番外編 Secret Episode
まさかの番外編!
とある洞窟。落とし穴にはまり、狭い空間に二人きりの勇者と魔法使いが居た。
「随分と落ちたな~」
「アンタがボケッと歩いてるからでしょ!」
戦士と僧侶が救助用の道具を取りに村まで戻っている。少し時間はかかるが、その内戻るだろう。
「…………」
もじもじと動く魔法使い。
「ん、どした?」
「……何でも無いわ」
(トイレ行きたくなってきた……どうしよう……2人とも早く戻ってきて!)
魔法使いの願いも虚しく、1時間が過ぎても助けは来ない。
「おい!さっきから顔色が悪いけど大丈夫か!?」
「うっさいわね!寝てなさい!!」
魔法使いは呪文を唱えた。
……バタッ!
勇者は眠ってしまった!
「ああ、もう我慢出来ない!緊急事態よ……」
隣で眠った勇者を見る魔法使い。おもむろに勇者のケツを出し始めた。
「ゴメンね勇者!今回だけ許して!」
…………………………
「あースッキリした……」
「むにゃむにゃ……」
魔法使いは隣で健やかに眠る勇者の頭を撫でた。
「おーい!大丈夫でござるかー!」
「ええ!大丈夫よ!早く引き上げて頂戴!」
戦士の呼び声に手を振って答える魔法使い。
「起きなさい!迎えが来たわよ!」
ガン!と勇者の鎧を蹴り飛ばすと、勇者は目を擦りながらゆっくりと身体を起こした。
「あれ?俺寝ちゃってた?」
2人とも無事に助かり、一行は村の宿屋へと向かった。
「戦士と相部屋か……」
「部屋が開いてない故、仕方ないでござる。それより勇者殿。先程買った救助用ロープをしまいたい。ケツを失礼するでござるよ」
最早勇者のケツから道具を出し入れするのは日常茶飯事だ。躊躇うこと無くケツを出す勇者に、まさぐる戦士。
……ガサゴソ…………ムニュ!
「むにゅ?」
戦士が不思議な手触りの物体を勇者のケツから取り出した。
それは紛れもなくウ〇コ……だった!!
「ゲゲッ!何故ウ〇ンコがケツから!?」
戦士は慌ててウ〇コを振り払った!
「おい!俺のベッドにウン〇コを置くな!!それと伏せ字が伏せれてないぞ!」
「勇者殿も隠れてないでござる!!」
「何故に勇者殿のケツからウ〇コが……」
「なぜって、ケツからウ〇コ出るのは普通だろう……多分」
「む、言われてみればそうでござるな。ケツからウ〇コが出るのは普通でござるな!はっはっはっ!」
「分かって貰えたなら、それ捨ててきてくれないか?」
「えっ!?勇者殿のウ〇コですぞ?」
「出したのは戦士だろ?」
「作ったのは勇者殿でごさる!さてはPL法(製造物責任法)を知らないでごさるなぁ?」
「正規の手続きを踏まずに出された物に関しては責任を取らなくてもいいんですー!!」
「拙者は嫌でござる!」
「俺も嫌だよ!」
「うるさーい!!!!何を騒いでるのよ!!」
魔法使いが部屋の扉を盛大に蹴飛ばして開け放った。
「魔法使い殿!勇者殿のケツからウンコ〇が!!」
「戦士が俺のケツからウンコを〇出して片付けないんだ!!」
「2人とも伏せ字がズレ過ぎ!!」
魔法使いがベッドの上に鎮座するウ〇コ様を一別した。
「…………(さっき私がしたヤツじゃない!!)」
「魔法使い?」
「魔法使い殿?」
「……分かったわ、私が片付けるわよ」
魔法使いは氷呪文でウ〇コを凍らせると、そのままトイレへと持って行った……。
「何と!」
「俺のウ〇コを平然と……何て凄い女なんだ……」
勇者が魔法使いに惚れた瞬間だった……。
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