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Proof of X

作者: けばお

Proof of X

この物語は、暗い過去を背負いながらも夢見る未来へと歩みを進めるXエックスが主人公のストーリーである。


命題 「戦争を起こせるか」

 あるところに皆にXエックスと呼ばれる少年がいました。なぜそう呼ばれるのかと言うといつも謎な言動で迷惑をかけていたからです。

「100+1=101、1000+1=1001、、、、、、。なぜ、1という数字はどんな数字に足し算をしても同じ結果になるのだろう。1を足すと100増えてもいいのにな。フフフ。」

Xはいつもこのようなことを毎日考えていました。

そんな彼にある転機が訪れました。それは、中学受験の話で彼の担任の先生がある中学校を推薦してきたのです。

「エックス君。君には魔法数学科のある中学校への入学を推薦するよ。その学校は大学まで一貫しており、君に特別なことを教えてくれる学校だよ。」

「魔法数学科?!それは、、、いや何でもない。ぜひその学校に推薦してください。」

「それでは、入学試験を開始する。制限時間は60分。よーいスタート。」


問題用紙

問1. 1+1=3が真の時、2+2=5が成り立つかどうか答えなさい。

問2. x2乗+y2乗+z2乗=100となる球体のxyzの値を求めよ。

問3. x=1,y=0、x=0,y=3、x=2,y=1.5、x=5,y=5となる4点があるとき各点の差分を求めよ。


「はい。終了だ。」

そして、30分の時間をかけて、集計が行われた。


「それでは、合格者の発表を行う。合格者は3名います。3名とも全問正解。1人目、エックス君。2人目、ワイ君。3人目、ゼット君。以上3名の合格者は見事、魔法学院への入学を許可する。」


そして、まず、中学校生活がエックスに始まった。

「それでは、中学校の授業を開始する。君たちには中学校、高校、大学でそれぞれ魔法数学というものをもらう。その前に、君たちには、無限の定義と戦争の定義を教える。まず、無限とは、0ではない数値で表せる数値のことであり、1〜無限までの数値のことを言う。それから、戦争とは、その無限の逆で0という数値で表すことのできる経済状態が完全にストップした社会状態のことを言う。この2つをあらかじめ頭にインプットした状態で授業を受けて欲しい。」


「それでは、授業を開始する。まず、君達には、1つの数式を見てもらう。それは、1+1という数式だ。これは、小学生なら誰でも分かる数式だ。でも、世間一般の回答では、この数式に対する答えは2となっている。しかし、君たちが習う魔法数学の世界では、答えは無限に広がっている。例えば、君たちがもし仮にこの答えを3と設定すると、1という数値に対して、0.5という数値を特別に加えることができる。つまり、1.5+1.5という数式になるということだ。しかし、この答えに0という答えは設定できない。なぜなら、答えが0になる1という数値など存在しないからだ。要するに、この数式を使用すれば、戦争状態にはならないということだ。これで、中学校生活の授業を終了する。」

エックスは、「もう終わり?!」と思いつつも、この授業を飲み込んだ。


そして、次に、高校生活がエックスに始まった。

「それでは、授業を開始する。君たちに見てもらう数式は、x2乗+y2乗+z2乗だ。この数式は球体の体積を求める数式だ。球体とは、つまりボールだ。みんな、ボールは見たことあるよね。そう、体積が1以上ある球体のことだ。つまり、この数式にも、0は設定できない。なぜなら、0を設定すると、球体が存在しないことになってしまうからだ。要するに、ここでもまた、この数式を使用すれば、戦争状態にはならないということが言える。これで、高校生活の授業を終了する。」

エックスは、またしても「もう終わり?!」と思いつつも、この授業を飲み込んだ。


そして、さらに、大学生活がエックスに始まった。

「それでは、授業を開始する。君たちに見てもらう数式は、x=1,y=0、x=0,y=3、x=2,y=1.5、x=5,y=5となる4点があるとき各点の差分を求める数式だ。この答えは簡単だ。グラフを描き、各点を結び、傾きを求めるだけだからだ。そして、この数式にも0を設定することはできない。なぜなら、答えが0ということは点が同一であり、答えが存在しないからだ。要するに、ここでもまた、この数式を使用すれば、戦争状態にはならないということが言える。以上で、大学の授業は終了だ。ここで、君たちにはそれぞれの授業を振り返って欲しい。どの数式にも、0を設定できなかったよね。つまり、答えが全て無限に広がっているということだ。要するに、次のような数式を描くことができる。1+1+(x2乗+y2乗+z2乗)+((x’ーx)×(y’ーy))=無限。この数式は、戦争状態が絶対に起きないということを示している。

以上で全ての授業を終了する。」

エックスは全ての授業を飲み込んだ。

しかし、エックスは一つの闇に直面した。それは、世の中に出れないということだ。戦争状態にならなければ、僕は生きていくことができない。僕は、働く能力がない。しかし、社会に出る必要がある。そうだ。魔法を使おう。そして、エックスの魔法生活が始まったのでした。


証明 「戦争は起きない。なぜなら、答えが0になる数式が世の中には存在しないから。」

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