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「ここが」

 迷宮か、とラウルは息を呑んだ。

 入り口よりは広い。三人は難しいが、二人なら並んでも肩をぶつけなくて済むだろう。盾を構えていたシェラが力を抜いた。

「敵影なし。リアン、メイ」

「まあ、取り敢えず異常なし」

 三人は慣れたもので、シェラを先頭とした一定の線引きから越えぬよう注意しながら、周囲を観察し始めた。

「ラウル、見てみろ」

 リアンがちょい、と指でラウルを呼んだ。

「あれが人骨だ」

 見ると、白いものが頽れていた。それが人間の骨だとは、言われるまで判らなかっただろう。


「どれくらい前か、ここに挑んだ奴の成れの果てだ。まあ、数年前か、何百か何千か、判ったものじゃないがね」

 油断すると、ああなる、と言った。

 触れられもしない距離に、変哲もない物体のように転がった人間の死の名残に、ラウルは身が震えるのを感じた。

 怖いのだ。無理もなかった。リアンはラウルを同情的にみている。

 どこまで続いているのか判らない石造りの回廊の空気は、湿気を含んで冷たく重い。そこに灯火が焚かれて、ぱちぱちと爆ぜる小さな音が共鳴して得体のしれない生き物の唸り声のようになっている。

 入り口からして太陽の光すらも通さないほど隔絶されたこの空間に身を置いて、不安にならない方がどうかしている。リアンたち三人も、慣れているだけである。

 慣れ、とはこの場合対処法を知っているか否かということに終始する。未経験者であるラウルには不可能な落ち着き方なのだ。

 そこで、リアンは持ってきた袋の口を寛げた。


「さて、ラウル。お前は魔法使いだ。思考法は俺たちと違う癖を持っている」

 ごそ、と小さな包みを三つ取り出した。

「貴方は、それほど違うようには思えませんが」

「まあ俺は特別さ。要するに理屈だ。お前の感性は理屈の比重が大きい。だったら、理屈によってその精神は落ち着くだろう。まあ、見ていろ」

 と、左手に包みを二つ、右手に一つ持って立ち上がる。

「迷宮ってのはな、主人が居る。正確には迷宮群とでもいうべきか。この近くで踏破された迷宮には主が居なかった。だから、自然とここの奥に居ることになる。

 そいつがな、迷宮に法を課している」

「法?」

「ルールさ。絶対遵守のな。守る範囲でしか行動の余地はない。ここに踏み入れた時点で迷宮内の理に従っている状態だ。その法に服する同意を、さっき全員が通過した」

 覚えがない。ラウルが思わず後ろを振り向いてここに来るまでを想起する間、リアンは手の中で包みを弾ませて手遊びをしていた。

 その光景に、メイがため息を吐いた。人に教えるのはいい。もともとそういうことが好きな男なのだ。だがなんと落ち着きに欠けた男だろう。包みの中でなにかがぶつかる音がからからと鳴って、それが狭い石壁に反響して少しうるさい。

 あんな雑音を立てて考えるもなにもない、とメイは思った。


「入り口を潜った。あれが契約さ。侵す者と阻む者との、な。

 迷宮に挑むには人数制限がある。あれは迷宮側のルールだ。挑む人間を制限してくる。こいつは無理もない。無尽蔵に人も物もなだれ込めば、物量で負けるのは当然だ。なんたって迷宮の主は迷宮から動けない。撤退も降参もないんだから、戦力を限定するのは誰だって考える条件だ。

 で、それがこっち側への制約。釣り合いを取るために向こうにも制約はある」

「釣り合いというのは?」

「ここの法も理も、現代のものじゃないって言ったろ? 神の時代のものだ。結果があって過程がある。それがこうある、という理屈はなにかがあったからこうあるんじゃない。初めにこうあるって結果がありきで過程が帳尻を合わせてくるんだ。

 こっちに制限があれば向こうにもあるさ。それがなんなのかは、向こうにしか判らんがね」

 つまりなにがしかの制限を受けた状態なのだと、リアンは言った。


「まあ、肝心なところはタワーディフェンスってことだ。向こうがこっちの侵攻を阻むために罠や戦力を配置する。俺たちはそいつを破ったり潜ったりして最奥を目指す。見事迷宮の主人を倒せれば、その労力に見合うなにかが手に入る。ここで唯一結果を変えられるところがここだ。勝つか負けるか退くか、それだけは挑戦する者が選び取れる結果だ。

