ケツと魔女
「ごめん下さーい!」
勇者は小屋の中へ堂々と入っていった。中はキッチン、ベッド、タンス等、誰かが住んでいるのは間違いなかったが、留守の様だ。
(まずはタンスを漁るか…)
勇者の特権で家捜しを始めた勇者。
[憲法41条 勇者の特権]では、勇者は家屋のタンスは1番上以外は開けて、持って行って良い事になっている。つまり、見られたくない。もしくは本当に大事な物は1番上にしまうようにするのが常だ。
「なっ!これは……」
なんと、上から2段目に女性物の下着が!!
(黒のパンティーだけ頂いておこう…)
[勇者はパンティーを勇者のケツの中に入れた!]
「家捜しは終わったかい?」
勇者が振り返ると、そこにはローブ姿にとんがり帽子のいかにもと言った魔女が居た。
「だ、誰だ!!」
それは相手の台詞である。スライミーは怯えて勇者のケツの中に隠れてしまった!
「そりゃあ、あたしの台詞だよ。勇者くん」
魔女はクスッと笑うと、とんがり帽子を外し机の上に置く。
「何故俺が勇者だと分かった?(30代かな?顔は……あまり好みでは無いなぁ)」
さり気に失礼な事を考える勇者。
「森の動物達から聞いたよ。勇者が川に流されてるってね」
「そ、そうか……」
魔女の異様な雰囲気にたじろぐ勇者。
「あたしはここに住む……まぁ、見た目通りの魔女だよ」
そう言うと、ローブの一番上のボタンを外し、椅子に腰掛けた。胸元が露わになり、勇者は豊満な双丘が目に留まった。
「何故ここに?(あ、イケる)」
もはや会話が頭に入らない勇者。
「あたしもとある呪いにかかっててね。なるべく人目の着かない所に居たいのさ」
「(あたしも?)」
不思議に思う勇者。だが視線は胸に釘付けである。
「若気の至りってやつだよ。本当にこの呪いは厄介だよ!未だに解き方が分からないんだ」
勇者を見つめる魔女。
「ま、まさか……」
[ 魔女は お〇〇こ から羽を取り出した! ]
その光景に目を疑う勇者。
「君と同じだよ。あたしも昔、袋に変な名前を付けたら天罰が下ったんだよ……」
少し恥ずかしがる魔女。
頭の中が真っ白になる勇者。深呼吸をして落ち着きを取り戻す。
「な、何故俺に教えたんだ?黙っていれば何も問題は無いと思うが……」
勇者は努めて冷静に問い掛けた。本当ならもう一度見せてくれ!と言いたい。
「ふふ、同族が居て嬉しかったんだよ。恐らくこの呪いは一生解けない。だから、もし普通に生活出来なくなったら……その時はここへおいで。」
優しい目で語る魔女。勇者の視線は上と下を行ったり来たりしている。
「あ、ああ…。(巨乳の魔女から同棲しよう。と言われてしまった。)」
もはや、考える余裕の無い勇者。
「仲間の所へ行きたいんだろ?あたしの魔法で送ってあげるよ。おいで」
魔女は立て掛けてあった杖を取ると、促すように小屋の外へ出た。魔女は呪文を唱えると、空を飛び勇者を連れて山の向こうへ消えていった。
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