ケツのお食事券
ツバメのお宿
怪しいツバメが経営する、怪しさ満載の「おみくじ屋」に勇者一行は居た。
「いらっしゃいませ!ツバメのお宿へようこそ! ここでは勇者おみくじが引けます。大きい方と小さい方どちらか1つを選んで下さい」
と、2つのケツ型宝箱を差し出すツバメ。
「ぷっ! あんたの呪いがあの一件以来、皆にばれてるじゃないの!!」と、笑う魔法使い。
「うるせぇなあ!」
怒る勇者。しかし勇者たるもの民には寛大に接しなくてはならない。
「中身はこちらのどれか1つが入っています」
ツバメはお品書きを取り出し、皆に見せた。
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* はぐれ一族の剣 *
* カオスシールド *
* こんろんの弾 *
* お食事券 *
* ばっちいおふだ *
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「おおお!!」
皆の顔色が一瞬にして変わった。
「はぐれシリーズよ!! 勇者!絶対当てるのよ!!」
魔法使いからの圧が辛い勇者。しかし、はぐれシリーズは欲しい。
「こっちだ!!」
大きいケツに手を入れる勇者。勢いよく引き抜いた手には、ばっちいおふだが握られていた。
「ざんねんでした。またどうぞ〜」
ツバメがニヤニヤしながら喋る。
「くそっ!もう一回だ!!」
…
……
………
…………
全財産を失い。その場にへたりこむ勇者。そのケツには、ばっちいおふだが死ぬほど突き刺さっていた。
はぐれシリーズを装備出来る戦士。皆が落胆する最中、こっそりとおみくじをする。
──カランカランカラン!
「おめでとうございます!!お食事券が当たりました!!」
振り返る一同。
「やるじゃないの!」
魔法使いにナデナデされる戦士。僧侶も嬉しそうだ。一方勇者は爆死のショックでまだ立ち直れずにいた。
戦士は勇者に近づくと、鼻息を鳴らし勝ち誇った顔でお食事券を勇者のケツに入れるのであった……。
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