表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/11

石巻山

ジョギングを始めた頃のこと。

休みの日は朝と夕方の2回。走ることにしていまして

夕方の部につきましてはジムに足を運ぶついでにしていますので

動きベルトコンベアに踊らされるまま走ることになるのでありますが

一方、朝の部につきましては基本。外を走ることにしています。

で。その日は生憎の雨。

それもしっかりとした雨が降っていたこともありまして

一般道を走るのはな……。

かと言いまして

朝と夕方の2回。

同じジムに通うのもな……。

この時点で朝走るのは控える。

と言う選択肢が浮かんでいないことが

そもそもの間違いなのではありますし、

別に傘をさして早足で歩いても十分ダイエットの効果はあるのでありますが

なんでしょうかね……。

長距離走ることが出来るようになった喜びも手伝ってなのでありましょうか。

(……走れないと嫌。)

と言う空気が私の脳みその中を渦巻いてしまっておりまして。

でもあまり濡れるのも嫌ではありますので。


それ程時間を掛けずに身体への負荷を掛けることが出来、

靴が汚れにくいアスファルトで舗装されているところ。

更には木々で雨を遮ってくれるであろう場所は何処か?


と思案しました結果選ばれたのが

石巻山。

豊橋にあります

ある年代より昔に作られました学校の校歌には

必ずと言って良い程登場します

霊峰石巻山。

……の割には手頃な高さでありますし、

中腹にある駐車場まではアスファルトで舗装されている。

距離にして片道約2キロ。

往復で4キロ。

最初頑張れば比較的勾配が緩くなることに加えまして

山道だから樹木が生い茂っているため

ある程度の雨も防いでくれるかな?

と判断しましてジョギングで登山を始めましたところ


(……土砂降り)


山の天気は変わりやすい

とか良く言われると思うのでありますが

あれは嘘ですね。


雨の時は雨。


強いて言えば

強くなった雨が更に強くなった上に

雨が吹き込む風の向きが山に合わせて変化する。


加えてアスファルトで舗装されている。

と言うことはつまり

それなりの規模のクルマ。

林道の一部でもありますので

トラックも走る道。

高さのあるクルマも走りますので

当然の如く道の上に樹木は無く、

落ちて来る雨の全てが私に降り注ぐことになる。


なんとか10分と少しで目的地に辿り着くことが出来まして

これが歩いて登っている頃でありましたら

そこから頂上を目指すなり

(ほぼ平坦な)静岡との県境へ向け歩を進めるなりするのでありますが

この段階で既に全身ずぶ濡れになっていることに加えまして

そこから先の道は舗装されていない。

ずぶ濡れついでに。

とも言えるのではありますが

もしここで雷が鳴り始めたら洒落にならない……。

と珍しく真っ当な判断を致しまして

何故か観光地値段の自販機には目もくれず

ただでさえ山の下り坂であることに加えまして

雨により路面は濡れていることもありましたので

ジョギングは諦め

徒歩で下山したある夏の日の出来事でありました。


追記 これとは別の日に石巻山の頂上まで登った時のこと。

大きな岩の上が頂上なのでありますが

その岩の手前の木陰に

テントが張ってあることがありまして

その日。私は早朝に登ったのでありましたが

そのテントの外にあります

切り株のようなベンチでは無いけれども

ちょうど座るのに良い塩梅の切り株の上に

肩を組んだ2人の男性がたに出くわしまして……。

会釈するともしないとも

で一目散に頂上を目指し、

少し間をおきまして

同じ道を下山したのでありましたが

幸いにしまして2人の男性の姿はそこには無く、

たぶんテントの中に収まったと思われるのでありますが

そのテントの中で何があったのかにつきましては

未だ謎でありますし、


(……創造力を働かせることも控えようかと思っています。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