ケツの鍵フック
勇者一行は次なる目的地の為、山を登っていた。
「私たちもう歩けないわよ!」
山道でヘロヘロの魔法使いと僧侶。
「この橋を渡ったら休憩しよう」
勇者がボロい吊り橋を指差した。
「それがしが先に…」
戦士が安全を確かめながら先に渡る。
「何とか大丈夫みたいですぞ!」
向こう岸に着いた戦士が手を振る。
「ヘビー級の戦士が渡れたから、フェザー級の私たちは問題無しね」
魔法使いが渡る。その後を追って僧侶が慎重に歩いた。2人ともゆっくりとした足取りながら、何とか渡りきった。
「じゃあ、俺も行くか…」
最後に勇者が吊橋を渡り始めた。
ギギ…… ギギコ……
吊り橋は想った以上にボロく、今にも足場を踏み抜いてしまいそうだった。いや、たった今踏み抜いた……。
吊り橋から落ちていく勇者。
「ぬわーーーーーーーっ!!」
何処かで聞いたことがある様な断末魔と共に、勇者は真下の川へ落ちてしまった。
「ガボ、ガボボボ、ガハッ!!」
川の流れは速く、必死で藻掻くも流されていく勇者。
「勇者ー!先行ってるからねーーー!!」
上から魔法使いの声が微かに聞こえた。
しかし、勇者はそれどころではない。
勇者はケツに手を入れ、鍵フックを取り出した。
「それっ!」
何とか程良い枝にフックを引っかける事が出来た。しかし、川の流れの強さで手をロープから離してしまった!
「しまっ…………アッーーーー!!!!」
お決まりの悲鳴を上げる勇者。なんとロープの反対側がケツの中に入ったままだった……。
「うごごご……ケツが千切れ…る!」
ケツの中のロープが引っ張られ、情けない声をだす勇者。
何とかロープをケツから出そうとするが、中で絡まってしまい、出てきそうに無い!
「あば、ゴボボ!し、死……ぬ!」
苦痛で見るに堪えない顔ににる勇者。最後の力を振り絞って、剣でロープを切断した!
「誰かーーーーー助けて〜〜〜〜!!」
勇者はそのまま勢いで遠くまで流されて行った……。
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