 ところで、こうして入り口からほんの少しとはいえ、侵入してきた奴が四人も居るのになんでなにも起こらないと思う?」

リアンは、ラウルの返答を待たない。

 手の中で弄んでいた包みをひょい、と投げた。

 包みは空中で弧を描きながら四人の進行上にぽとり、と落ちた。瞬間、床から耳障りな金属の擦れる音が聞こえて、幾つもの棘が突き出された。

 布製の包みは見る間にボロボロになって、中身をぶちまけた。中身はどうやら軽石だったようで、床に散らばった。


「ここは罠の回廊らしい。敵を配置すると、罠に引っかかって共倒れ。そうでなくても気取られて罠の効力、価値ともにゼロってことさ。まあ普通ならこうして、いろいろ準備してきたもので罠をわざと発動させたり回避したりってところなんだが、今はお前が居る」

 にや、と振り返ったリアンが笑った。

「迷宮に挑む冒険者の大抵は、勘や経験で罠の存在を知る。これはな、非常にナンセンスだ。馬鹿げている。そんな頼りないものと犠牲を払わないと得られないものでしか敵の罠を搔い潜れないなんて、まさに命の無駄遣いだ。

 やる時は最も怪我を少なく、消費を抑え、無効化を第一に、回避を第二に考える」

 リアンは、ラウルに教育をしようとしているらしい。

 この迷宮を往くうえで、重要な論理。弁えておかないといけない最低限の法則を、ラウルに学ばせ、それを意識させようとしているらしい。


「まずは構造を見て見当をつける。如何に神の時代のものでも、そこにないものからあるものを生み出すことは出来ない。いや、出来るだろうが条件が居る。必要な要素を用意出来ないなら帳尻が合わない。つまり、いくら何でもそんな反則技は不可能。

 見ろ、ラウル。平坦だろう。そうなればもう、罠は天井か壁か床しかない。後は罠の種類だ。密閉されていないからガスのような気体はありえない。しかも壁にはご丁寧に松明まで焚いてやがる。燃焼性が高いガスなら引火して終わりだ。

 迷宮は人を拒むものだが、奥の宝や遺物で招いてもいる。ある程度進ませないと、迷宮の主人の望みは遂げられない。一層目の罠の回廊は、進む者を選別するためにあるんだ」

 すす、とラウルが進む。発動した罠の手前で止まり、ぐるりと見回す。

「今、俺の左の壁に穴がある。蜂が入るくらいの小さな穴が十かそこらある。ここまで判ると後は簡単だ。この前を通過する奴に、ここからなにかが飛び出てくる。じゃあ、後はその通過をなにで判断するか。高さは俺の胸くらい。動体検知だとすると高過ぎる。背の低い奴は漏れる恐れがある。となると・・・・・・」


 おもむろに屈んで、床を指で押した。

 すると、またも金属の擦れる音が響いて、棘が飛び出した。

「な? 床で重さを感知して動くのさ。こうやって罠を構成する要素を判別、解読していけばある程度は判別出来る。この理を使わないで勘や経験で進むなんて馬鹿げているだろう?」

 ラウルは正直驚いていた。驚きのあまり声すらも失っていた。

 まるで魔法使いである。論理を主軸とした説明といい、その論理を行動の骨子に組み込んだリアンの現状といい、常の人であっていいものではない。いや、考えられる限りの高等教育を受けたとしても、こうはなるまい。

 人間の行動や感性の比重が、感情よりも理屈に傾くのは文明の習熟が為されてからだ。文明とは、人間の生活を構成する要素、魔法でも科学でもいい、それらの水準を指す。


 要するに全てがない交ぜになっている原初より、人間だけの法則を切り出して利用法を見つけることを言うのだ。当然それらの水準が高くなれば人間の知能も高くなる。

 ラウルが思うに、人間はまだまだ進化出来る。魔法を使い、あるいは別のなにかを使って、人間の生活はまだまだ豊かになる。そうなれば、知識階級という区切りさえなくなり、野を歩く農夫でさえも最低限の学を持つようになる。

 便利になれば、便利にしたものの構造や使用法を把握しなければならない。そのためにはどうしても知識、学問が必要だからだ。

 リアンはまるで、その遠い先の未来から現れたように、知識から発した論理を軸にして生きている。少なくともラウルにはそう感ぜられた。

 迷宮の構造や恐ろしさよりも、そのことがラウルを驚かせ、恐れさせた。


「リアン、貴方はいったい」

「さあ、人間自分が何者かなんて死ぬ間際でようやく判るもんじゃないのかねえ。残した功績、遺した誰か、見捨てた奴ら、救った奴ら、そういうものが決めてくれる程度の、取るに足らないものなんじゃないのかね。

 俺はリアンという名前の冒険者だ。それで信用出来ないなら、まあ、それは仕方ない。ただこの階層に限っては俺はお前の魔法を信じてる。働いてくれ、それじゃダメか?」

 この、巧言を弄することの得意な男が、素朴過ぎるほどの表現でそれを言った。もうそれだけで、若いラウルは心に衝撃を受けて、思わず頷いてしまった。


 そういう男たちのやり取りを一歩離れて見ていたメイなどは、

(茶番だ)

