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勘違いから始まる

村は石やレンガ、木材が主流の建築物が多い。

露天も日が傾きつつある今でも開いている。

活気づいてる町だ。


村の風景を見ていて危うく忘れかけていたが、正式な身分証明できるものを発行してもらわないといけない。

するとどこで発行するのか分からないことに気付き、すぐに引き返し、デカルトのところに行って聞きに行くことにした。


さっき別れたはずなのにまたすぐに戻ってきた静也に動揺を隠しきれない様子のデカルト。

静也にどうしたのかと聞くと、静也から身分証の発行元は何処かと言う質問をされ、苦笑いしながら少し溜め息をはいた。

組合でも発行できることを伝え、ついでに場所も教えるデカルト。

何気に世話焼きなところに同僚からも好感を持たれているのに気付くこともなく、鈍感な奴だと、周りのやつらから言われるのは頻繁にあるともう一人の門番は静也に小声で教えた。


それはともかく、場所まで教えてもらった静也は組合に向かうのであった。


組合はとても大きく目立つ建物で中からは喧騒が止まないことで苦情が来ていたりするのは別の話。

とにもかくにも早く身分証を発行してもらいたい静也は中に入るとすぐにカウンターっぽいところへと向かう。


「何かご用でしょうか?」


受付のお姉さん。

整った顔立ちに立っているだけで性別を問わず目を引く圧倒的な存在感を醸し出していた。

静也は生唾を飲み込み意を決して話しかけることにした。


「すいません身分証を発行してほしいんですが…」


組合での身分証には二種類ある。

一つは単純に身分を証明するもの、もう一つは冒険者として活動するのに必要なギルドカード。

後者の方はなぜ英語表記なのかは最初の組合の長が決めたからそのまま残っているらしい。


「(ギルドカードですね)なるほど、わかりました。」


身分証を後者の方向で捉えたようだ。結構ドジな受付嬢である。

受付嬢はカウンターテーブルっぽいのから二枚の紙を取り出した。


「一枚目は規約です。よーく目を通しておいてくださいね。二枚目は記入してくださいね。代筆致しますか?」

「いえ、大丈夫です。」


と、言ったのは文字が読めて、しかも理解出来ているからだ。

紙には、年齢、名前、性別、両親の名前、の記入項目があり、また規約がかいてあった。

両親の項目は書かなくていいか。


「できました。」

「では、試験をしますので準備してください。」


試験があることを知らなかったので、静也はあたふたしていた。

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