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世界樹の根の迷宮

自分が冒険したい世界を文字にしてみたいなと思い立ち、その勢いのまま書き始めました。北欧神話が好きな誰かの目に留まれば嬉しいなと思います。

世界樹、それは9つの世界を跨いで屹立し、全ての生物に分け隔てなく恵を与える偉大なる存在。


はるか昔、次元の綻びを突き破った根が天上より伸び出て地面に着くや否や、1つの島を覆い尽くした。突然の天災は、高度な文明を持ち極楽もかくやと称された都市を一夜にして呑み込んだ。


豪華絢爛な王宮は巨大な根に取り込まれ、数多の人で賑わう城下町は生い茂る支根に埋もれた。王国の権勢を誇る城壁は根によって内側から打ち崩され、世界樹の根は港が整備された入り江まで侵攻してようやく成長を終えたのであった。


そして、世界樹の根の侵食は現世に不可逆な影響を与えた。世界樹の持つ濃密な魔力によって、島の動植物は不可思議な進化を遂げ、人々の中には神話の神々の権能をその身に宿す者が現れた。


驚天動地の騒乱が収まると、人々は世界樹の根によって覆われた島の調査を始めた。命知らずの探索者達は最後に残された入り江に船を寄せ調査砦を建造。ギルドを結成し、失われた王国へと足を踏み入れる。


そこかしこに根が張り巡らされ、迷宮のような様相へと変貌した都市を探索する彼らは、入り江(vik)に乗り込む者の意である、「ヴァイキング」と呼ばれるようになったのであった。


世界樹の魔力を吸って変化した動植物、魔力を浴び続けて不思議な力を発揮するようになった遺物、根に呑み込まれた王国に眠る金銀財宝。それらを求めて今日も彼らは世界樹の迷宮にて探索を続ける。


またここに1人若きヴァイキングが野望を抱き入江の港へと降り立った。彼の名はヨーム。ノルド豪族の三男坊にして、ガラクタ集めが好きな変人と称される彼の前途は如何に。オーディンのみぞ知るのである。

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