 などと思うのである。

 この時代、この世界の標準的感性しか持たないメイには二人の理屈は判らない。判らないがそれだけに、惑わされない感性を持っていた。

 要するにリアンはラウルの問いに対してまともな回答をしていないのだ。どこで知識を仕入れてどういう経緯でその考え方に至ったのか、話してなんの問題があるものか。過去が現在に影響を与えるなど、あり得るべきことなのか。


 メイやシェラにも己の前歴を明かしながらも、それでは到底たどり着けない思考法と知識についてはぐらかしたままのリアンに不満がある。そういう目で見てみれば、自分たちと同じようになんだかんだと誤魔化されながらなにやら感銘を受けているラウルは、滑稽だった。

「俺に、なにが出来ます?」

「そいつは自分で気づいてもらわにゃ困る。なにかを感じ取ってくれよ」

 木偶の坊ではないのなら、とリアンは前方に向き直った。

 一行はリアンを先頭にして牛歩のように進んだ。シェラは敵が居ないのならと盾を仕舞って背に担ぎ、メイは常に周囲に目を配って、リアンの言う罠の特徴を探している。


「ほい」

 と、ラウルはまたも包みを投げた。

 今度は上から槍が降ってきて、また布の袋が襤褸になった。

「食べるか?」

 包みの中身はクルミだったらしい。落ちた衝撃か貫かれた衝撃か、殻が割れて中身がこぼれている。それをいちいちしゃがみ込んで拾い、匂いを嗅いで舐めてみて、口に入れた。

 おそらく刃物に毒が塗られていないかを確認してのものだろう。それにしてもなんと放胆な男だろう。口の中で木の実をかみ砕きながら、また進みだした。

(仕事・・・・・・)


 自分の魔法で出来ることはなんだろうと、ラウルは考えた。

 やはりこの環境に尻込みする気持ちがあったのだろう。動転していたのかもしれない。自分の魔法の特性を考えれば、すぐに判ることだった。

 それが、先に曲がり角の見えるこの直線回廊の、半ばまで来てようやく思い至った。

「リアン、ここからは任せてください」

 突然後ろからかけられた言葉に、リアンは待っていた、とばかりに振り返り、位置を譲った。

「・・・・・・」


 目を閉じる。魔法を使った。

 周囲の空気に知覚を飛ばし、ゆっくりと前方を中心に空気を巡らせていく。石の触感が空気を通して伝わってくる。その冷たい感触も、壁の松明で暖められた空気の変化も把握した。

 あとは、この上下左右の石に沿って空気を巡らせていけばいい。

「あった」

 思わず呟いていた。穴である。更にその穴に空気を巡らせると、金属が潜んでいる。後はその場所と高さを把握する。

「へえ」

 と、感心したのはメイだった。


 ラウルの魔法は空気を使う。操らなくていい。空気に知覚を飛ばして巡らせれば、見ることもなく罠の位置が判る。後はその発動の条件を探ればいい。これはリアンに任せればいい。

 視覚情報にのみ頼っていた探知能力が大幅に向上した。リアンがラウルの魔法の特性を宿で聞いて、真っ先に思い浮かんだ活用法にラウルも気がついたのだ。

「さて、とはいえ真正面はさすがにきつい。俺やメイはともかく、ラウルの運動能力じゃ避けられないし、魔法を使ってりゃ猶更だ。シェラ、前は頼むぜ」

 床が重さを検知して、前から矢が飛んできた場合、ラウルの魔法は上下左右に知覚を飛ばしているから感知できない。その場合は、シェラを先頭にして盾で防いでもらわないといけない。

 シェラが前に出て盾を構えた。そのすぐ後ろにリアン、ラウル、最後尾にメイと続いて歩きだした。

 ゆっくりである。ラウルは知覚を飛ばしているから歩行も注意しなければ転倒する。それでなくとも、ラウルの魔法は盲人が物を指で撫でて形状を把握するのと同じだ。罠の場所と種類が判別するには時間が掛かる。


 牛の歩みよりも更に遅い。一歩進んでは止まり、危険性がないと判断して数歩歩んではまた止まる。その間、ラウルは魔法を使ったままだから当然疲労する。

「よし、全員三歩後退。そこで休憩」

 突然リアンがぱん、と手を叩いて促した。ここには時計がないから、どれくらい時間が経っていたのかラウルには判らないが、メイが、

「体内時計できっちり二時間」

 と言った。二時間も費やして最初の角さえ曲がれていないというのは、我が事ながら恥ずかしいとラウルは俯いた。


(無駄が多い)

