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ケツのやばいブーメラン

「ヒャッハー!! 村だーーー!!!」


 新たな村に到着すると勇者は、一目散に村中のタンスやツボを漁り始めた。勿論勇者にのみ与えられた特権である!


「昔はツボの中を覗くだけだったけど、いつしか割るようになったよね」


 魔法使いがぼやく。


 戦士は武器防具屋にて品定めをしていた。新たな村や町に着いた時、彼の唯一の楽しみである。


 *************

 * やいばのブーメラン *

 * フライパン     *

 * びゃっこのけん   *

 * くりからのつるぎ  *

 * マスカレイド    *

 * オートボーガン   *

 *************


「何やら変な物もあるでござるな……」


 ゴテゴテのヒゲ戦士が装備出来そうな物は無く、残念そうな顔をする戦士。


 勇者が右手に小さな金貨をジャラジャラさせながら武器屋へやってきた。


(小さな金貨:世界中に散らばる金貨。集めるとマニアが喜んで涙する)


「お!やいばのブーメランじゃん!! オヤジ1つくれ!」


 武器屋の太ったオッサンがブーメランを1つ取り出す。


「ここで装備していきますか?」


 お決まりのセリフだ。


「いや、敵の人数によって装備変えるから、とりあえずケツに入れてくれ」


 さらりと凄い事を言う勇者。


「かしこまりました。そちらの勇者のケツに入れておきますね」


 勇者のケツにやいばのブーメランが突き刺さる。


「あっ、待って! 引っかかった!」


 なにやらケツの中でブーメランが何かに引っかかった様だ。何回か出し入れし、ようやく収まりがついた勇者。


「順応するの早いでごさるな……」


 となりで見ていた戦士が唖然とする。


「クヨクヨしてても仕方ないしな。村でケツ出しても怒られないから吹っ切れたよ」


 ついでに小さな金貨もケツにしまう勇者。



「それより今日はさっさと宿屋で寝ようぜ」


 勇者一行は宿屋で一泊し、明日へ備えるのであった。

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