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依頼で暫く稼ごうと思う。

視界の端に見えたのは建物と建物の間にゴミのように捨てられていた何かが入っている布。

不思議な感じがするそれを好奇心が勝ってしまい、拾ってしまった。

中には金属のようなプレートが入っており、どこかの鍛冶屋が捨てていったものじゃないのかと思ったが、妙に艶のある金属だったので傘の中に入れて宿に行くことにした。


《システム<傘ストレージ確認>を取得》


そんなアナウンスに気づくことなく静也は昨日泊まった宿へ部屋をとりに急ぐ。

また一階の四番の部屋をとれた。

念のため10日分宿代を払っておいた。

部屋の風呂で疲れを癒し、明日も稼ぎに行く。

今度は防具もある、道具を買いに行く。

必要なものは何なのか分からないので、道具を売っているところへ行き、需要のありそうなものを買っていく。


今日一日を振り替えると本当に濃い一日だったと静也はしみじみと思っていた。

気絶をする、決闘と称して再試験をする。無論再試験ではない。ただの決闘だ。

ジョアンの言ってた『自分の切り札を見せない』とはスキルのことだろうと静也は考える。


この世界(異世界)にやって来てから慣れないことことばかりで困惑する毎日、しかし、充実している。死にかけたこともあったが、充実していると静也は思っている。


今日のことを胸にしまいこみ、眠った。



三日目の今日は安全な依頼を組合で探していた。

討伐には暫く赴きたくないとのことで、依頼で稼ごうと考えていた。

その中に木材移動の手伝いと言うものがあった。

静也は傘に入れて運ぼうと考えていた。

しかしその傘にどうやって入れるのか、むしろ入るのかという心配していた。どのくらいの大きさ、太さ、重さなのか、分からないのでやめようと思ったが、他の依頼は町の外に運ぶものだったり、討伐依頼が多く、やむを得ずこの依頼を受けようと思った。


この依頼の成功報酬は130ルターだ。

宿2日分が1日て稼げ、付加に飯は出してくれるとのこと、飯を出してくれるところに惹かれたというのもあった。


「おはようございます。どのようなご用件でしょうか?」


今は別の受付嬢がカウンターで働いている。


「この依頼を受けたいです。」


すると受付嬢は怪訝そうな顔をした。


「この依頼でよろしいのですね?」

「はい、どうしたんですか?そんな顔をされて…」

「いえ、なんでもございませんよ。」


と言い、誤魔化した。


「この依頼は関所を入って右の農業区で、奥の方、大きな倉庫で依頼を行ってもらいます。」

「わかりました…と言いたいのですが…この町の地図みたいなのってありますか?」

「ありますよ。一枚5ルターです。」


5ルターを払い地図を貰う。

地図はこの村の全体を書き表していた。

地図によるとこの村は農業区、産業区と現在いる大通りに別れていた。

農業区、産業区、大通りは5:3:2の割合で分割されていた。

村の地図はとても見易く方角も書かれていたので、どっちがどっちか迷うことはなくなった。

静也にとってこの上ない最強兵器だ。


農業区へ向かう道中、屋台で適当に食べ歩き、腹をおこし、依頼場所へ向かうのだった。

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