 自分でもそう思う。見落としがないかどうか入念に確認して、安全性が最大限保証された状態でないと進まなかったから、これほど時間を食ったのだ。更にその分だけ疲労している。慎重と言えば聞こえはいいが、要は無駄が多いのだ。

 一同は、ラウルの魔法で安全性が証明された壁に身を預けたり、後ろを向いてぐっと体を伸ばしたり、寛いでいる。ラウルは、やはり緊張しているのだろう。膝を抱えて座っていた。


「休める時に休む。鉄則だぞ」

 優しくシェラが声を掛けて、水も渡してくれるのだがなかなかそうはいかない。智者にありがちな自己反省が、無意識にそんな体勢を取らせてしまうのかもしれない。

「なあに、なんだって初めての時は緊張するもんだ。加減は慣れてから覚えればいい。ラウル、疲れた時は言ってくれ。こんな環境じゃ体力も集中力もなかなか回復するもんじゃない。お前が疲れたら切り上げる」


 リアンは、胡坐を掻いて荷物から取り出した紙の束に鉛筆でなにか書き込んでいる。

 この男は休憩するなりずっとそうして、手を動かしていた。気になって訊ねると、

「これさ」

 紙を翻して見せてくれた。

 絵である。というより、図の方が近いか。この迷宮の見取り図らしかった。

「百聞は一見になんとやらって、俺の故郷の言葉にあってな。こうして絵で描いてやれば誰だって罠の配置や種類が判るだろ? これを、まあ売るわけだな」

 これが稼ぎになる。


 しかし、要点を弁えた地図作りである。線も緩みや歪みの少ない直線で描いているところも感心したが、なによりは読む者への配慮である。例えば、学がない者のために罠と罠の間隔を注釈を入れて説明するところなど、男の足で何歩分などと表記されている。

 字が読めない者のために足のマークで縦に並べるなど、細かい。更に種類に関しては別に箇条書きがされている。字と絵を読み解く頭脳があれば、安全性を保障する唯一無二の品になるだろう。

「貴方の頭脳には出会ってから驚かされっぱなしですが、正直これほど感心したのは初めてです」

「ま、生活の知恵さ。いちいち感心するのはおぼこい証拠さ」

「そいつをあんまり持ち上げないで。調子に乗るとうるさいから」

 冷たく言い放つメイに肩を竦めて、リアンは書き込む作業に戻っていく。


「メイは俺より若いようですが、なぜ冒険者を?」

「気安いよ、あんた。役に立つのは判ったけど、それとあたしになにか訊いていいのは別物だから」

「失礼しました。確かに物を尋ね合うような仲でもなかった」

 ラウルとしてはなんとなくの座談である。屈託ない。あっさりと話を打ち切ったが、この言い様がメイの気に障った。


「それどういう意味?」

「いえ、言葉の通りです。俺と貴女は物を尋ね合う関係にない。答えた情報をどのように受け取り、使い、伝えるのかも判っていないのに迂闊に教えるのはよくない、とそれだけのことです」

「あんた、いちいち理屈つけないと話せないわけ?」

 メイがラウルに対して好ましい印象を持っていないことは気がついている。ラウルとしてはその神経を逆撫でしないようにしているつもりだが、この理屈の怪人は物の伝え方を知らない。

「メイ、こういう奴なんだ。悪気があるわけじゃない。いちいち目くじら立てるもんじゃない」

 絵図を書き込む紙束に目を落としながらリアンが言った。


「たった一回話した相手の悪気のあるなしが、あんたに判るの?」

「まあ普通は判らんね。けどそいつは普通じゃない。魔法使いだ。理論という、普通の人間が生涯触れないままのガラクタに生命を預ける変わり者だ。

 ここで教訓だ、メイ。人間ってのはなにに頼って生きているのかさえ判っちまえば、その行動の大半は理解できる。ラウルは理屈の信望者だ。当然理屈は何物にも適応する万能の宝物だと思っている。

 理を説いて判らぬ者はなく、また、理と利以外で相手が動くとも思っちゃいない。お前とは相性が悪いだろうが、ここはお前が堪えてやらなきゃいけねえぜ」


「それは、あたしが先輩だから?」

「そいつは理だろう? ラウルの土俵だ。お前の尺度でいいんだよ、お前の行動なんだから。なあに、難しくない。ここで仲違いして進むより、飲み込んだまま進む方が楽だからだ。言ってみたってラウルに言い様や思考法をすぐに変えさせるなんてどだい無理な話だ。

 だったらお前が堪えてやる方が早いし確実だ」

 つっかかっているメイの側が、問題の発生源だから、と付け加えた。


 そうなると、メイはもうなにも言わなくなった。元々、感受性は豊かな少女だ。ラウルに悪気がないことはなんとなく察していたし、喧嘩を売るような物言いになっていたことも自覚している。

