第13話 届かない
奏汰と冬菜が店を出て行き、祐羽と美鈴は二人きりとなった。少しの沈黙のあと祐羽が口を開いた。
「美鈴……この間はごめんな……」
急にあのことの話をされて美鈴は驚いた。少し間を置いてから話し始めた。
「私も……踏み込み過ぎた……ごめん」
祐羽は美鈴がもう怒ってないことにホッとした。祐羽はこの前奏汰に話したように去年のクリスマスに起こった出来事を話し始めた。乗り越えたとは思っていても思い出しながら話すととても辛かった。美鈴はとても辛そうに悲しい過去を話す祐羽を見て涙がこぼれそうになった。
祐羽が話し終えた後も美鈴は何も言葉にできなっかった。
「ご、ごめんな、重たい話して」
美鈴は少し俯いたまま首を横に振る。再び二人の間に沈黙が訪れる。美鈴は衝撃が大き過ぎて何も話せなかった。祐羽はこの沈黙をどうしたら打破できるか必死に考え、何度も何度も美鈴に話しかけるが俯いたまま何も答えない。祐羽は告白する予定だったが、これ以上美鈴を困らせることはできないと思い店を出ることにした。
二人で店を出て駅まで歩く。
祐羽のことを何も知らずに辛い過去掘り下げてしまいとても申し訳なく思って何も口にできなかった。そして頭の中に疑問が出てきた。愛する人を事故で失った祐羽は今もこれからもアスカのことが一番じゃないのか、と。美鈴はアスカには叶わないと実感した。そして、自分の中でこの恋を終わらそうと思った。
そんなことを考えながら駅に着いた。
「じゃ、また明日な!」
祐羽が頑張って笑顔で手を振った。美鈴も顔を上げて少し微笑んで手を振り返した。祐羽はやっと美鈴がこっちを向いてくれたと思い、ひとまずホッとした。
祐羽と別れた後美鈴はそっと涙をこぼした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
お久しぶりです。
パソコンを買ったのでパソコンで書きました!!
携帯のが打つのが早いっていう……
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