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番外編 王様とスライミー
異次元の様に様々な物が溢れる勇者のケツ。
その中に王様は居た。
「ここは、まさか勇者のケツの中なのか!?」
辺りを見渡す王様。武器、防具、道具、スライミー…
「ん? スライミー?」
スライミーと目が合う王様。王様と目が合うスライミー。
「ピ! ピピー!!」
跳ねるスライミー。
「何を言っているのか分からん…。まぁ良い。同じ穴のムジナじゃ!仲良くやろうではないか!!」
スライミーの頭を撫でると、王様は自分の銅像を並べ始めた。
「ふむ、やはりわしの銅像があると落ち着くわい」
一息つく王様。一通り探索したが出口は無い。
「無事戻れたら勇者のやつは死刑じゃ!」
その時、王様の腹の虫が鳴いた…。
「ピピー!!」
頭におにぎりを乗せ運ぶスライミー。
「何故ケツの中におにぎりが…」
生暖かいおにぎりを掴み食べるのを躊躇う王様。しかし、無情にも腹は空く。
「ええい!」
細かい事?は諦めておにぎりを口にする王様。
「ちくしょう!!中身は味噌か!!とことんバカにしよって!!」
ガツガツとおにぎりを食べる王様であった…。
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