魔女と魔法使い 前編
物語もそろそろ終盤に入ります。
「あらあら、いらっしゃい」
山に囲まれた魔女の小屋の前で、魔法使いは魔女と対面していた。
「あんたも勇者と同じなんでしょ?」
握っていた羽を魔法で燃やし、1歩近寄る魔法使い。
「どうしてそう思うのかしら?」
突然の質問に、にこやかに返す魔女。しかし、その瞳の奥は決して笑っていなかった。
「呪われた者のドス黒いオーラが出てるのよ。隠しても隠しきれないわ」
「へぇ、あなた若いのに見えるのね」
わざと驚いた様な顔をする魔女。
「それで、ここへは何の用かしら?」
「あの呪いの解き方を教えなさい……」
脅迫染みたお願いをする魔法使い。その顔には一切の容赦は無かった。
「私自身解けていないのに? それにあのままでも良いじゃない。結構便利よ」
「今ではすっかり慣れたけど、普通に考えれば気持ち悪いわ!」
ごもっともな魔法使い。
「ふ~ん。で? どうして貴方が勇者君の呪いを解こうとするのかしら? 本人にお願いされたの?」
「べ、別に私は……」
少したじろぐ魔法使い。魔女の顔は至って余裕の表情だ。
「ま、教えてあげても良いけど」
「ほ、ほんと!?」
段々と魔女のペースに引き込まれる魔法使い。
「ただし、お願いを聞いてくれたらね……」
魔女の様子が禍々しく変わっていく。身構える魔法使い。
妙な沈黙が怖い………………。
「死ね!!!!」
魔法使いの後方、左右からゴーレムが現れ、魔法使いに襲いかかった!
「ふんっ!」
右手で火炎魔法。左手で爆発魔法を使い左右のゴーレムを倒す魔法使い。後ろのゴーレムの攻撃をギリギリでかわす。
魔女は 何処からともなく 龍の杖を 取りだした!!
魔女が指を鳴らすと空間が割れ、そこから魔物達が現れた!
「なっ!あんた魔物を使えるの!?」
驚く魔法使い。魔女は何1つ顔色変えず次々と魔物を繰り出す。
「くそっ!数が多いわね!!」
魔法使いが最大火力で辺り一面吹き飛ばす!! 魔物は飛び散り、草木は燃え荒野と化した!
「はぁ、はぁ、はぁ……」
MPが無くなった魔法使い。もう後が無い。
「ふふ、以外と粘るのね♪」
魔女は 何処からともなく 魔物を 取り出した!!
サイクロプス
ブリザードマン
パズズ
3体の魔物が魔法使いに立ちはだかる。
魔法使いは不敵な笑みを浮かべる。
「……オワタ\(^o^)/」




