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第19話 幸せ

半年ぶりです。よろしくおねがいします。

 やっと祐羽と美鈴は互いの気持ちが通じ合うことができた。祐羽は美鈴をきつく抱きしめていた腕を緩め、美鈴の顔を見つめ微笑む。

「俺、今すげー幸せ」

 美鈴は、可愛らしく微笑む祐羽を見て愛おしくてたまらなくなり、祐羽の顔を見つめながら抱きつく。


「よし、帰ろっか!」

 そういいながら、祐羽は美鈴の手をギュッと握ると、美鈴は少し顔を赤くしていた。冷たい北風が吹いているのに、手を繋いでいるだけでとても暖かく感じる。

 美鈴を家まで送り、家に帰った祐羽はベッドに倒れ込んだ。緩んだ顔が戻らず、何をしているわけでもなくにやける。それから、奏汰に感謝の気持ちを込め電話した。電話が繋がった途端、満面の笑みで叫ぶ。


「奏汰ありがとう!付き合うことになった!」


 奏汰は電話がつながった途端、思いきり祐羽に叫ばれ鼓膜が破れるかと思った。


「よかったな!祐羽!やったな!けど、声大きすぎて耳いてぇよ!」

「ごめんごめん、でもほんと気持ちちゃんと伝えてよかった。まじサンキュ!」


 付き合えたことで浮かれまくっている祐羽はいいことを思いついたという声で奏汰に提案をする。


「あ!そうだ今度の日曜、さっそくだけどダブルデートしない?冬ちゃんと、ろくにデートとかしてないんじゃない?」


「デ、デート!?」


 奏汰はいきなりデートという単語が出てきて驚き、上ずった声で答える。未だ冬菜と デート という形で出かけたことはなかった。


「図星だな!よし決定冬ちゃん日曜誘っとけよ!」


 奏汰に拒否権はないかのように、祐羽は言い終わった途端電話を切ってしまった。



---------------



 次の日、美鈴は新学期初の図書当番のために図書室へ向かった。しばらくすると、零が入ってきた。

「よっ!あれ美鈴なんか機嫌いい?」

 美鈴は、パッと恥ずかしくなり顔を隠す。それと同時に零に告白されていることを思い出した。

「零……ごめん」

 零は何のことかわからず首を傾げた。

「わ、私……零とは付き合えない」


 零は驚いた後、目を伏せる。少し考えてから、穏やかな笑みを浮かべて答えた。

「そっかぁ……あいつとうまくいったんだね。すっごく残念だけど、あいつが美鈴を泣かせた時は遠慮なく奪いに行くからね!」


 零が、悲しい表情を見せずに笑うので美鈴も笑顔になれた。

「うん。ありがとう!」

「あ、先生に用あるんだった。ちょっと留守番よろしく」


 そう言いながら零が足早に図書室を出ていった。零は扉を閉め今すぐ流れ出そうな涙をこらえ、いつ図書室に戻ろうかと考えながら廊下を歩き出した。

お久しぶりです。

まだ読んでいてくださっている方本当にありがとうございます。あと少しよろしくおねがいします。

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