 おとなしく引き下がった。が、そこは娘らしいもので、ぷいとそっぽを向いた。

「メイ、俺が貴女を不快にさせているなら謝ります。もう話しかけもしません」

「ちょっと、誰もそこまで言ってないでしょうっ。悪者にするのやめてくれる?」

 ちょい、と隣に座るシェラがラウルの袖を引いた。


「すまないが察してやってくれ。いきなりリアンに自分が見も聞きもしない君を加えられて戸惑っているんだ。小動物のようなものだと思ってくれ。距離を測りかねているところなんだ」

 そう教えてもらえると素直なもので、ラウルの目にメイが、毛を逆立てて背を膨れさせた猫に見えてきた。

(なるほど、なら自分から近づいてはいけない)

 猫は自分の尺度で信用に足ると判断してからでないと近づかない。猫からの信頼を得たいなら、その仔らの距離感を尊重してやらねばならない。


「元凶はリアンと俺ですか」

「そういうことだ。まあそこは気にしなくていい。私はそうでもないが、あの子はリアンに苦労させられるのには慣れている。放っておいてもらえれば、適当な距離感を見つけるさ」

 そうでもない、という言葉に少し引っかかった。

 この三人の集団は見たところこのシェラが二人の緩衝材になっているように見えたから、どちらかと言えば、シェラの方がリアンの突然の言動に慣れていそうなものだ。

 そこを尋ねようとしたところで、リアンが紙束を閉じた。


「さて、そろそろ行くか。もうちょっと進んで、帰るぜ」

 リアンの書き込んだ情報は、競合するグループがこの一層目を踏破していない条件でないと価値がつかない。この一回目の挑戦から戻れば、また順番待ちになる。出来うるだけ進んでおきたいというのが本音だろう。

 ラウルもそうと察して立ち上がった。

 同じ隊形で進む。相変わらず先頭はシェラ。リアン、ラウル、メイと続く。

 ラウルの魔法で罠を感知した場合、多くはそれを起動させて進む。起動法の大抵は、動体および重量検知だから、起動させることは簡単だった。


「避けて通ればいいんじゃないの?」

 最後尾からメイが問う。

 これまで何度か迷宮に挑んだ経験のある集団らしいが、こういう攻略は初めてだったらしい。

 振り返らず、リアンが答えた。

「一概にこうと決めて掛かるのはよくないからな、程度によりけりだ。罠を避けようとしたら引っかかる仕組みの罠もある。勿論、罠に連動して作動する罠もある。配置と種類である程度の見分けがついたら、それに則した対処を取るんだ。

 それより、一番後ろだからって気を抜いてくれるなよ、リベロ。なにも通り抜ける時に作動する罠ばかりってわけでもない。寧ろ一番気をつけなきゃいけないのは、通り抜けた後の罠さ」


「一訊いたら十返す癖やめてくれる? 判り切ったこともいちいち言いつけられると腹が立つんだけど」

「へえ、てっきり退屈してるもんだと思ってたよ。じゃなきゃ、そんなこと気にならない」

「舌を噛むぞ、二人とも」

 兄妹喧嘩とそれを窘める母の構図である。ラウルは少しおかしくなった。

(頼りなくも思えるが、これも力の入れ方と抜き方を知ってのことかな・・・・・・?)

 よく判らないが、この、陽の光も通さない穴倉の中では、その日常的な姿が心に弾力をくれる。

 無論、知覚を飛ばしているラウルは集中しているから会話には加われないが、聞こえているだけで助かる心地だった。


「角を曲がります」

 ようやく、角まで来た。周囲を探知して問題がないと判断して、曲がる。

「お?」

 と、リアンが言った。理由は判る。曲がった後の直線の先は、壁ではなく扉だったからだ。

「あそこが一層目のゴール?」

「さあ。区画を区切っているだけかもしれんし、扉に見えるだけの罠かもしれん。ラウル、あそこまではさすがに届かんか?」

「やってみます」


 直線距離でおよそ七十メートルである。ラウルの知覚を伝播し得る距離は、自分を中心として円形に半径二メートル。勿論届く筈もない。

 が、気流を発生させて届くかどうかは試す価値がある。

 びゅう、と一陣だけの風が吹いて、壁の松明を揺らす。空気の流れなど目には見えないから、空気の通り道にある物質の変化で見極める。

 松明の火が手前側が激しく揺れて、奥に向かうにつれて小さくなる。それも、扉よりずっと前、目算で四十メートルほどで見られなくなった。

「不可能でした」

「魔法使いらしい簡潔な結論だな。ま、同じように進むしかないさ」

 角を曲がる前と同じように、ラウルの魔法で探知をしてから慎重に進む。

(なんとなく、加減が判ってきた)

