表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/107

人付き合いってとっても大事

名前を呟いた瞬間石板が白くうっすら発光した。

前の人のそれを見たときから大丈夫なことを学んでいたのもあって何の抵抗もなかった。


「これを持っておけよ。」


と門番の一人が小さいプレートを渡した。

これが仮の身分証明書になることも前の人を見て習っていた。

所詮は仮の身分証なので正式に使えるように身分証明書を発行してもらえとのことだ。


もう一人の門番はどうやら休憩に入ったようだ。


「無一文なんですが、どうやったらお金を稼げますか?」

「…お前さん、どこかの貴族の人かい?」

「いいえ、違いますが…」


門番の人にため息を吐かれたが、親切に教えてもらったところ、魔物の核は売れば金になるようです。


魔物の核?見てないな…どんなんだ?と思ったら勝手に傘が出現し、開いたと思ったら黄緑色の透明なビー玉みたいなのだ出てきた。


「そうそう、それを組合に買い取ってもらえば金になる。」

「組合ってなんですか?」

「組合ってのはな、魔物やら魔獣を討伐する人達『冒険者』のギルドだ。」


冒険者専用のギルドで組合って呼ぶようだ。


「しょうがねぇから、俺が買い取ってやるよ。」


もしかすると相場より安く買い取られるんじゃ…と思った。

初対面の人間が自分の持っているものを買ってやると言われたら安く買われるのではないかと疑うのは人間の心。


「なんだ?相場より安く買い取られるんじゃって思ってんじゃねぇよな?」


この門番さん、もしかしてエスパー?心読めちゃう系門番なのかな?と内心かなり浮わついていた。


「んなこたぁしねぇよ。相場より少し色付けて買ってやるよ」

「ありがとうございます。えーと…貴方の名前は?」

「おぉ、わりぃ、俺は『デカルト』。元銀級冒険者だ。」


銀級という単語に静也は疑問を抱いたが自分も名乗らないといけないと思い自己紹介をする。


「俺は水鏡 静也。静也って呼んでください」

「シズヤか…おう。じゃあさっさと入った入った。」

「ありがとうございました。」


礼を言って町へ足を踏み入れる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