では、洪水と塔の建設は別時代の様に書かれてはいるが、現在の聖書自体が二つ以上の書物の合成である事は聖書研究から明らかなので、多少の前後は有り得るのだろう。


つまり、洪水と【天まで届くような何か】が関係している事は、想像に難しくはないのだ。


これらの類似点は偶然か?

偶然とは世界規模で幾つも起きる物なのか?


真実は時の彼方・・・・



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ブラックホール


その重力で光をも吸い込むブラックホールの理論的可能性については、18世紀後半にピエール=シモン・ラプラスにより先駆的な理論の提唱があったが当時は認められはしなかった。


その後もブラックホールの存在はあくまで理論的な存在に過ぎなかったが、1970年代に入りX線天文学が発展したことで、はくちょう座X-1の伴星が発見され、ブラックホールであると認定された。



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ダークマターとダークエネルギー


1986年に宇宙の大規模構造が発見された。

このような構造を形成するための宇宙の物質の総量が見積もられたが、その質量では現在の宇宙構造に成長するには、宇宙の年齢が推定値より若いと判断され、観測不能な質量があるのではないかと考えられた。


また、渦状星雲の渦の回転速度の内外差から、測定は出来ないが質量がある存在として、ダークマターとダークエネルギーが仮定された。


その後、宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%がダークエネルギー、22%がダークマターで、人類が見知ることが出来る物質は4%ぐらいでしかない、と説明されるようになってきている。


2013年3月、欧州宇宙機関はダークマターは26.8%、ダークエネルギーは68.3%、一般の原子は4.9%と発表した。

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