 一息吐いたのがよかったのだろう。ラウルの脳内で現状と結果を整理する隙間が出来て、進む速度が速くなった。効率が上がったのである。


 この辺りの要領の好さはさすがに秀才というだけあったが、あくまでもそれは学者や魔法使いという頭脳労働の観点からの評価だった。

 世間という目から見れば、ラウルはやはり飛び立ったばかりの雛に過ぎない。世慣れしていれば気がつく筈のことに気がつかない。

 歩き始めて三十メートル付近。突き当りがおそらく壁ではなく本当に扉だろうと目視ではっきりと認識出来始めた距離で、その事故は起こった。

「下がれっ!」

 突如、リアンが叫んだ。

 一瞬、ラウルがすぐ前からのその大声にきょとんとする隙間があった。


 その間、この集団の行動は面白い。

 メイは地を蹴って背後に跳んだ。見ている者こそなかったが、その動きは正に危険を予知した猫のもの。自分ではなく他人の察知した危険にここまで敏感になれるのは、余程集団に信頼感がなくてはならない。

 ラウルから見えるのはすぐ前のリアンと、その奥のシェラの動き。リアンがラウルを突き飛ばし、シェラに、

「投げろっ!」

 と、叫んだ瞬間にそれは起きた。

「むっ!」

 投げろ、という声に反応してシェラが構えていた盾を上に投げた。


 シェラの盾は巨大な円形である。といっても、完全に円ではなく楕円形。それも下部が思い切って長く、背の高いシェラの膝までが隠れる。緩い曲線で結ばれた下部は、明らかに前方下部からの防御を想定されている。

 こうなると、上部は構造が大抵決まっている。上部も思い切って長くして、覗き窓を切るか、すっぱりと切って円でなく角にするか、それともこんもりと盛り上がるだけの楕円形なのか。

 楕円形なのだ、この盾は。上部は尖っていると見てもいいほどにきつい曲線で結ばれている。それをシェラの怪力で上に投げ捨てたものだから、天井に盾が突き刺さってビィン、と揺れた。

 が、当のシェラはその頃には地面に居ない。

 元々、リアンが「下がれ」の声を掛けた時、先頭に立つシェラの取った行動は構えだった。腰を沈め、両足を踏ん張り、盾を持つ腕に力を込める。当然の反応だった。

 しかし、直後盾の放棄の指示が飛んだ。その構えを些かも崩すことなく天井に投げ捨てたが、既に自分の身を危険から回避させるだけの猶予は失われていた。


「な・・・・・・っ」

 ラウルは絶句していた。

 メイが駆け寄った。

 さっきまで自分の居た場所が、なくなっていた。

「メイ、手伝え・・・・・・!」

 ラウルが床に這って、力を込めている時特有のくぐもった声で言った。

 メイがラウルの腰を掴み、ぐっと持ち上げている。

「もう少し・・・・・・っ」

 と、少し遠くからシェラの声。


 ラウルがなにか行動を起こすまでに冷静さを取り戻した時には、シェラはもう引き上げられていた。

「・・・・・・ふう」

 床が、なくなっていた。

 どういう理由からか、リアンが床の落ちる仕掛けを察して最後尾のメイを退避させ、ラウルを突き飛ばして自分も退避する。その間、シェラに退避ではなく盾の放棄を命じた。

 従ったシェラは盾を手放した代わりに退避出来ず、そのまま落ちた。が、すんでのところで腕を伸ばしたリアンに捕まり、引き上げられて縁を掴み、登ってきた。

 危ないところだった。リアンの気づきがもうコンマ数秒遅れていただけで、全滅かその寸前まで追いつめられるところだった。


「ちょっとあんた!」

 メイが、尻もちをついたままのラウルの襟を掴んで引き上げる。

 罠を事前に探知出来る役割を持っているからこそ、ラウルはこの一行に加わるのを許されているのである。少なくともメイはそう思っている。全滅をも引き起こしかねなかった不手際を、メイは許せない。

 が、それを止めたのはやはりリアンだった。

「やめろ、メイ」

「さっきとこれは場合が違う。黙ってて」

「ああ、違うな。違うが、やっぱり今回もやめてやれ。ラウルに落ち度はない」

「はあっ?」


 ぐりん、と顔を向けた。丁度その時、前方五メートルほどの地点で下に直角に折れていた床が音を立てて元通りの床に戻り始めた。

「見ろ。隙間もない。空気を巡らせても、材質が違うくらいしか気づけない」

 確かに注意深く見てみると、この仕掛けの床は石造りではない。表面こそ石を切ったものが並べられているが、床の材質自体はコンクリートだった。

「石じゃ重過ぎて元に戻らないんだろう。というより、こんな板みたいな床じゃそもそも重みで穴が開くんだろう。だからここだけ材質が違う。ラウルの魔法じゃ探知出来ない仕掛けだ」

