ケツの指輪
活動報告に登場人物まとめました。
勇者の眼前に雲より高くそびえる大木が1本。
「この木の頂上に伝説の剣があるんだな!」
伝説の剣。その言葉の響きにワクワクが止まらない勇者。木の内部は空洞になっており、頂上までダンジョンが広がっていた。
一歩一歩慎重に進む勇者一行。
伝説の剣を守るだけあって、ダンジョンのモンスターも中々に手強い。
「そろそろMP切れるわよ!一端帰らない?」
魔法使いが息を切らしながら勇者に話す。
「じゃじゃーん!」
【勇者は ケツから 指輪を取り出した。】
「何よそれ?」
魔法使いが尋ねた。
「この指輪をはめて祈りが届けばMPが回復するんだって!さっき街で買ってみた」
自慢気な勇者。
「ふーん、どれどれ……」
魔法使いは指輪をはめ、祈り始めた。
ささやき いのり えいしょう ねんじろ!
魔法使いのMPが28回復した。
「なんか怪しいテロップが出たけど、何とか成功したわ。日頃の行いがいいお陰ね!」
自慢気な魔法使い。
「ちなみに、これ祈りが届かないとどうなるの?」
「使った人が灰になります」
さらりととんでもない事を言う勇者。
「そんな危ない物使わせるんじゃないわよ!」
「うそうそ!指輪が壊れるだけだから安心して!!」
魔法使いと僧侶が指輪を交互に使いMPを回復する。
「意外と壊れないのね」
「運が悪いと1回で壊れるよ♪」
「それ不良品じゃないの?」
急に指輪が信じられなくなる魔法使いであった。
コメント、評価お待ちしています。




