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落ちこぼれと言われた最強剣士  作者: 赤崎 紫音
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宿命

翌朝、俺はいつも通り学園に行った。学園の廊下で学園長と出会ったが、軽く挨拶をするだけで話などはしなかった。


ー昨日の出来事ー

「この学園を変えてはくれないか?」

「お断りします」

俺はきっぱりとそう答えた。

「俺には荷が重すぎます。それに、学園ではあまり目立ちたくないんです。入学できたならそれでよくて、後はこのまま生活していって卒業できれば…。だから、そんな大層なことはしたくありません」

学園長は俺の言葉を聞いて、納得してくれたらしく、

「そうか。君がそういうのなら仕方ない。しかし、今後もし、この学園を変えようと決意したときはしっかりと意思表示をして欲しい。こちらも出来る限りのサポートをさせてもらおう」

俺は頷いた。まあ、そんなことはないだろうけど。



そんなこんなで廊下を歩いていると、クラスの様子がおかしかった。クラスの前に人がたくさんいる。俺は後ろのドアからなんとかして入ると、

「いた!シン!」

面倒なのに出くわしてしまった。ミオだ。

「学校来るの遅いよ!ずっと待ってたんだから!」

「ミオ。責めるべきじゃないよ。いつ来たってシンの自由なんだから」

優しい声色でミオをなだめているのが、シュウ。

「なんでお前らがいるんだ?」

すると、ミオはシュウと言い合いをやめて、

「あなたに話があったから来たに決まってるじゃない。ここじゃ話せないから、練習場に来て」

「は?なんで俺が-」

「シン。ここはミオの言うことを聞いて欲しいな」

「ー。わかったよ。行くよ」

俺はミオに言われた通り、練習場に行くことにした。


練習場に移動すると、ミオがいた。なぜか武器を構えて。

「やっと来た。ほんとに遅いんだから!さあ、やるよ!」

俺には理解できなかった。はたして、俺の理解力が乏しいのだろうか?

「なに言ってんの?なんで武器構えてるんだ?」

疑問をそのままぶつけてみた。

「え?なにってそのまんまの意味よ。戦うのよ?」

こいつは頭がおかしいのだろう。AクラスのトップとDクラスの最下位が戦ってかなうわけがない。

「戦うなら俺は帰るよ。得るものはお互いなにもないだろ?」

俺はなんとかして戦闘を避けようとした。言い訳に言い訳を重ねてなんとかしようとした。しかし、どうにもならなかった。

「いい加減にして!そうやって上辺を取り繕うの。気味が悪い!」

ミオが声を荒げた。そして、俺に怒りをぶつけてきた。

「あなたの、そういうところが嫌い。なんでも諦めて…やり返そうと思わないの?この学園の人たちを見返してやろうと思わないの?」

俺にだって事情がある。お前にとやかく言われる筋合いはない。

って言えたら、どれだけ楽なんだろうな。言い訳ができるんだから。

「お前には関係ない」

「関係なくない!私たちは幼馴染みなんだよ?心配に決まってるじゃん!」

「ただの幼馴染みだ!俺たちには絆なんて存在しない!少なくとも、俺とお前たちの間にはな…」

ミオは泣いていた。しかし、俺には関係ない。

「もう…いいよ。そこまでいうなら…稽古つけよう思ったけど、もうやめるね。私と戦って!」

「さっきも言ったはずだ。俺は受けたくないと。お前たちと違って暇じゃないんだ!」

「じゃあ、私が頼んであなたをこの学園から追い出す。暇じゃないんでしょ?こんな無駄な学園で無駄に時間潰すくらいなら、やめなよ?」

なにを言ってやがる…?気でも狂ったか?そんなことできるわけ….

「出来ないと思ってるでしょ?私、一位なの。無理いえば、一度くらいなら聞いてくれるはずだから」

こいつ、俺を脅してきた。

「それは脅しか?戦わなければ、学園から追い出すっていう」

「そうなっちゃうかな。まあ、もともと追い出すつもりだったからやることは変わらないけどね。どうするの?やる?」

勝てるはずがない。だけど、こいつもシュウもいつかは倒さなければいけない。ならば…

「ああ。わかった。受けてやるよ。その勝負」

「受けるんだ。わかった今から1時間後ここにしよ?早いほうがいいに越したことはないでしょ?」

「ああ。別に構わないが…」

何かを急いでいる?なにをだ?

「絶対に負けない。一位のプライドに賭けてもシンに負けるわけにはいかない。勝ってシンを学園から追い出す!」

「そうかよ。こっちだって辞めるわけにはいかないんだよ。だから、勝たせてもらう!」

俺とミオの間に火花が散った。

更新不定期なのですが、見てくださってる方が少しでもいるので励みになります!頑張って書きます!まだまだ文章が読みづらいかもしれませんが、よろしくお願いします!

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