 だから落ち度はない。鳥は空を飛ぶことは出来ても犬と同じ速さで走れない。今回は鳥よりも犬の領分だったと、リアンは言う。


「ラウルの魔法は便利だ。まるでこの一層目の罠を潜り抜けるために学んできたみたいにな。だが頼り過ぎるな。ラウルがしてくれるのは検証だ。俺たちの見つけた罠がどういう構造でどういう効能なのかを事前に把握するだけだ。

 それにな、この魔法一つで俺はこいつを引き入れたわけじゃない。理屈の信奉者が必ず思考法と発見に役に立つと思ったから連れてきた。魔法なんてのは、その男の副産物でしかない。それを産む能力のある人間こそ、最も大切で魅力的な宝だ。それは勿論、お前たち二人もそうなんだぜ」

 ぱっぱ、と立ち上がったシェラの膝を払いながら言った。


「あんたの口八丁はもう結構よ。大事なのは、任されたこいつが、罠を見つけられなかったってことだけよ」

 きっと、ラウルを睨めつける。

 いや、睨むという意識はなかっただろう。危うく全滅しそうになった、その責を問うているのだ。表情も険しくなる。

「あ、う・・・・・・」

 ラウルは木偶になっている。メイの迫力に圧されているのはそうだが、それよりも自分の不手際で人が死にそうになったという事実に、心が圧迫されている。

「誰もラウル一人に任せちゃいねえよ。俺とラウルを中心にして、って態勢だったんだ。しくじりは俺もさ。あと一秒早く気がつくべきだった。それは、魔法に意識を向けているラウルに任せることじゃなく、俺に求められる責だぜ、メイ」

「やけに庇うね、リアン」


 メイは収めない。ラウルに向いたまま、襟を掴んだ手に力が入る。仲間意識の強さなのだろう。だから、仲間を危機に追いやった者を許せない。

 が、そんなメイの怒気も、

「そりゃあ嬉しいからな」

 リアンの思いもよらない言葉に透かしを食らう。 

 一瞬呆けたが、この状況でまた人を食ったようなことを言うリアンにも腹が立ってきて、今度は視線を向けて唾を飛ばした。


「なにが、どう嬉しいってっ!?」

「お前がラウルを当てにしてることだよ。そうじゃなきゃ真っ先に怒られるのは俺だ。それが、なんだか嬉しくてね」

 言うなり背を向けて、天井を見上げた。

「考えなしに捨てろなんて言っちまったが、あれ、どうするよ?」

「上の部分が突き刺さっているだけだ。体重を掛ければ多分取れるだろう。問題は角度だ。真下に抜かんとさすがに割れかねん。私がぶら下がって取る。落ちたところをさっきの要領で引っ張ってくれ」

「おいおい、さすがに神経疑うぜ。さっき危うく死にかけたのに、同じ罠に同じ回避法で挑むかね」

「盾の重さだけが問題だ。そこさえなんとかなれば、同じなら同じように抜けられる」


 リアンがため息を吐いた。

 四人中二人が、もう話題を変えてしまったためにメイもこれ以上追求するわけにもいかず、手を離した。

「なんで気がついたわけ?」

「んあ?」

 またその、振り返った表情の間抜けさが腹立たしい。

「なんでこの罠に気がついたかって訊いてんの」

「ああ、そのことか。音さ。靴音が違う。ここと」

 と、自分の立っている石の床を三度踏んでみる。

「ここ」

「頭おかしいんじゃない!?」

 元に戻った床の上にひょい、と乗ってまた三度踏んでみる。メイが慌てて腕を引っ掴んで引き戻した。


「なあに、俺らが停止した瞬間に発動したんだ。動体検知より重量検知を重視してるトラップだ。しかも一番重いシェラ、俺、ラウルと踏んでようやく発動するくらい許容量の大きいやつだ。俺一人じゃ発動しないさ」

 言われてみればそうだろう。こういう、床が抜ける罠というのは抜ける床に踏み込んだ人数が少なくては意味がない。そうなると、重量である程度許容しなければならない。

 リアン一人分なら、おそらく発動しまい。しかし、ことこの迷宮に限って絶対はない。僅かな思い込みや勘違いで、容易く死に至る場所だ。そのことの危険性をラウルに説いた張本人にしては、なんとも大胆な判断である。


 あらゆる可能性を頭の中で模索しながら、こうと断じたものに未来を委ねる器量の証左だった。こういう証明をするから、この集団はリアンに判断を委ねられる。

 とはいえ、音である。

 確かに比較すれば罠の上での靴音の方が大きかった。下が空洞だから、跳ね返ってくる音が大きいのだ。


「もう一秒早くとかなんとかってのは?」

「シェラはすり足だ。足音は判らない。次に俺、ラウルと踏んだ。俺が踏んだ時点で気がついてラウルを止めなきゃいかなかったところ、俺は一回スルーした。俺が踏んでからラウルが踏むまでの、その一秒さ」

「そこを責める奴が居たら、そいつは実際に挑んだことのない無責任野郎よ」

 ふん、と鼻を鳴らすメイ。

 そうだろう。ラウルの魔法で感知を頼り、シェラで防御する布陣の真ん中で、あらゆる可能性を考慮しなければならないリアンに、その速さと精度を求めるのは無理がある。


 もしもこの罠について責を追及される者があるとすれば、リアンのすぐ後になんの疑いもなく足を踏み出したラウルであるが、こちらも魔法を使っていたから酷な話である。

 結局、一つ一つ洗い出していけば誰に責任がある話でもないのである。それぞれの役割を重視した時、必然に生じる間隙を縫う形で仕掛けられた罠だったということだ。

「まあ当たりはついてた。角を曲がった時点でこれ見よがしに扉が突き当りに見えて、道程は平坦。そうなるとここまで罠続きなだけに自然と気が緩む。気が緩めば歩調も速くなる。そこで、これだ。一網打尽。罠を仕掛ける側に考えれば、こういうことは予想がついた」


 だから思い至った結論を討論するまでもなかった、と。

 その、一網打尽の罠を張り巡らせた迷宮の中に居ながら、実に悠長な反省会である。が、そこにラウルは加わらない。いや、加われなかった。

(全滅・・・・・・)

 そのことが、頭から離れない。


 ラウルの失態でないことは判った。ラウルに気づけない方法で仕掛けられた罠だということは、リアンが証明した。が、果たしてそうだろうか。

(床には繋ぎ目がある。どんなに巧妙に隠しても、完璧に密着する筈はない。しかも、上に置いてあるだけの石なら隙間に空気を通せば判る筈だ)

 この辺りの自責に似た反省は、智者の悪癖だろう。

 この悪癖は教訓に変じる。それを他に広めれば訓戒に昇華される。智者の経験は知識となるのだ。経験という蛹が羽化するために必要な反省である。


 が、事がここまで及ぶと、つまり反省の引き換えに一行の全滅があり得たという状況では、自分の身を刻む刃でしかない。ラウルの耳には、三人の会話は入っていなかった。

「よし、行くぞ」

 シェラが盾を引き抜き、降りてきたそれを二人で引っ張る。また、ガタン、と床が抜けたが今度は何事もない。

「ちょい聞いてみな。壁の向こうできりきり音がする」

 リアンが壁に耳を当て、二人を指でちょいちょいと、招く。

「あ、ほんとだ」

「誰かが歯車でも回しているのか?」

「さあな。油圧で戻すとかそういうのかもしれんし、手動かもしれん。まあこの壁は破れないし、隠し扉でもなければ誰かがなだれ込むってこともないだろう。んじゃ、今日はこのくらいで帰るぜ」


 ぐっと伸びをした。

 二人に異存はない。そもそも床が抜ける仕掛けなら、その抜けた床を踏まずして通る工夫が必要になる。重さに耐える板でも掛けて橋にしなければ通れないだろう。

「ラウル、帰るぜ」

 ぽん、と肩に手を置かれた。そこでようやく、ラウルは気を取り直した。

「り、リアン、俺は・・・・・・」

「本物のしくじりなら、俺たちがちゃんと咎めてやる。だからもうその辺にしておけ。誰が悪いわけじゃない」

「しかし、念入りを怠った・・・・・・」


「まあな。確かにそれは手落ちかもしれねえ。けど、ここに時間の制限がないとは誰も言い切れねえ。早く確実、ってのは理想だが、その理想は今日初めて迷宮に挑んだ魔法使いに押し付けられるほど軽いものじゃないってことさ。

 いいか、ラウル。お前は初めてなんだ。俺たちは経験者だ。お前に見えないものが俺たちには見える。それだけのことだ。それに、反省や後悔ってのは安全圏でやることだ。

 今お前が恥じなきゃいけないことがあるとしたら、死が隣り合わせっていうこの状況でそれをやった悠長さだ」


 まったく、いったい何度リアンはこの男に驚かねばならないだろう。

 理屈の筋が通り、更にその筋を優しさで補強している。こんな話の通し方は、理屈のみで終始する魔法使いにはない。リアンはその通りだと頷いて、戻る一行の後ろについた。

 入ってきた時と同じように、口を開けた門の奥に充満する暗闇に身を委ねる。

 光が、奥から湧いてきた。進むと、気がつけばそこは外だった。


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